南林からの風のたより

とある国の、とある町の、とある大学の、とある学生たちとの生気あふれる暮らしぶりを・・・

暑さとの戦いも明日で終わりか?

2017-07-27 21:51:32 | 暮らし
暑さとの戦いも明日で終わりか?

連日39度を超える猛暑の中、何とか生き延びることができた。
そして、ビザを得て、明日やっと日本へ一時帰国できることとなった。
例年に比べると20日あまりこの日の来るのが遅くなったが、待ち遠しかった28日がやっとやってくる。

しかし、ここで慌ててはいけない。
何が起こるかわからない国情、気を許すのはまだ早いかもしれない。
最後の詰めを怠ってはいけない。
例年の9月の到着のカビ騒動を回避すべく、掃除には手を抜かず、出立準備にいそしんでいる。

とはいえ、今学期も慌ただしくすぎた。
様々な問題と戦うには戦ったが、最後の押しが甘かった。
もう他の大学にわるんだからなどと理屈をつけて、最後はうやむやにしてしまったことが多々あったように思う。
こんな状態では自分の満足する結果を得られようはずもない。
新天地を求めといえば聞こえはよいが、逃げ出すかのごとく大学をかわってしまった。
日本に戻る日が遅れるということはこの葛藤の結果を象徴しているのかもしれない。

でも、でも、例年よりは短いと言っても、日本へ約1ヶ月間戻れるのはうれしい。
しかし、聞くところによると、我がふるさとも近年にない暑さとか。
40度とまでは行かないであろうが、地球上の至る所が灼熱化しているのだから致し方ない。
明日からはまた新しい暑さとの戦いが始まるに違いない。
請うご期待と言ったところである。

10時現在の気温34度、湿度64%。
これから最低気温は29度まで下がるとの予報だが、湿度は逆の90%まで上がりそうである。

では、明日の一時帰国を楽しみに、洗濯と掃除をこなしてから休むとしましょうぞ!!

質問した学生たち!

2017-07-23 17:50:57 | 暮らし
  前任校で開催された講演会の時の話である。

 日本人講師の話が終わると、学生たちは我先にと手を挙げ、講師に質問した。的を射た質問もあれば、自分の考えだけで、講師の話を無視した質問もある。中には何を訪ねようとしているのかさえよくわからない質問もある。幸い教師の通訳もあり事なきを得た。とにかく、質問しようとする意欲は評価したい。

 しかしながら、この質問のレベルの差はどこから生じたのであろうか。
 原因はいくつか考えられる。日本語力、理解力、思考力、…。どれをとっても、日頃の自分の指導の至らなさを悔やむばかりである。

 そうはいっても、学生にとっては、習得した日本語を使って、教師以外の日本人と話すのは初めての経験であり、それなりに意思の疎通ができたことは、小さな自信にもなったことであろう。彼らには今後のさらなる精進を期待したい。

 この後、講師と話す機会があった。講師は「熱心な学生たちですね」とおっしゃってくださった。しかし、講演中ずっと寝ていた学生が一人いて、そのことばかり気にしていたわたしは、とっさにその言葉を受け入れることができなかった。講師はその寝ていた学生を気にすることもなく、学生の全体を熱心だと感じてくださったことは大変うれしかった。いや、日本人的なお世辞かもしれないが、・・・。

 実は、熱心に質問した学生たちにはちょっとした裏がある。前もって講演資料を見ていたわたしは、前日わたしの授業の中で、講演内容について簡単なレクチャーをした上で、質問してみてはどうかと学生たちをたきつけておいたのである。事前に予備知識を持って話を聞くのとわかりやすいし、質問をしようという気にもなりやすい。丁寧なお礼まで添えて質問をした学生も数人いたということは、専門外のわたしの話ではあっても、それを元にそれなりの準備をして講演を聞いてくれていたということであろう。学生たちが熱心という評価を得たのは当然のことかもしれない。

 しかし、現実には日本語でうまく意思の疎通ができなかった学生もいたのである。教師の助けがなければせっかく手を挙げても、質問は失敗に終わっていたかもしれない。その辺は日本語教師であるわたしにも責任の一端がある。とはいえ、多くの助けを得ながらもとにかく最後まで質問し、講師から何らかの答えを引き出し、自分なりに理解できたのであるから、その学生たちをよかったと褒めてやりたい。

 講演が終わった後、質問した学生たちの紅潮した顔を見て、一つのことを最後までやり終えること、それが自信につながるのだということを再認識した。

うそつきはだれ?

2017-07-20 01:57:18 | 暮らし
わたしは学生によくこんな話をする。

みなさんはだいぶ日本語を話せるようになってきましたね。
でも日本人と話すときは注意してほしいことがあります。
皆さんが日本人と日本語で話をすると、日本人はきっと上手ですねと褒めてくれるでしょう。
しかし、すぐににその言葉を信じてはいけません。
日本人は心の中で下手だと思っていても、決して下手だとは言いません。
相手の心を気遣って、きっと上手ですねと言ってくれるでしょう。
つまり、日本人は嘘つきなんですよですよ,気をつけてください。

こう言うと、首を縦に振ってくれる学生もいる。
しかしこう言っているわたしも日本人なんだけどな・・・