あるサラリーマンの徒然日記

釣りと会社以外に出かけることがないので、釣り記事が多いですが、釣り以外も徒然なるまま綴っていきます。

樋口一葉「十三夜」

2017-07-16 12:32:49 | 読書

一葉女史の短編集の第二弾「十三夜」を読んだ。下町育ちの美人娘お関が、富豪の原田勇に気に入られ嫁に行ったが、子供が出来たら、飽きられて、勇から召使の前で罵倒されたり、小言を言われ、嫌になって、旧暦十三夜に、離婚の決意を両親に相談しにくるという、あまり見かけたことのない題材で結構面白く読んだ。

お関の父親がかなりしっかりしていると思った。別段、こちらから、ぜひ嫁にと言って貰ってもらったものではなく、先からぜひにと言われて嫁にやったのに、なんだその仕打ちはと怒り心頭。しかも、育ちが違うし、習い事は何もさせてないので、馴染めないと思うので止めた方がよいのでは、散々念を押したうえで、それでもと言われて、嫁にやったのに、なんだという。おまけに、こちらから、父親は、娘に会いに原田家に伺うのも、さも当てにしているようで、世間の目が気になるので、遠慮して娘に会いに行ってもいない。しかし、ここが、この父親のしっかりしている点と思ったが、今や、勇のおかげで、お関の弟も出世したし、仮に、離婚して勇の束縛から逃れたとしても、弟は失職、子供に会えなくなるという次なる不幸が襲ってくるので、あまり意味はないから、ここは我慢しろと言う。お関は、父親の助言をもっともと思い、原田家に戻る決意をする。

続きは、原田家に戻った後の展開が来るのかと思ったが、そうではない。原田家に戻る際に、昔の人力車に乗るのであるが、人力車を押しているのが、煙草屋の録之助いわゆる元彼であった。子供頃は、お関は、録之助と結婚するのかと思っていたが、タイミングを逸して、原田家に嫁いだわけだが、録之助は、その後、結婚して子供もできたが、お関と結婚できなかったショックからか放蕩三昧で家族を養えず、子供も病気で死なせてしまい、すっかり落ちぶれて車夫にまで転落してしまった。お関は録之助の再会して、苦しいのは自分だけでないと思い、世の切なさを痛感する。そして、録之助は南へ、お関は東へとそれぞれの家に戻って別れてお終いとなる。

個人的には、原田家に戻った後の展開が欲しかったところである。どうも、一葉女史の小説は、これで終わりかよという感じでSTORYの展開がいまいちの感じがする。まだ、2編しか読んでないので、なんとも言えないところであるが。引き続き、一葉女史を読んでいきます。

 

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