2013 06/30 23:10 日本時間 07/01 00:10
二学期末考査が終了した。
学生たちは9日まであるのだが、私の担当科目は28日で終わったのだ。
会話のテストは単語のテストと実地会話。
一年生は地図を使った道案内。
二年生は端午の節句についてのフリートーク。
端午の節句は旧暦の5月5日、今年は6/12だった。
三日間どう過ごしたか、についてのフリ-トークだよ、と予告してある。
色々な問答を想定して練習してきているのだが、こっちが話題をはずして意地悪をする。
冷や汗を流しながらの問答になるのだが、敵もさるもの、逆に質問を浴びせてくるのもいる。
「先生は粽を食べましたか?」
「はい、食べました。」
「いくつお食べになりましたか?」
「はっきり数えてないけれども、五つくらいかなあ。」
「自分で買いましたか、誰かにもらいましたか?」
「三年生の学生にもらいました。」
こうなると完全に向こうのペースである。
二年生でこんなフリートークができるまで成長したと思うと感慨が深い。
さて、古文の試験にも単語や作文のテストにも、それぞれ面白い話題があるのだが、
今日は街ネタにしようと思う。
行きつけの喫茶店でお茶を飲みながら採点する、というのが最近のパターンである。
昨日土曜日は、朝10時頃に行って、ジャスミン茶を一壷注文した。
昼頃にサンドイッチを注文して、3時頃まで粘ったのだ。
帰りは街を一時間ほど散歩して大学まで戻った。
これで一万歩のノルマは果たせる。
大分安くはなったが、福建省に比べればまだまだ高いマンゴー。
それにしても軽三輪車を歩道に乗り上げて斜めに占領しての商売。
本当になんでもありの中国である。
歩道上に小物を並べての商売。
これは女性用の小物。
そこでゴムリングを見つけたので買った。
3個で一元だと言う。
「一つしか要らない」というと、
「じゃ五毛(0.5元)」だという。
結局二毛まで負けさせた。
わずか数円の買い物でここまですることもないのだろうけれど、
これも「スポーツ」である。
このおばさん、最後に不思議そうな顔をしてこちらを見ていた。
「誰にあげるのかね、一個だけ」。
いらん世話、であるが最後にニタッと笑ったのは、あれはなんなんだろう。
なかなか丁度良い筆入れが見つからなかったのだ。
それでふとその気になって買ってみただけである。
こうして鞄に放り込んでおくだけで丁度いい。
木陰には老人たちが遊んでいる。
一昔前は中国将棋が多かったのだけど、
最近はカード(トランプ)で遊んでいる人が多い。
この角度では見えないが、小さいテーブルの上には
小銭がバラバラと置かれている。
ここではマージャン。
広告がびっしり貼ってある壁。
「塾」の宣伝や、「部屋貸します」、
怪しげな民間療法、などがある。
この壁はきれいなんだけど、右の方に何やら。
番号は携帯電話。
これも。
印鑑・証明書、発票。
「票」は切符類、ここでは「領収証」らしい。
学生に写真を見せて確認したら、
「偽物を作る仕事です。」だそうな。
領収証、免許証から身分証明書、パスポートまで作るらしい。
こんなものまである。
写発各類論文
各種論文の代筆、である。
一番驚いたのがこれ。
きれいに掃除した後の歩道に小さな紙切れが、
貼ってあるのだ。
我が目を疑った。
「包」という字には「つつむ」以外の意味がある。
「包車」は、例えばバスならば「貸し切りバス」、
タクシーならば、一日いくら、の「貸切」
「包厢」というのは、レストランなどでの個室、「貸切部屋」である。
「小姐(シャオジエ)」は「おねえさん」。
レストランなどで「おねえさん、お水ください。」の「おねえさん」である。
直訳すれば「貸切おねえさん」である。
なんかよろしくない妄想をしそうな名前である。
これも学生に聞いたのであるが、
「あのう・・・これは男の子に聞いてください。」とかわされた。
で、男子学生に聞いてみたら、私の妄想は正しかった。
数時間ならばこの呼び方はしないらしい。
最低一晩、でないと「貸切」ではないとか。
あるいは、二泊三日以上の観光旅行にピッタリ同伴してくれるとか、あるらしい。
学生に釘をさされた。
「先生、こういうところに電話をしてはいけませんよ。
これは暴力団が経営しています。大変危険です。」
だとさ。