abyman の折り紙と日記

折り紙、本、旅の日記

折り紙と真面目の日記

2017-11-21 18:30:42 | 日記
東京に出てきたのは19歳の時だった。
朝8時、井の頭線で初めて通勤ラッシュなるものを経験した。
顔が電車の窓に押し付けられたまま渋谷駅に着いた。
息ができない。死ぬかと思った。
押されるようにホームに降りた。
渋谷駅の改札をでる前に愕然としてしまう。
人、人、人、人がぼくに押し寄せて攻めて来る。
ぼくはたじろいで立ち止まる。
後ろからも押される。
故意なのかぶつかって来る人もいる。
ぼくは、
「ごめんなさい。ごめんなさい」
と叫んでいた。
でも誰も振り向いてもくれない。
「あ〜、都会ってこういうところなんだ」
と思った。
ぼくは改札を出るのを諦めてそのまま兄貴の家に帰った。
ぼくは鹿児島から持って来た下駄を履いていた。

今でも、ぼくは歩くのが遅い。
先日、鶴見川の土手を歩いていた時、小学4年生ぐらいの女の子に抜かされた。
女の子は ぼくを抜かした後に、振り向いて、
「あんたって愚図で間抜けね!」
って顔でぼくを見た。
ぼくはさすがに唖然としてしまう。

朝や夕方、通勤のために歩く。
人々がぼくを抜かして行く。
駅では、人にぶつかりそうになると、ぼくは体を横にしたりしてすり抜いて行く。
小慣れた感じで歩く。
でも後ろから押されたり、前から無理やりぶつかって来る人もいる。
ぼくは、
「すいません」
と思わず言ってしまう。
テレンコテレンコ歩いているぼくは、世間では大迷惑な奴なんだと思う。
でも、何でみんなこんなに急いでいるのか?
ぼくには理解不能だ。

東京に来て、びっくりしたのはそれだけではない。
東京生まれの人は「真面目」なのだ!
真面目なことを真面目にやる。
何でだろう?と思った。
真面目なことを真面目にやるのは当たり前なのかもしれない。
でも、真面目なことを真面目にやったらツマラナイと思う。
そんなことをしたら息が詰まる。
絶対やってられなくなると思う。

真面目なことは不真面目にやる。
不真面目なことは真面目にやる。
それが常識だと思っていた。

仕事は遊び感覚で取り組まないと続かない。
遊びは真面目にやらないと面白くない。
そう思っていた。
それは今でも変わらない。
仕事にどれだけ遊びを取り入れられるのか?
これは大問題なんだと思う。

真面目で急かせる人は多い。
どうせ死ぬのに生き急いでどうするんだろう?
どうせ歩くんだったら、空を見たり、木々を見たり、電柱を見たり、
綺麗な女性を見たりして、ニヤニヤ笑いながらして遅刻しても笑っている方が良いんじゃネェ。
って思うんだけど、どうなんだろう?

ぼくはいい加減で適当な奴だと言われる。

都会には真面目なことを真面目にやる奴がいて、
不真面目なことを不真面目にやる奴がいる。
そんなんでいいのだろうか?
もっと適当で良いんだと思う。
ダメかな?

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