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映画『ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD1987』を観てきました。(ネタバレ有)

2013-11-11 23:14:55 | 音楽
9日土曜日の夜、映画『ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD1987』を観てきました。
川崎のチネチッタです。映画をほとんど観ない人間の映画感想文です。ご了承ください。


この映画の広告を某雑誌で見た時、これは行きたいなと思っていたのですが、
数日経って忘れてしまい、木曜か金曜ぐらいにtwitterでフォローしている方が行ってきた、
とつぶやいてくれたため、思い出してしまった次第です(笑)
そのツイートがなければたぶん見逃していたでしょう。

映画のサイトはこちら→http://www.beatchild.jp/

10月26日から3週間の限定公開、今週見ないと次の土日は無理…
ってことで急いで観てきました。土曜日チネチッタでは20:50からの回がありましたね。
観客は…10人いたかな…いたね…


さて、BEATCHILD1987とは、1987年8月22日から23日にかけて熊本県阿蘇の「アスペクタ」で行われた、
いわゆる野外フェス。しかも夜通し。
映画はそのドキュメンタリーです。

参加メンバーが豪華な上に、開始前と、途中からの豪雨の中で行われたことで、伝説となったものです。
といっても、自分は当時11歳。開催自体を知りませんでした。
数年後かな、そういう事があった、っていうのを微かに聞いた覚えがあります。

そのフェスのことは観てない者が、その場にいない者があれこれ言えませんが、
映画はそれがいかに伝説的だったか、を十分に教えてくれました。


そして一番の感想は、「今なら絶対無理」。
開始前に大雨で観客ずぶ濡れ。ステージにも屋根がない。開催強行したら、相当な問題になってしまう。
開始後の雨ならともかく、開始前に豪雨があったので。
開始後もよくあれで中止にしなかったものだと思います。今なら絶対中止レベル。
26年前。いい時代だったんだな、と思います。


また、この参加アーティストを見る限り、映画化には相当な苦労があったでしょう。
解散しているバンド(それが穏やかなものだったりそうじゃなかったりしている)もあり、
大人の事情がある人もいるだろうし、様々な問題を抱えつつ、映画化されたと思います。
だから、二番目の感想は「よく映画化したな」というものでした。


映画に出てきたのは以下のアーティストです。

THE BLUE HEARTS
RED WARRIORS
岡村靖幸
白井貴子&CRAZY BOYS
HOUND DOG
BOØWY(←文字化けしてたらすみません。氷室、布袋、松井、高橋のBOOWYです)
THE STREET SLIDERS
尾崎豊
渡辺美里
佐野元春 with THE HEARTLAND

(THE HERAT、UP-BEAT、小松康伸(誰?)のステージは流されなかった)


映画ではてるてる坊主が何度も映し出され、そしてそれが雨に濡れてしまう様子が印象的。
そして観客が雨と泥に足元がまみれる中、続くステージ。
ステージの出演者たちが、観客達を励ますように歌っていたのが印象的でした。
今まで見たことのない人たちの音楽も聴けた。
そして、その豪雨の中で歌い、演奏する人たちを見たときに感じたのは、
「この人たちはだから、プロなんだ」ということ。
白井貴子は感情の機微が非常によく伝わる撮り方してたんだけど、まさにプロでしたね。
機材のトラブルで経験した事のない状況、それでも彼らは彼女らは乗り越えるわけです。
それは観客も含めて。スタッフも含めて。他の出演者もそう。その模様に驚かされました。

序盤はあまり登場人物が少なく、最初30分ぐらいは「駄作?」と思ったのですが…
(上記の諸々の事情で出て来ない人もいるのかな、と思いましたが杞憂でした)


ちなみに白井貴子のバックには片山敦夫がいたようですが、おそらく桑田佳祐のサポートをする彼でしょう。
あと、佐野元春のバックには辻仁成が。当時はエコーズにいたようですが。エンドロールでそんな発見も。


出演者たちは、皆、よかった。曲はダイジェストで聴かせるのがほとんどだけど。
でもブルーハーツも、RED WARRIORS(ダイヤモンド☆ユカイ)も岡村も、白井も、美里もよかった。
いや、すごかった。
SLIDERSの歌は初めて聴いたかも。蘭丸はやや顔を拝めなくて残念。

圧巻は尾崎。生ギター1本の『シェリー』は雨の中で鬼気迫るものすらあった。
彼はさすがだったと思うし、あの過酷な状況こそが尾崎にとって最高の舞台だったのでは?
と、尾崎ファンでもないのに書いてみる。
BOOWYは布袋がやりにくそうにしていたのが印象的だけど、さすがのギタープレイ。
氷室は豪雨の中でも半身で。そして古今東西どこに出しても通用するカッコよさ。
『Dreamin'』なんて流してくれたからもう…


そんな感想なんですが、実は、私がこの映画を観に行った目的は、
HOUND DOGが出ていたからなんです。

何度か書いていますが、私の音楽の原点はHOUND DOG。
彼らのライブを生で観なかったことは一生の後悔です。
せめてスクリーンでもいいから、と観に行きました。
実際は11曲ぐらいやったようですが映画の中では『BAD BOY BLUES』、
『ラストヒーロー』、『ff(フォルティシモ)』が流れました。

大雨と言えばHOUND DOGは1985年ブレイク直前の西武球場の伝説があります。
大雨で機材が故障を続ける中、さらに大友に演出用の火薬が当たり、ステージ上で目を負傷したのです。
そんな事を乗り越えた彼らですから、雨には強かったか…スクリーンで見る限り、気迫のライブでした。
そして、大友が「負けるもんか!負けるもんか!!」とシャウトすると『ff(フォルティシモ)』のイントロが。
自分に、観客に、スタッフに、雨に、全てに対して叫んだ「負けるもんか!」

ゾクゾクしました。涙が出そうでした。
その後(いや以前からだったか)、この「負けるもんか!」はHOUND DOGにとって重要なコピーの1つになります。
「負けてたまるかー!!」と叫ぶ場合もありますね。

負けるもんか!
その言葉に観客が奮い立ったか、最後までステージは続き、朝になり、雨が止みます。


トリは佐野元春。ただ、これが…(笑)
私が彼をあまり好きじゃないからか、どうも締まらない感じで…
『SOMEDAY』を映画では大ラスに持って来たので曲はいいんだけど、伝説的なライブの最後には、
どうなのかな、と思ってしまいました。佐野さん、ファンの方、読んでたらごめんなさい。


映画の冒頭が終演後観客が退場していく様子。
そして映画の最後も同じ光景。でも、2時間30分映画を見た後では印象が全然違いました。
冒頭は悲壮感ばかりが漂っていたのが、最後は希望の光が見えたというのか…
いい朝の光景でした。足元は泥だらけでも。



エンドロールでは福田信、佐藤庄平、"茶ぐま"など、HOUND DOGやマザーエンタープライズを知る人にとっては、
忘れられない名前もありました。福田さんは司会もやったんですね。。


敢えて文句をつけるならば、タイトルの「ベイビー大丈夫かっ」は全く不要。
しかも映画の終盤で必要以上にそれが連呼されましたが、何にもそこからは感じませんでした。
80年代っぽさを出そうとしたんだろうけど…
ステージで誰かが言ったとかならまだしも…(そういう場面はなかったと思う)


でも、長い映画でしたが、全く飽きる事なく、楽しめました。
途中1回トイレには行きましたが。
今週金曜までは公開されているので、興味のある方はぜひ。

すごい、ドキュメンタリー映画です。

あー、もっと書きたいことがあるけどここらでおしまい。
あの火で作った人型のロゴマーク、どうやって雨の中作ったんだろ、とか。
ケータイもPCもほとんどない時代。どういう世界だったんだろ、それが少しだけ覗けました。
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Unknown (テツ)
2013-11-12 23:20:34
はじめまして。
いつもこちらのブログ、NOAH関連を楽しみに拝見させて
いただいています。(11・10後楽園最高でした

ビートチャイルド、HOUND DOG目的で観にいったとのことで
コメントさせていただきます。

自分も原点はHOUND DOGでDOG目的でこの映画を身にいきました。ラストヒーロー、ffで目頭が熱くなってしまいました。"茶ぐま"というのをエンドロールで観たときはかなりきましたね、、
自分もビートチャイルド当時は10才と全然後追いなのですが当時の熱い映像を観れてよかったです。

HOUND DOGは80年代の映像をDVD化してほしいですね。

れす (あべしん)
2013-11-12 23:59:22
>テツさん

こちらこそ始めまして。ブログお読みいただき、またコメントもありがとうございます。
後楽園、盛り上がりましたね!!

ほぼ同年代の方なんですね。
自分は88年『AMBITIOIUS』あたりからのファンです。
『ff』はDOGを好きになってからDOGの曲だと知ったぐらいです。

ラストヒーローは西武球場でのあの時の曲でもありますね。私もffでもう心底震えました。

茶ぐまさんといえばFCの会報のイメージです。ほんの一時期入ってました。
福田さん、佐藤さんともに、私も胸が熱くなりました。
いいものを見れたと思います。

DVD化、そうですね。ぜひやってほしい。
いろいろ難しいのかもしれないけど、東京ドームとか武道館とか、西武球場も、見たいですね。

NOAHも、DOGも、よろしくお願いします。

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