こねたみっくす

映画なしには生きられません。
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『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』

2017年11月10日 | 映画レビュー【あ行】

己のペニーワイズに打ち勝て!
スティーブン・キング史上最恐小説の映画化。だがホラー映画としての怖さはあまりない。
しかしこの作品に触れた誰もがあの映画を思い出しながら、その先にある幼き頃の実体のないモノに対する恐怖を懐かしむだろう。
そう、誰もが己の心に棲まう赤い風船と共に現れるピエロと対決してきたのだと。

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『あゝ、荒野 後篇』

2017年10月23日 | 映画レビュー【あ行】

戦え!覚悟を決めたら、どんなに辛くても逃げずに戦え!
スクリーンから目を逸らせなかった。いや目を逸らすことが逃げることだと分かっているからこそ、覚悟を決めた者たちの姿を瞼に焼き付けたかった。
これは映画史に残るボクシング映画だ。命を賭けた青春映画だ。
そして2017年を語るうえで改めて外せないと確信した映画だ。

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『アトミック・ブロンド』

2017年10月20日 | 映画レビュー【あ行】

シャーリーズ・セロンはいつ歳を取るの?
1975年生まれの現在42歳。それでこの美しさは何たることか!肌のシミやたるみはこの女優の辞書には載っていないのか。
そう思えるほど、'80sの楽曲に反応しなかった世代には、複雑で難解なストーリーよりも美しすぎるシャーリーズ・セロンにひたすら目を奪われるだけの映画でした。

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『あゝ、荒野 前篇』

2017年10月08日 | 映画レビュー【あ行】

怒れ!弱虫な自分に怒れ!
あっという間の157分だ。早く後篇を見たい、作品を一気に味わいたいという渇きが充満する157分だ。それゆえに見終わっても40%程度の満足感しか得られない157分だ。
これはとてつもない青春映画だ。現代に生きる心が求めている映画だ。そして2017年を語るうえでは外せない映画だ。

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『亜人』

2017年10月06日 | 映画レビュー【あ行】

俳優・綾野剛の魅力に惚れ惚れする映画だ!
あの佐藤健がその存在感をかなり薄められるほど、俳優・綾野剛の役者魂を思う存分味わう作品だ。
アニメ版と比べても人物描写などを端折り過ぎて物語は無きに同然状態だが、素晴らしきアクションと綾野剛という俳優の恐ろしさに感服したからこそ、出来れば180分近い超大作で見たかった!

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『エイリアン:コヴェナント』

2017年09月17日 | 映画レビュー【あ行】

「カントリー・ロード」から「ヴァルハラ城への神々の入城」へ。
嗚呼、勿体無い。エイリアンの起源を描くことばかりに注力しちゃって、本当に楽しみにしていた恐怖要素が全然物足りない。『プロメテウス』の続編でありながら、『エイリアン』の前日譚なんだから、描くべきものはきちんと描いてもらわないと!

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『エル ELLE』

2017年08月29日 | 映画レビュー【あ行】

犯人探しが目的ではない。性欲を満たすことも目的ではない。ただ歪んだ彼女を受け入れることが目的なのだ。
さすがポール・ヴァーホーヴェン監督作品だと称賛する前に、さすがイザベル・ユペール様だと称賛したくなる映画だ。アメリカ人女優が総スカンしたこの難役を演じ切ってなお、女としての性的魅力をスクリーンに残したのだから!

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『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

2017年08月07日 | 映画レビュー【あ行】

打ち上げ花火は下から見ると切ない。横から見ても切ない。
岩井俊二監督作品の中でも伝説的な人気作として語り継がれているこの作品を見て思う。『Love letter』と同じく瑞々しい映像と切ないストーリーを見て思う。
あぁ、これが岩井俊二監督作品だと。もう戻ってこないあの日を想う作品。それが岩井俊二監督作品だと。

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『ありがとう、トニ・エルドマン』

2017年06月25日 | 映画レビュー【あ行】

ユーモアなくして人生楽しからず。
こんな親父を持つと娘は苦労する。でもこんな親父になってみたいとは思ってしまう。それがトニ・エルドマンの最大の魅力なのかも知れない。
第89回アカデミー外国語映画賞にもノミネートされた本作が描く、普遍的な父娘関係。やっぱりこの父親にしてこの娘ありですな。

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『お嬢さん』

2017年03月06日 | 映画レビュー【あ行】

これは異様か、それとも異常か。いやこれもまた愛か。
さすがパク・チャヌク監督だ。アジアでは韓国でしか、しかもパク・チャヌク作品でしか撮れない美しさに加え、今回はそこに大胆なエロティズム、もといヘンタイ文化まで過激に投入しているとあっては、もはやこれは日本人が最も楽しむべき映画。
ただし免疫のあるファン限定で!

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『怒り』

2016年09月18日 | 映画レビュー【あ行】

彷徨い続けるこの怒りをどこへ向ければいいのだろうか。
2007年に起きたリンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件を基軸に、感情の中でもっともエネルギーを要する「怒り」に焦点を当てることで重厚なドラマへと昇華させたこの作品。
感情を向ける相手がいない「怒り」に苛まれた時、人はその想いをどこへ向かわせるのだろうか。

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