Hippo日記

オーディオの事や感動した音楽の話し、お勧めの癒しの音楽など、徒然なるままに書いてみたいと思います。

トゥイーターを作る

2017年01月30日 | 製品紹介

 

最近ブログの更新が滞ってしまっていますが、本日の様な休業日でも、舞台裏では火事場の大騒ぎでやっております。(^^; 今日はこんな話題で・・・

Jupiter-13(試作品)の13cmウーファーに引き続き、トゥイーターのイタズラもやってみました。CFRP材のハードドームで、単なる単板成形ではない、凝った作りのものです。なかなかの出来で、小音量ならば歪率0.1%に迫るハイスペックになっています。非常にマッシヴな音がします。とは言え、わざわざえらい苦労をして手作りするほどの必要性があるのか微妙なところで、習作という事でおしまいにしようかと思っていました。ところが、これが意外な展開に・・・

さて、このトゥイーター、ドームが頑丈なので、フルレンジでガンガン鳴ってしまいます。(普通のトゥイーターでは絶対にやらないで下さいね! 音が歪むどころか破損する恐れがあります。)

そこでこの機会に、今まで試した事が無かった本式のユニウェーブ方式を試してみました。つまり、2wayですと、2~4kHzのクロスで-6dB/oct(即ち通常のトゥイーターでは音が歪む)、正相接続、勿論TWはぐーっと奥!となります。これが、目からウロコの結果が出てしまって、手作りトゥイーターと併せて、今後の新しい音作りの方向性として選択せざるをえない状況になってしまいました。

この話には前ふりが必要なので、ちょっとお付き合いを・・・ユニウェーブの提唱者である、評論家の高橋和正先生曰く、「通常のシステムは、硬質感があって聴くに堪えない」との事で、タイムアライメント的にトゥイーターが前に出ていると(ほとんど全ての市販システムがその様になっています)、煩くなる、と言うのです。

※ ユニウェーブは、正しくは別府俊幸氏が生みの親で、高橋先生は話を広めた側になります。訂正させていただきます。

じつは、私はこの意味が分からなくて、音の硬さはスピーカーユニットのキャラクターの問題だと考えていましたし、ユニウェーブの特長は、位相整合の改善による音像定位や音場感の向上がメインだとばかり思っていました。

それで、私自身は音の硬質感の解決のために、トゥイーター弄りをやっていた訳なのですね~・・・(^^; ところが、ユニット単体では、なんとか許せるレベルと思って、ネットワークに繋いで鳴らすと、どうも思わしくない・・・しかし、上記の(WFもTWも)-6dB/octのネットワークにしたとたんに、仰天! なんと肩の凝らない自然な音! 高橋先生の仰っていた硬質感とはこの事だったのかと、遅ればせながら痛く理解した次第です。

ネットワークの次数(6,12,18・・・dB/oct)というのは、低いのはナチュラルで穏やか系、次数が高いのは高解像度系であって、ある種「お好み」の問題と思っていたのですが、この考えは根本から破壊されました!(笑) 今まで高解像度だと思っていたのは、実は「硬質感」によって演出された鳴り方だったみたいで・・・ええ?ホントかよ~という感じですが・・・

でも、6dB/octはやっぱり低解像度? いえ、それは従来のシステムの諸々の問題に起因していて、別途改善が必要だと思います。フローティングマウントをはじめ、従来軽視されて来た雑味音の除去は必須です。Jupiter-13(試作品)では、付帯音を徹底除去し、音離れやマッシヴ感を改善したユニットを用いていまして、6dB/octでもネボケ感はまったくありませんでした。いつの間にか食わず嫌いになっていた6dB/octですが、Jupiter-13の技術レベルに適用する事で、本来の価値が発揮されたものと思います。

この音は強烈な印象です。音は過剰かと思うほど厚く豊かですが、楽器や声の存在感が非常にリアルで、細かい表情まで良く再現します。従来クリアー感という言葉であらわされて来た情報量の多渇感とは、もはや異次元な感じです。低音感にも大いに影響があって、益々マッシヴになりました。オーケストラの弦の豪華さたるや! ウーファーはデカくないと低音は出ないなんて、アナタまだそんなこと言ってます?・・・あんまりホラは吹かない方がいいかな?(笑) でも、聴いたら衝撃的だと思います。

※ 因みに、トゥイーターをフルレンジで鳴らすと、ベースの音も聴きとれます。トゥイーターを替えると低音が変わるというのは嘘ではないのです。倍音成分がしっかりしていないと、低音はフヌケになるのです。

まだまだ書きたい事がいろいろあって、話が発散してしまいそうなので、また改めてお話ししたいと思います。この問題は、タイムアライメントというよりも、フィルター回路の過渡歪(或いは位相歪)の問題では? とか、人間の聴覚は過渡歪に鈍感というのは嘘っぱちだ! といった話題をまた改めて。

 

『オーディオ』 ジャンルのランキング
コメント (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 13cmウーファー開発の続き | トップ | Jupiter-13の発売予定 »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
実験してみました!そして... (ひでじ)
2017-02-05 15:48:46
こんにちは!
うそでしょう!
でも、確かに2次、3次と増やしていくと、煩くなることへの対策に四苦八苦だし、音楽の線も細いし、実験してみました。
17cmケプラーに1次のみ
アドオンツィーターを正相で42mm下げただけ

あれぇ~
なんか、驚くほど自然な音楽です!
信じられないって感じですね
微調節もせずにいきなりこの音楽にしばし唖然

有意義な情報ありがとうございます!
Unknown (Mr. Hippo)
2017-02-05 17:10:01
ひでじさん、こんにちは。

はい、一度気が付いてしまうと、もう戻れません。お気の毒様です。(笑) NW技術の先入観は捨てさって、一からやり直す価値があると思っています。

音離れ感重視のPARCユニットのマルチの音作りには、鬼に金棒のパートナーだと思います。1次と3次の組み合わせ等、高橋和正先生からはいろいろ聞き出しましたので、通常のTWでも、もっとやれる事がありそうです。

次回のブログでも話題にしたいと思います。

コメントを投稿

製品紹介」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL