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家を建てた後、生活していく上で必要なコストについてPart2

2010年10月01日 | 家を建てたあとで必要なコストについて
昨日は家を建てた後、生活する上で必要なコストの電気代について1~5をあげて、1以外の説明をしてみました。

今日は1.エアコンなどの冷暖房使用のためのコストをどのように削減していくか を書いてみます。

エアコンは冷房、暖房などに使うとおもいますが、昔のエアコンなどに比べ、今のエアコンはエネルギー消費が
かなり抑えられるようになっているのはエコポイントなどを通じて皆さんご存知だとおもいます。

しかしながら屋外でエアコンを動かしても熱は逃げ、いつまでたっても冷えない、温まらないのは普通ですよね?
家の中でも窓を開けっぱなしにしていれば冷気、暖気はどんどん逃げていくのもおわかりだとおもいます。
やはり冷房、暖房の運転コストを少なくするには家から極力すきまを無くし、断熱性の高い家にする事が最適
かとおもいます。
このような家を高気密、高断熱の家と呼びます。
高断熱、高気密についてはアンチの人が一部に存在するようですが、冬寒い北海道の家は高断熱、高気密が
普通となっていることから暖房についての有用性は間違いありません。

高気密、高断熱を嫌う人の言い分は下記のような内容です。
・日本には日本の風土にあった風通しのよい家が最適
・高気密だと風通しが悪いと風通しがいい家にくらべ換気が悪くなるので空気がよどみ、息苦しい
・断熱性能を必要以上に上げてもむだ
という感じです。

たしかに昔の日本は、授業で習ったとおり「温暖湿潤気候」でした。今は春、夏、真夏、夏、秋、冬くらいの季節感で
特に夏の温度は昔とは変わってしまいました。なにしろ家の中で熱中症で亡くなる人がでる時代ですから。。
窓を開けても、外の気温は38度とか日陰の家の中のほうがまだまし。というくらいでそれがいいというのは
命をかけた我慢比べのようなものです。

一般の人はエアコンをかけて生き延びないといけません。
でも家を建てて、ローンを返済していく上で電気代は少しでも安くしたいものです。

そこで高気密高断熱はとても有効なのです。
気密性をあげ、せっかくエアコンで冷やした空気を外に逃がさない
断熱性をあげ、外の暑い空気を遮断し、エアコンをききやすくする
ということです。

高気密高断熱の家といっても、どこの住宅メーカーでも「うちは高気密高断熱です」といっているので非常にわかりづらい
ですが、高気密高断熱と低気密低断熱の差はなにをみればよいかおわかりでしょうか?

次世代省エネ基準
http://www.nedo.go.jp/shouenepoly/guidebook/topic0_2.html
というものがあります。
上記はNEDOという独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構という国の機関
(昨今話題独立行政法人ですが)のHPです。

~以下一部引用~
「次世代省エネルギー基準(平成11年省エネルギー基準)」は、日本の住宅の省エネルギー性を高めるために、
断熱や気密、冷暖房に関する基準を定めたものです(「住宅に係る建築主等および特定建築物の所有者の判断基準」
と「設計、施行及び維持保全の指針」の2つからなります)。
この基準は昭和55年に初めて定められ、平成4年に一度改正されましたが、21世紀の住まいづくりに照準を
合わせて平成11年に全面的に改正されました。あなたの住まいがいつ建てられた住宅なのか?によって、
ある程度住まいの省エネ度を知る目安にすることができます。

ここに「C値」 「Q値」という値がでてきます。
C値、Q値をざっくりと説明しますと、以下の内容となります。

C値:家にどのくらい隙間があいているか
Q値:家からどのくらい熱が逃げるか

くらいで覚えておけばほぼ間違いはないとおもいます。
C値が低ければ、家に隙間が少ない(高気密)
Q値が低ければ、家から熱が逃げにくい(高断熱)
という感じです。詳しくC値、Q値を知りたいかたは先ほどのNEDOのHPや
http://www.towntv.co.jp/2009/11/cq.php
などをご覧ください。

~以下NEDOから引用~

地域によって気候条件が異なるため、Q値の基準値も地域によって異なります。ちなみに首都圏の大部分の地域
では基準値は2.7 W/m²Kに設定されています。

Q値と同様にC値も地域ごとに基準値があり、首都圏は5.0cm²/m²以下に設定されています。

となっており、この数字を下回っていると「高気密、高断熱」といえるわけです。

しかし!
このC値、Q値と冷暖房費については密接な関係があるのは書いた通りなんですが、
この数値を低くすればするほど冷暖房費はさらに安くなります。

たとえば次世代省エネ基準の首都圏でのQ値は5.0cm²/m²以下となっています。
これを2.5cm²/m²で建築すると冷暖房費は半額になります。
1.25cm²/m²で建築すると冷暖房費は1/4となります。
実際にはこううまくはいかない場合もありますが、1.25以下でつくれば冷暖房の運転コストは半額以下になるでしょう。

住宅展示場にいき、展示場を見る際には
「御社で建築する場合、標準工事でできるC値、Q値はいくつですか?」
と聞いてみましょう。
答えてくれる会社はそれなりの数字を出せる工事、構造を持っている、答えられない会社やC値、Q値について
「そんな値あてになりませんよ」とかいう会社は即座にさよならしましょう。

先ほどのNEDOともう1つリンクを貼った(無断リンクですので消す事になるかもですが)
HPを見ると各住宅メーカーのC値、Q値が列記されています。
もっと大手住宅メーカーが本気にC値、Q値を極めるような事をしてくれれば省エネルギー住宅がもっと誕生するんですけどね・・
最大手のsハウスやDハウスなどがあの状態では・・
家に対して、デザインやイメージ重視でメーカー選びをしていた消費者がいけないのでしょうか・・

ところでガス代、灯油代も同じ事です。暖房などにこれらを使用する場合は高気密、高断熱住宅は効率が
よいということになります。
しかし、FF式ファンヒータや直に燃やす場合は二酸化炭素を室内に放出することになりますので高気密住宅では
酸欠の危険性がでますので使用は厳禁です。

あとは
・法律で義務とされている24時間換気でどのくらい熱を逃がさず、フレッシュな空気を取り入れるか
・窓から入ってくる日差しで上昇する温度をどのくらい防ぐか

が重要なポイントですが長くなってしまいましたので今日はこの辺で。


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