おっさんひとり犬いっぴき

アベさんと黒犬トトのノンキな日々

夜通し本を読む

2017-07-29 11:54:25 | 福島

 夜通し本を読んだ。先日購入した「エンデリュアランス号漂流」を読み始めたら、途中でやめられなくなってしまった。最近は本を読むのも、すぐに目が疲れるため長時間の読書はほとんどしていなかったから、寝る間も惜しんでページを繰ったのは久しぶりだ。

 以前図書館で読んだものとは事件は同じだが、筆者が違っていたため、印象が違ったが、前の本が事件を中心に進めていたのに対して、今回読んだ本は、乗組員の日記やインタビューによってより深い人間ドラマになっていた。

 南極大陸横断に挑戦し南極に向かった船は、途中氷結した海に閉じ込められどうしようもなくなる。船の中で冬を越し、氷が溶けるのを待つが、氷による締め付けによってついに船は壊れ、船を捨てるしかなくなる。

 その後、氷盤の上でテント生活をし、氷とともに南極海を漂流する。ついには氷が割れ、ボートにより陸地を目指すことになる。命からがらたどり着いた小さな島に隊員を残し、隊長のシャクルトンは数名を連れて再びボートで荒れた海に漕ぎ出す。そしてようやく捕鯨基地のある島にたどり着き、全員無事に救出されるのだが、出発からなんと22ヶ月という年月が経っていた。

 驚くのは、ありえないような状況下での行動力と勇気ばかりではない。22ヶ月の間、隊員たちが決して絶望に追い込まれることなく、ユーモアを忘れず、不屈の精神で過酷な忍耐の日々を乗り越えていく姿に感動する。

 窮屈なテント生活に、ただでさえ神経質になるのに、中にいびきのうるさい男がいた。どうしても起きないこの男の腕をロープで縛り鴨居にかけ、いびきがうるさい時には他の者たちがロープで引っ張ることで起こそうとした。が、そんなことくらいでは起きてはくれない。ある隊員は日記にこう記す、「ロープで縛るのを腕から首に変えれば、全員で協力してロープを引っ張るのに」と。

 マイナス数十度の世界で、来るあてのない救助船を探して立つ見張りの交代要員が、「今日は素晴らしい天気ですね」と挨拶する。

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