2016/10/15 登川・米子沢~巻機山
「はぁ~。いいねぇ。」
そう、何度言ったか。
いや、腹の奥底から自然と出てきたことか。
決して
イイネ!(・ω・)b
そういうのじゃないです。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
米子沢は言わずもがな。
巻機山に突き上げる名渓。
sztさんと。
前夜に桜坂駐車場へ。
朝には駐車場は満車状態。さすが、秋の巻機。
いつも平日山行のsakは「なんか土曜日ってすごい」とか思っちゃうのでした。
作業道をテクテクあるいて、河原は乾いた石伝いにトントン跳ねるがごとく。
秋空が心地いい。
そして最初の「はぁ~。いいねぇ。」
滝場の前に身支度を済ませて滝場を適当に行く。
多段大滝は右岸高巻く。
10m滝は水流右の岩溝を行くが、朝一なので慎重に。
あとは、登れそうなところを、登って行く。
今日のこの天気に乾いた岩なら不安はない。
ゴルジュ帯も問題となるところはないが、初心者がいたならロ-プを出した方がいいだろう。
程よい間隔で滝場をこなしていくと、米子の白眉。
大ナメ。
草原に、やや枯れの草原。
向こうに雲一つない青空。
「はぁ~。いいねぇ。」
言葉ではないのです。
たぶん、写真でも伝わらないのです。
それは、そこでのみ感じることなのです。
ゆっくりと、堪能しながら水を蹴る。
「はぁ~。いいねぇ。」
sztさんと顔を見合わせ、この言葉他ない。
青空への階段をゆっくりと。
「はぁ~。いいねぇ。」
この瞬間、みんなにも分けてあげたい
左俣から避難小屋に出る。
優しい巻機の峰に行き交う人たち。
それに習って、巻機本峰から牛が岳まで。
越後駒-巻機-谷川。
憧れの縦走路を仰ぎ見る。
この山が、そしてこの草原が生まれてこなかった、世界を想像してみる。
彼が、彼女が、生まれてこなかった、世界を想像してみる。
この世界は、偶然なのだろうか?
否、現実はいつでも必然だ。
素晴らしき哉、山人生。
sak