Hippo日記

オーディオの事や感動した音楽の話し、お勧めの癒しの音楽など、徒然なるままに書いてみたいと思います。

防振、制振材の使いこなし(その一)

2014年01月14日 | ボックスチューニング

今晩は。やっとのご紹介です。特製制振器(X-Damper)の登場です。昨年の真空管オーディオフェアで参考出品したものの、仕事が追い付かなかったものですから・・・(^^; 紹介をご覧にならないうちに購入して下さった皆様、本当にありがとうございます。遅くなりましたが、これからご紹介するように、間違いなく高性能な制振器ですのでご安心ください。

遅くなった理由は、巷にあふれるオカルトアクセサリーとは一線を画すべく、きちんと測定したデータを用意するのに手間がかかってしまったからです。

今日は、X-Damperのご紹介をさせていただいて、次回はその使いこなしの紹介をさせていただこうと思います。

X-Damperの特長は、従来品よりもぐっと低い周波数から制振効果がある事です。箱鳴りの周波数って、意外に低いのですよ!ですから、本気で制振しようと思ったら、最低でも鉛粘着シートが必要であって、薄手のゴム系シート材などは気休めと言って良いと思います。これらを多用すると、高い周波数は制振されますが、低い周波数成分はそのままなので、こもった音になってしまいます。

それで、今回はX-Damperと鉛粘着シートとの比較データをご紹介します。

振動波形の測定は、写真の様な装置で行いました。18mm厚の合板で30cm角のサンプルを使いました。板は宙に浮いていて、自由に振動できるようになっています。ブックシェルフスピーカーの天板のイメージです。板の中心部には加速度センサーが取り付けられていて、反対側から鉄球をコツン!とやる様になっています。いわゆるインパルス応答というやつを見られる訳です。糸で吊り下げた鉄球は、一定の距離からぶつける事で、常に一定のインパルス強度で測定できます。

これがその時の応答波形です。横軸の単位はミリ秒ですから、一番細かい波形が約500Hzとみて取れます。細かい波形が、更に大きくうねっているのが約100Hzの成分ですね。本当はもっと長く尾を引く波形であってもおかしくないのですが、加速度センサーが両面テープ(=粘性材)で固定してあるので、これ自体が制振材として働いてしまうので、これは仕方ないです。

次に、こんな風にX-Damperを取り付けます。

その時の波形です。減衰が早まると同時に、100Hz成分も削減されているのがわかりますね。ところで非常に周期の長い成分(約25Hz)がありますね。これは自由端板の一番低い共振モードの成分です。さすがにこれは制振出来ませんが、実際の箱形状では、この様な低い共振モードは出ませんのでご安心を。(^^;

次に鉛粘着シート(5cm幅x15cm、二枚)をこの様に貼り付けると・・・

はい、こんな感じになります。500Hz成分には良く効きますが、100Hz成分には効きにくいですね。まぁ耳で聴けばすぐにわかる話ですけどね。制振なしの状態では、「ゴワ~ン」と鳴りますが、X-Damperでは「ゴツッ」という感じで、鉛シートでは「ゴン」という感じです。これがシート状制振材とX-Damperの違いという事になります。

面倒なので、ゴム系シートのデータはとっていませんが、鉛シートの様な重さがないので、大分効果が低くなると思います。まぁオカルトパーツは下手に効くよりは、効果があるのかないのかわからない程度の方が良いのかもしれませんが・・・(^^ 反対に言えば、X-Damperは正しい使い方がわかっていないと、意味が無くなってしまいます。

さて、そこで次回は使いこなしと言う事で、ご紹介したいと思いますが、年末に予告していた「17cm2way段付きバッフルの16LBox製作例」にもリンクしたいと思っています。少々お待ち下さいね。

最後に、加速度センサーを貸して下さったPARC Audioの冨宅代表に、この場を借りてお礼申し上げます。

それでは今日はこの辺で・・・

 

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2 コメント

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興味深い計測ですね (ひでじ)
2014-01-19 08:35:02
こんにちは!
大変興味深い実験ですね。
このような測定をされるにはそれなりの機器も必要ですし、個人では音の違いを言葉で表現する位しかできませんので、実験方法と共に参考になります。
自作スピーカーは出てきた音に何らかしらの付帯音が付き、原因究明に一苦労しますが、凄くセットに有効に効きそうですね!
今後導入も検討したく貼り方や効果的な貼付場所等の情報も楽しみにしています。
Unknown (Mr. Hippo)
2014-01-19 17:36:17
ひでじさん今晩は。

>自作スピーカーは出てきた音に何らかしらの付帯音が付き、原因究明に一苦労しますが・・・

はい、本当にそうですね。別の方からもメールにて長文のお問い合わせをいただいており、この問題は結構掘り下げる必要がありそうです。その二、その三くらいまで続きが必要になりそうですね。ある程度システマッチックにやれると思いますので、ご期待下さい。

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