横濱中国茶 Adept Salon サロン・ド・クロノ

中国茶の世界へようこそ+調和心理学LABO+移動魔方陣

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

LESSON-2 家庭で気軽に楽しめる中国茶のいただき方2

2008年12月20日 | サロン徒然
中国茶の魅力といえば、ふくよかな香り、深い味わい…。でも、それだけではありません。お茶を通してみんなと楽しい時間を共有できること、友達や家族を笑顔にする癒しの空間を演出できることも大きな魅力です。では、さらに深く中国茶の世界に触れてみましょう。


おもてなしの心を伝え、楽しい空間を生み出すお茶の力

「ゆっくりとお茶を淹れてみんなで飲む時間を大切にしたい」という黒野さんは、今年の春、チベットに旅行されたそうです。それは、お茶のルーツを探る旅だったそう。
「チベットは茶馬古道に繋がると言われており、紀元前の昔からお茶が飲まれていたんです。でも、向こうの“お茶”というのは、ふだん私達が飲んでいるようなものとはちょっと違います。チベットの“お茶”は、煮出した緑茶に、羊などのミルクから作ったバターを入れるのです。そこに、塩やミルクを混ぜることもあります」

それは、お茶というよりはまるでスープのような見かけと味なのだそう。でも、この飲み方には、ちゃんと理由があるのです。
「チベットの山間部は乾燥した気候のため、脂肪分や塩分が消費されやすいんです。そのため、それらを頻繁に摂取する必要があるんですね。チベットの人たちは、バターや塩、ミルクなどを入れたお茶から、こうした、生きるために必要な栄養分をとっているんです。また、野菜のとれにくい地域ですから、お茶は重要なビタミンCの供給源にもなっています。お茶を飲むことで、壊血病を予防しているんですね」

一週間ほどチベットのアムド地方を周ったという黒野さん。その間に日本語を勉強しているチベット人学生の家にホームステイさせてもらったそうです。自然と向き合う生活を送るその家で、黒野さんはとても印象的なできごとを体験したといいます。
「ホームステイ先では、学生のお母さんと高齢のおばあさんが、見知らぬ旅行者である私を笑顔で迎え入れてくれました。おばあさんは脚が不自由な様子でしたが、お母さんが淹れてくれたミルクティーを、笑顔で何度も勧めてくれました」

言葉は通じなくても、笑顔で温かいミルクティーを淹れてくれるチベット家庭のお母さんと、勧めてくれるおばあさん。
「初対面の人とでも、言葉が通じない人とでも、「お茶」がそこにあることで、お茶を淹れる人、勧める人、飲む人の役割がちゃんと与えられて、そこに受け入れてもらえていると思えるお茶の果たす役割をあらためて実感した瞬間です。お茶を通して伝わるまごころの精神は、どこでも変わらないんだなあ…、そう感じました」

だれかの幸せを願う気持ちを、お茶に込めることができる。そう黒野さんは言います。
お茶はたんなる飲み物ではなく、自分の思いやりを伝えることのできる道具だ、と。
「お茶を振る舞うことで思いやりが伝わると、コミュニケーションがはずみ、自然と笑顔がこぼれてきます。身近な人が笑顔になるのは、とても素晴らしいことですよね。そういう気持ちで中国茶を使ってみてほしいと思います」

言葉にできない思いをも伝え、人を楽しませることのできる中国茶。どうすれば、より効果的に中国茶を扱えるのか、その方法を伝授します。



見た目も鮮やかな緑茶は、こんなふうにワイングラスを使ってオシャレに飲むのもオツ。

グラスに緑茶を入れれば洒落た飲み物に!

中国茶と言えば、烏龍茶に代表されるような、「茶色いお茶」というイメージがあるかもしれません。けれど、実は緑茶も中国茶のひとつで、中国で一番飲まれているお茶なんです」と黒野さん。サロンのレッスンでは、最初に日本の緑茶と中国の緑茶の違いを比べてみるそうです。

「同じ緑茶でも、日本茶との味わいの違いにみなさん驚かれますよ。種類や値段によっても変わりますが、中国の緑茶は日本のものに比べて味が濃厚で、香り高いものが多いですね。ほんのり甘くて、コクがあって…。日本の緑茶との違いは、熱の加え方。日本の緑茶は茶葉を蒸していますが、中国の緑茶は釜炒りをしています。このため、渋みが少なく、摘みたての茶葉のような新鮮な味と香りが楽しめるんです」

この緑茶を、湯飲み茶碗ではなくグラスで楽しむ方法を、黒野さんは教えてくれました。

「ちょっと視点を変えると、同じ緑茶でも、いつもよりいっそうおいしくいただけるんです。透明なガラスの容器を使うと、味と香りだけでなく、見た目にも鮮やかなグリーンの茶葉を楽しむことができてステキですよね。このほかに、蓋付きのお椀に淹れたり、シャンパングラスで飲む…なんていうのもいいかもしれませんね」

黒野さんは、四川省の竹葉青(ちくようせい)という茶葉を使い、ワイングラスに緑茶を淹れてくれました。中国緑茶は、日本のものとちがって急須には入れません。グラスのなかに直接茶葉を入れ、そして少し、お湯を注ぎます。

「このとき、沸騰してから少し冷ましたお湯を使います。しばらく茶葉をお湯に浸すと、とても濃厚な緑の香りがたってきます。しばらく、この香りを楽しみましょう。そのあと、グラスの壁面にお湯を当て、その勢いで茶葉をグラスの中で回転させます。。茶葉が縦にクルクル回転するようなイメージでお湯を注ぎましょう。このときは、さっきよりさらに温度の下がったお湯を用います。これで、茶葉からお茶のエキスが抽出されるんです」

香りを楽しみ、目で味わったあとは、実際に飲みましょう。とてもふくよかな味が舌の上に広がるはず。
このとき、最後まで飲みきらず、1/3くらいお茶を残すといいでしょう。お茶を残しておけば、次にお湯を足したとき味が回復しやすいからです。グラス一回分の茶葉で、5~6杯くらいは飲むことができるそう。

「中国の緑茶は日本のものと違い、細かくくだかれていないので、成分がゆっくりでてきます。だから、一煎目で出がらしにならず、何度も飲めるんです。このグラスでお茶を楽しむ方法は、白茶や黄茶でも使うことができますよ」

ちょっとオシャレな中国茶の楽しみ方ですね。ぜひお試しあれ!




  1. 茶壺。中国文人墨客の時代、すずりに水を注すものがもとと言われているとか。(写真左上)
  2. 同じ素材の茶海でも、使いこんだものはお茶の成分を吸いこんで濃い色に変色。手にもしっとりとなじむ。(写真右上)
  3. ラッセルホブスのカフェケトル。手元でお湯を沸かせる優れモノ。(写真右下)

中国茶をもっと楽しむための茶器を充実させる
中国茶を楽しむための方法について、他にもあれば教えてください。

「やはり、何といっても茶器ですね。お茶は、家にある急須やお茶碗で気軽に飲めますが、興味が湧いてくると、自然と専用の茶器も揃えたくなるんです。茶器の代表的なものに茶壺(チャフウ・中国の急須)があります。茶壺は日本の急須とは違って、さまざまな形があります」

お茶の味を最大限に引き出すためには、茶葉と茶壺との相性も大切。お茶にあわせて茶壷を変えるというのも、中国茶の醍醐味だといいます。

「かといって、茶葉の種類の数だけ茶壺が必要、なんてことは決してありませんから安心して下さいね。マグカップ一つあれば、それだけでも手軽に楽しめる、それが中国茶なんですから。中国には、茶壺にお茶を吸わせて“育てる”という文化があります。同じお茶を何回も何回も入れ続けると、茶壺にはそのお茶の味や香りが染み込んで色も土肌もしっとりと変わっていきます。すると、茶葉を入れずにお湯を入れるだけで、お茶の味が出るくらいに“育って”いくのです。これは茶壷ではなく茶海ですが(写真参照)、使いこんだものとの違いが分かりますよね」

茶器に育てる楽しみがあるとは、知りませんでした。中国茶をより楽しむためのアイテムは、他にもありますか?

「おいしい中国茶を淹れるためには、茶器を温めたりする必要があり、熱いお湯がかかせません。また、お茶の味わいを最大限に引き出すためには、その茶葉にあった温度を守ることが重要になります。ですから、手元で温度調節ができる電気式のカフェケトルがあるととても役に立ちます。お客様の目の前で、話の輪に加わって座ったままお茶を淹れられるので便利ですよ。また、中国茶を淹れるのに茶盤というものを用いますが、これはなくてもかまいません。水盂のようなお湯が捨てられる大きめの器を用意するといいですね。花瓶などを代用品にしてもいいですよ」



さまざまなお菓子をバランスよく用意すれば、見ているだけでも楽しい!

彩りのよいお茶請けでティータイムがさらに楽しく!

最後になりますが、中国茶に合うお茶請けについて教えてください。

「中国茶ではお茶がメインになります。ですから、特別なお菓子を用意する必要はありません。けれど、中にはお茶酔い(ちょっとフワフワした感じ)をする人もいますから、それを和らげる意味でもお茶請けを用意しておくとよいでしょう。また、お茶請けによってお茶の味が引き立つこともあるんです。たとえば、正山小種(ラプサンスーチョン)という中国紅茶、これはアールグレイの元になったもので、「正露丸のような味」と形容されることもある濃厚な味のお茶です。くせが強いために好き嫌いが分かれやすいお茶ですが、チーズやオードブル、ミントチョコなどとあわせると、両方の味が引き立っていっそう美味しくなります。お試しあれ」

おせんべい、イチジクやサンザシなどのドライフルーツ、ナッツなどなど…、黒野さんが用意してくれたお茶請けはバラエティーに富んでいます。

「お茶請けには、いろいろなものを用意すると、より楽しいかも知れません。見た目にも楽しいですし、いろいろなお茶請けとの組み合わせで、いろいろなお茶うけとの組み合わせで、お茶の味がさらに引き立ちます。さまざまなお菓子を彩りよく、華やかに配置するとさらに楽しさアップ。。お皿にこだわったり、ナッツなどをれんげに乗せたりするだけでも、雰囲気が出ますよね。お菓子によっては、季節によってそのまま出しておくとべたべたと湿気てしまうものもあります。他のお菓子にくっついてしまうと見栄えもよくないですから個別包装されたお菓子を用いるなど、工夫をするといいでしょう」

気軽な気持ちで始められる中国茶は、会話をしながらみんな一緒に楽しめます。みなさんも、家族や友人とテーブルを囲んで、楽しい時間を演出してみてはいかがですか?


黒野さんのオススメ!

「注ぎ口がカーブしているので、湯量の調節が自在にできます。沸騰時間も短く、お手入れも簡単です」

ラッセルホブスのカフェケトル
型番:7100JP
サイズ:W25.5×D13×H21cm
重量:720g(本体)
容量:1L
価格:¥10,500(税込)
高島屋など各種百貨店にて取扱い
(株)大石アンドアソシエイツ
TEL:03‐5333‐4447



ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 2008.08.08.08... | トップ | LESSON-1 家庭で気軽に楽しめ... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

サロン徒然」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。