Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

夜の来訪者

2015-03-25 08:18:23 | 読書
J.B. プリーストリー, 安藤貞雄 訳,岩波文庫(2007/2).

「BOOK」データベースより*****
息もつかせぬ展開と最後に用意された大どんでん返し ― 何度も上演され、映画化された、イギリスの劇作家プリーストリー(1894‐1984)の代表作。舞台は裕福な実業家の家庭、娘の婚約を祝う一家団欒の夜に警部を名乗る男が訪れて、ある貧しい若い女性が自殺したことを告げ、全員がそのことに深く関わっていることを暴いてゆく*****

講談社の情報誌 IN POCKETの 2007 年文庫翻訳ミステリー・ベスト 10 において,「作家が選んだ」第1位、「総合」第3位作品だそうだ.知らなかったが,今回増刷されたのを機に購入.

面白かった !!
少々紋切り型だが,バックにある親世代・子世代の対立と労使対立 (執筆当時のコトバで言えば社会主義思想) が,凡百のミステリーから突出したものにしている.もっとも,著者はミステリーを書いたつもりはないのだろう.舞台は 1912 年に設定されているが,フリーターとかブラック企業とかに翻案すれば,百余年後の現代にもそのまま通用しそう.

主要登場人物6人.3幕だが場所は同じで時間も連続している.訳者解説によれば,日本でもたびたび上演されており,俳優座で初演の際の「夜の来訪者 」役は,水戸黄門のあの東野英治郎だった.
原題 An Inspector Calls.このうまい邦題は,文庫解説によれば,上記初演のために台本を翻案した内村直也によるものを踏襲しているのだそうだ.
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