自分成長日記 ハワイ編 

礼儀正しく、そして謙虚に。常に笑顔と感謝。どんなときでも正直に。オバサンになっても日々成長中。

守る人。守られる人。守りたい人。

2007-10-16 18:38:48 | Weblog
禁断の島。ニイハウ島。

先週書いた日記でもあったように、キース・ロビンソンさんのお話です。

多くの人が知っているとおり、ニイハウ島はカウアイ島のすぐ横に位置し、ロビンソン一家が持っている私有地なので、誰も許可なく入ることはできません。そのニイハウ島では唯一、ハワイで純血ハワイアンが住んでいて、ハワイ語で会話されている島でもあり、ロビンソン一家は、彼らと自然を保護するためにも、外部からの侵入を避けているんだそうです。

でも、実際は、ニイハウ島の住民は病院や学校などのために、カウアイ島と自由に行き来はできるらしく、決して世間から阻害されているというわけではないそうな。

そんなニイハウ島。人口は数百人。それはそれは小さな村で、電気は発電機を使って発電。水道なし。仕事は農業。といった、今の私たちのしている生活よりだいぶ昔のスタイルで生活しているそうです。開発もほとんどされていないので、それはそれは美しい海、自然に囲まれ、絶景が広がるんだとか。しかし、自然はやはり外来種の影響が大きく、固有の植物の多くは保護が必要な状態で、キース・ロビンソンさんは、たった一人でこの植物たちを世話しているのは有名な話。

そんなニイハウ島。ここ最近、個人的に興味があったので、色々読んでみました。すると、そこには、守る人(ロビンソンさん)、守られる人(住民)、はたまた、守りたい人(アメリカ)の問題があったのです。

まず、守る人(ロビンソン一家)は、先ほども述べたとおり、ニイハウ島のオーナーです。しかし、ここ最近で、この島を国に返すべきだの、なんだのと、問題が発生したようです。

ニイハウ島の経済は、農業とロビンソン一家の持つプランテーションでまかなわれているそうです。現地の男児は、カウボーイとして育てられ、農業を継ぐことが伝統となっているそうな。しかし、ここ最近、農業を継ぐ人はゼロ。つまり、雇用率ゼロになってしまったのです。

賃金を払う側のロビンソン一家も、正直、経済難です。なので、ヘリコプター会社を設立し、島一周のヘリコプターツアーをしながら、しかも島の一部(ビーチのみ)の上陸をツアー客に開放するというサービスを盛り込んだり、カウアイ島(カウアイ島の一部もロビンソン一家の私有地)で、エコツアーをしたりと、観光業にも積極的なものの、やはり、島に侵入する人を厳しく制限しているので、それ以上の発展はできないそうです。

そこで、とある守られる人(住民)は、ロビンソン一家に、島を国に帰すことで、経済を良くしよう。と、提案しているものもいるそうな。

ロビンソン一家(特に、キース・ロビンソン)は、ニイハウ島をとある理由(あとで説明します。)で絶対に国に返したくないそうな。

そこで、ロビンソン一家が考えていることは、ニイハウ島に、アメリカ軍のミサイル発射台を設置すること。

これこそ、自然破壊じゃ・・・・。と、思われるかもしれませんが、実際、キース・ロビンソンの話だと、島の自然がヤギや豚に荒らされるよりも全然良いそうな。(崖の部分に設置するだけだからかな??)

では、ミサイル発射台をつけたら、なにかいいことがあるのか???

実は、アメリカ政府から、大金がもらえるそうです。アメリカ軍は、日本が第二次世界大戦前に、パールハーバーを襲撃したときから、ハワイのような列島では、かなり警戒を強めているらしく、とってもミサイル発射台を設置したいんだそうです。私の調べた記事だと、日付が1999年のものだったので、もしかしたら、もう今はすでに設置されているかもしれません。この大金制度で、ニイハウ島の経済を良くしようという計画らしいです。

一方で、ロビンソンさんが島をアメリカに渡したくない理由。それは、アメリカに渡すことで、ニイハウ島の自然が一気に破壊されるからだそうです。

実際、アメリカはニイハウ島を守りたい人たちです。多くの自然保護機関が、ニイハウ島を保護しようと、規制をかけています。実際に、2003年前後に、ロビンソンさんは、ニイハウ島の一部を、アメリカの自然保護機関に提供しています。しかし、これは、アメリカという権力がそうさせた結果なんだそうです。

アメリカが、国規模で自然を保護してくれるというのに、何をそんなに拒むのか・・・・。

キース・ロビンソンさんいわく、アメリカ政府は、『自然保護だ』と大げさにいって、無知な研究者たちを導入させ、大金を使っては、実験や保護に失敗し、結局は台無しにして、自然を壊すんだそうです。

キース・ロビンソンさんは、そんな国の力にくれず、何十年も前から、一人で、それはそれはたくさんのハワイの固有種を受粉させ、培養させ、繁殖に成功させたんだそうです。ちゃんと、遺伝的なことも考えて、遠くに種をまいたり、植えた木の周りにはフェンスをつくり、外来種であるヤギや豚のエサにならないように、守るんだそうです。

ある意味、ハワイの固有種のスペシャリストであるロビンソンさん。彼の手にかかれば、固有種は大きな花を咲かせ、それは立派に育つんだそうな。

が、しかし、これがアメリカが用意した研究者になると、まず、『費用はいくらかかる』だの『専門機関の許可がいる』だの、あーだ、こーだと、種を植えるにも、ものすごく時間がかかるんだとか。キース・ロビンソンさんいわく、『そんな考えている間に、固有種はどんどん姿を消していく。行動が先だ!』ってなわけなんだそうです。

他にも、アメリカの環境保護機関が、自然を余計に壊してしまった例は多く、彼らが乗り物を保護地区に侵入させたせいで、砂が舞い、固有種の花の種がダメになってしまったり、研究して、結果が出たこりには植物が枯れて死んでしまったり・・・などなど、花や木を高い確率で育てれるキース・ロビンソンさんにとっては、彼らの活動は、無意味に思えて仕方ないんだそうです。

そんな島のオーナーの一人であるキース・ロビンソンさんの下にも、アメリカから法的な処置で、ニイハウ島の保護地域に侵入を禁止することを強いられているそうです。

キース・ロビンソンさんが、密かに育てていた『秘密の花園』は、どうやら、この保護地区にあるらしく、彼が世話をしないと、すべて死んでしまうんだそうです。

しかし、キース・ロビンソンさんはめげません。

ニイハウ島をアメリカに返す気はさらさらなく、たとえ保護地区に指定されようと、よっぽどのことをされない限り、かれは固有の植物を育て続けるんだそうです。

はあ。長くなってしまいました。

私が参考にしたのは、以下のサイトです。

Hawaii's rare breeds

NIIHAU Island at a Crossroad

Niihau: OPENING UP

Hawaii Plantsman confounds

これらの記事は、本当に面白いです。私が以上で話したお話が、もっと詳しく載っています。英語のお勉強にもいいかも。

注:今日の内容は、個人的な見解もあるので、あしからず。


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