Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

口で鳥をつかまえる男 アズィズ・ネスィン短篇集

2013-06-20 08:00:09 | 読書
護雅夫 訳 藤原書店(2013/05).

出版社の HP には,*****1960 年クーデター前後の政治・経済の混乱により、言論統制、戒厳令、警察の横暴、官僚主義などが横行するトルコ社会において、シニカルな「笑い」を通じて批判的視点を提示し、幾度も逮捕・投獄されながら、ユーモア作家として国際的名声を築いた作家ネスィンの珠玉の作品 16 篇を初邦訳。***** とある.

執筆当時のトルコ社会という背景を抜きにして読めば,落語みたい.たとえば寿限無では,長過ぎる名前を読んでいるうちに学校に遅れるとか,タンコブが引っ込むとか言う例が並べ立てられるが,こうした「並べ立て」噺が多い.
でも,16 篇のどれもが似たようなものだ.われわれ日本人も反復・並べ立てを喜ぶ一面があるが,トルコ人はそれが強いのかもしれない.

「ミスター・フィシャーが来る」は伝言ゲームネタで,日本語に翻訳不能と思われるのだが,敢えて収録されているところがおもしろい.

裏カバーのエピソード*****世論調査で与党支持率が 50% に近いのを見て,「アズィズ・ネスィンの基準では 60% に行くはずだ」と発言し物議をかもした劇作家がいる.これが「トルコ人の60% はバカだ」というネスティンの言葉をうけたものであることは,トルコ人なら誰にでもすぐにわかる.*****

巻末に「アズィズ・ネスィン,半生を語る」を収録.
著者・訳者はそれぞれ 1995, 1996 年と相次いで旅立たれたとのこと.
図書館で借用.余計なお世話だが,このカバーでは購買欲が起きないのでは,と思ってしまう.


個人的にはイスタンブールでオリンピックをやれば良いのに,と思っている.
ジャンル:
一芸
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 遺伝子音楽の続き | トップ | バンジョー,ベース,タブラ... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事