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コルチャック先生 ’90 ポーランド・ドイツ

2005-12-11 | 伝記
1942年、ナチス・ドイツ軍によるポーランド侵攻の下、ユダヤ人の強制収容所送りが始まる。
ポーランドに限らず、この時期、ヨーロッパ各地で同様の惨劇に遭った人々は、一体どのくらいに及んだのだろうか・・・

本作品の題名である『コルチャック先生』は、実在した医者であり、作家でもあった。
ポーランド国内では非常に尊敬された、逸材の人物である。
巨匠アンジェイ・ワイダ監督が、涙なくしては語れない実話をあえてモノクロにし、ヤヌシュ・コルチャックが子供たちを最後まで守ろうとした、その素晴らしい勇気と精神を見事に描ききった。

’93の『シンドラーのリスト』も同じモノクロで表現していたのが印象深い。
両作品の、実にリアルな映像が衝撃的でもあった。

ナチの魔の手が、コルチャックの孤児院まで忍び寄る。
だが、孤児たちの収容所送りは避けられない。
200人もの子供たちを助ける手立てはないのである。
院長である彼は、身体を患っており、また彼自身救いの道を差しのべられたにも拘らず、子供たちと共に、収容所行きの列車に乗る・・・

「みんなで遠足に行きますよ。 一番いい服を着て、好きなものを持って行きなさい」
女性教師からそう告げられた、何も知らない幼い子供たちの無邪気さを思うと、辛く、切なさがこみあげてくる。

コルチャック先生と天使のような子供たちが、まるでガス室の煙を思わせる霧の中へと消えていくラストが、目に焼きついて離れない。
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コメント (2)   この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
伝説の素晴らしい人物を描いた名作ですよね。 (chouchou)
2006-09-23 05:53:14
abricotさま。

「コルチャック先生」がお好きな方とお会い出来まして、嬉しく思います。コメントとTBをありがとうございました。実在した人物なので、なんと素晴らしいお方なのだろう!って思います。でも、あのラストシーンは切なく、でも優しいですね。他の紹介されている作品も私も好きなものが多いので、また拝見させて頂きますね。TBの仕方がよく分からないのですが、これからも、どうぞよろしくお願い致します。
Unknown (abricot)
2006-09-23 15:59:32
>chouchouさん

コメントありがとうございます!

本当に、あのラストシーンを思い出すと自然と涙がでてきてしまいます。

酷い時代の中にも、あのような人がいてくれただけで救われたという思いがしますね。



機会がございましたら、是非TBなさってください。

こちらこそよろしくお願いします。



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