Hippo日記

オーディオの事や感動した音楽の話し、お勧めの癒しの音楽など、徒然なるままに書いてみたいと思います。

ネットワーク用コイル 新製品準備中

2013年08月31日 | 製品紹介

真空管オーディオフェアに出展します。

さて、何の写真でしょうか?

答え・・・近日新発売のA&Cオーディオ製オリジナルコイルのカット断面写真です。(^^

トリニティ・コイルという名前の予定です。何故三位一体かと言いますと・・・

① コア入りコイルならではの低域の馬力感
② 空芯コイルの様な低歪感
③ 更に、静かで厚み感のある、高解像度な音

従来にない三拍子揃った新世代コイルという訳です。そんなうまい話があるもんかって?まぁ音は聴いてのお楽しみと言う事で・・・(^^

さて、その上手い話を実現するためには、勿論タネもシカケもございます。今日はこの辺の技術ねたをお話ししたいと思います。

①は周知でしょうが、一応触れておきます。コア入りコイルは、少ないコイル巻き数で大きなインダクタンスが得られるため、空芯コイルと比べると、直流抵抗(DCR)が非常に小さくできます。この影響はばかに出来ないですね。DCRが大きいと、ウーファーの制動が緩くなって、ゆったりした低音が出るというイメージがあるかもしれません。けれども私的には、DCRは小さい方がしっかりした低音感が出るので、かえって豊かな低音が得られると思います。

問題は②ですね。自作スピーカーでは、HiFi用途は空芯コイルが常識になっていますね。決してそんな事はないと言う事はPARC Audio社の珪素鋼板コイルをお使いになった方はご存知かと思います。・・・とは言っても、空芯コイルの方が安心?

はい、そこで何かもっとはっきりした優位性を出したいところですね。②、③両方に関わるのですが、トリニティ・コイルならではの特長は、アニール処理樹脂真空含浸にあります。


< アニール処理とは >

焼き鈍し処理といって、金属を高温で加熱処理する事で、歪の除去や結晶構造の崩れの修復を行って改質する事を指します。コイルの材料である銅線の製造過程ではアニール処理が行われていますが、コイル状に巻く最終段階で生じた残留歪は通常放置されています。コイルの巻き線は非常に長いので、この残留歪の総量は巻き付け加工の無い配線材やスピーカーケーブル等よりもかなり大きい物と考えられます。

そこで、トリニティ・コイルではコイル巻き後にもアニール処理を行っています。歪感が減少し、滑らかで厚みのある音質が得られます。

アニールに関してはPARC Audioの冨宅代表からいろいろと教わったのですが、上記はあくまでも私の私見です。ですが、けっこうな音質改善があるのは確かです。コア材に対しても改質効果があるのかも知れません。冨宅代表のアニールについての解説は、 →こちらから


< 真空含浸とは >

さて、やっと上の写真の説明になります。エポキシ浸漬コイルというのは、既にいくつかのブランドから販売されていますね。ところが「真空含浸」は意味が違います。

通常のコイルはパーフェクトレイヤー巻きと言って、隙間なくがっちりと巻かれています。それで、エポキシ樹脂にドブ漬けしても、コイル表層の1~2層目程度までしか浸透しないのです。これでは制振効果は気休め程度にしか得られません。

この事は、以前、大型の空芯コイルを使っていた時に制振処理で苦労した事から教訓を得ています。どうにもカンカンした付帯音が煩くて、エポキシ樹脂に浸漬したのですが、どうも効果がない。そこで、凄く高価だったこのコイルを、こなクソとばかりに切断してみてビックリ。コイル内部にはエポキシがぜんぜん浸透していない!

悔しいので、同じコイルを再度買って来て、今度は真空設備を用意して、「真空含浸」と相成った訳です。これはかなりの効果がありましたが、大型空芯コイルの鳴き音は完全には止めきれなくて、ソルボセインを挟んで台座に固定したりして、随分苦労しました。

ちょっと脱線しましたが、真空含浸とは、真空容器の中でコイルをエポキシに浸漬して、その後大気圧に戻すと、大気圧の力で樹脂がコイルの最深部まで浸透するという手法です。

それで上の写真をご覧ください。コイルとコイルの間にはしっかりと浸みていますね。


ところでエポキシ樹脂はコイルの隙間の充填のみで、その周りの黒い部分はウレタン樹脂ディッピングによるパッケージ(外装)です。ウレタンは少しネバリがあって、制振効果が良いです。これ以上の制振構造コイルは、ちょっと他にはないのではないでしょうか。(^^

外観写真?いやスミマセン、それはまた改めて・・・(^^; まだ他にもいくつか特長があるもので。

それでは今日はこの辺で・・・

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