阿部老師

南京での日々の暮らしと日本語学習などなど

ホタルノヒカリ

2010-05-18 01:13:33 | 南京暮らし
 中国には便利なサイトがある。無料で日本のテレビドラマや映画が見られるのである。
 そこで、まだ見ていなかった「ホタルノヒカリ」という日本のテレビドラマを見た。


 主人公の「雨宮蛍(あめみやほたる)」は仕事を終えて家に帰ると、ジャージに着替え、縁側(えんがわ)に座って缶(かん)ビールを飲むのが大好きな若いOLである。部屋の中は散らかったままだし、よくそのまま縁側で新聞を布団(ふとん)代わりにかけて寝てしまう。恋愛にもご無沙汰である。こういう女性を「スルメ女」と呼ぶそうだ。

 この主人公(しゅじんこう)が、恋の葛藤(かっとう)を通して自分を変えようとするのだが、そうは簡単に長年(ながねん)の習慣を変えられるず、失敗(しっぱい)繰(く)り返す。しかし、仕事に関しては非常に不自然である。コピーも満足(まんぞく)にできそうもない彼女が総合職(そうごうしょく)として、次々と難しい仕事を任され。毎日残業(ざんぎょう)し、コンピューターを駆使(くし)して、資料を作成する。次々と起こる難問(なんもん)もみんなの助けを借りながら、どんどん解決する。そして、最後には成功(せいこう)を収(おさ)めてしまう。
 これはちょっと納得がいかない。自分の身の回りの片付けをしようとすると、その計画さえも立てられないのに、どうして細かな仕事を順序立(じゅんじょだ)ててきちんとすることができるのだろう。まったく理解に苦しむ。

 さらに、主人公を助ける40歳前くらいのハンサムな部長が現れる。この上司が出て来て、話をおもしろくするのだ。二人はなぜか同居(どうきょ)してしまう。会社には内緒(ないしょ)だが、最後には主人公の恋人にもばれてしまう。そこで、恋人と一緒に住むのだが、これが主人公がひどく緊張(きんちょう)してうまくいかない。これも極端(きょくたん)なキャラの設定(せってい)である。そして、主人公は恋人と別れ、部長とくっつきそうなところで終わる。余韻(よいん)が残るというよりも、中途半端(ちゅうとはんぱ)な終わり方である。主人公と部長とのキャラの大きな差を考えると、これがうまくゴールインできるとはとても思えない。

 こんなドラマを最後まで喜んで見る人の気が知れない!!
 ???


 なぜ中国でわざわざ日本のドラマを見るのかって。
 それは教材研究の一環(いっかん)としてなんです。
 なんでも教材にしてしまう阿部老師だからこそなのであります!!

 でも、実は韓国ドラマのファンの阿部老師でした!!
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5月8日 「天声人語」のカタカナ語から

2010-05-08 22:25:17 | 日本語学習
 今週は授業がないので、いつもの練習がお休みです。そこで、朝日新聞「天声人語」のカタカナ語について考えてみました。時間のある方はぜひ読んでみてください。

(1)はずし忘れたピンマイク
 英国(えいこく)のブラウン首相(しゅしょう)が失言(しつげん)をしたとき、胸(むね)につけていた小さなマイクロフォン。この失言で労働党(ろうどうとう)は大きくイメージダウンしてしまった。でも、その原因はピンマイクではなく、ブラウン首相自身(じしん)だと思いますが・・・。
*イメージダウン[印象が悪くなること]

(2)有事(ゆうじ)に問(と)われるのは大小より強弱(きょうじゃく)、そしてリーダーシップらしい。
*有事[事件が起こったとき]
指導力(しどうりょく)の外来語である。ギリシャのパパンドレウ首相にこれがあれば今回(こんかい)の経済危機(けいざいきき)はすぐに解決(かいけつ)できるはずですが、どうでしょうか。私は日本の首相もこれがちょっとたりないように思うんですが・・・。

(3)ユーロを使う国々(くにぐに)は一蓮托生(いちれんたくしょう)だ。
ヨーロッパの通貨単位(つうかたんい)。ギリシャの経済危機は決してヨーロッパの諸国(しょこく)だけの問題ではないように思います。日本は大丈夫(だいじょうぶ)かな・・・。
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3月21日 今年も黄砂がやってきた

2010-03-22 01:51:30 | 南京暮らし
今年も黄砂がやってきた
 昨日の朝、ベッドから起きて窓の外を見ると、街中が黄土色(おうどいろ)の薄いベールに包まれていた。いつものスモッグと違って少し黄色っぽい。起き出して部屋を掃除したが、いつもよりほこりっぽい気がした。午後から教師の勉強会でほかの大学に行くとき、マスクをして出かけた。しかし、ほかにマスクをしている人は見かけなかった。中国の人たちは一向(いっこう)に気にしていないようである。
 きょうネットを見ているときに「中国北部でも今年最大の黄砂(こうさ) 2億(おく)7千万人に影響(えいきょう)」というニュースを見つけた。どうやら、今年初めての黄砂がやってきたようである。埃(ほこり)や黄砂の苦手(にがて)な私にとってつらい季節がやってきたようだ。

*アサヒコム2010年3月21日 「中国北部でも今年最大の黄砂 2億7千万人に影響 」の記事(きじ)
中国北部で19日夜から20日にかけて、黄砂が発生した。北京市内でも空がかすみ、地面(じめん)には黄砂が積(つ)もった。中国の通信社(つうしんしゃ)・中国新聞社によると、観測(かんそく)された地域は河南(かなん)、河北(かほく)など6省(しょう)にまたがる約180万平方(へいほう)キロで、今年最大規模(きぼ)。約2億7千万人が影響を受けた。北西部の新疆(しんきょう)ウイグル自治区(じちく)や内(うち)モンゴル自治区から冷たい強風(きょうふう)が吹(ふ)き込んだのが原因だという。
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3月13日 阿部老師の日本語教育日記から

2010-03-13 16:37:04 | 日本語学習
*私は授業の後、いつもこのような日本語教育日記を書いています。自分のした授業についての記録(きろく)です。しかし、自分の満足(まんぞく)できる授業はめったにできるものではありませんから、いつも反省(はんせい)ばかりになってしまいます。今回(こんかい)は個人的(こじんてき)な名前が出てこないので、みなさんにちょっと紹介してみることにしました。

阿部老師の日本語教育日記から(「です・ます体」にし、分かりやすい言葉に直しています)

三月十二日(金)
 今学期二回目の授業をしました。前回(ぜんかい)あまりよい授業ができなかった(自分の感想です)ので、前日(ぜんじつ)までに十分な準備(じゅんび)をしました。具体的(ぐたいてき)には、文法(ぶんぽう)の指導(しどう)のポイント、例文(れいぶん)、練習形式(けいしき)等の準備です。実際(じっさい)には全部使うわけではありませんが、たくさん材料(ざいりょう)を持っていると、余裕(よゆう)を持って授業ができます。まず、文法の注意事項(ちゅいじこう)を会話練習の前に確認(かくにん)しておくことで、間違えが今までよりも少なくなったように思います。また、その場に最もふさわしい例文を選びながら紹介することができましたし、学生が間違えたりした時に適切(てきせつ)な直し方ができたように思います。授業の十分な準備は教師に余裕を持たせてくれるということがよくわかりました。
 前振(まえふ)りには得意な「美人話(びじんばなし)」を持ってきました。これもかなりの学生が興味(きょうみ)を示してくれました。
 しかし、全部(ぜんぶ)がうまくいたわけではありません。自分から発表(はっぴょう)しようといって手をあげてくれる学生はまだほとんどいませんから、こちらから一生懸命名(いっしょうけんめい)指名(しめい)しなければなりません。今、学生に最も足りないのが、積極性(せっきょくせい)のような気がします。上手になりたいという欲(よく)がないように思うのです。十五年ほど前の学生と比べると、大きく変化したところではないでしょうか。きっと、みんな豊かになったんでしょうね。
 次はやる気が起こる授業というのにチャレンジしたいと考えています。
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3月5日 今学期の最初の授業と「シャドーイング」

2010-03-06 03:02:52 | 日本語学習
 きょうから新学期の授業が始まりました。
 学生(1年生)はあまり元気がありませんでした。きっと、寒さのためだろうと思いました。[雨も降ってるしな!!]
先学期の成績が優秀だった学生にプレゼントをあげたあと、今学期の授業の仕方を説明してから、先学期と同じようにペアで会話の練習をして、発表してもらいました。
しかし、学生はどんどん元気がなくなりました。[おかしいな?]
 今学期から3コマ連続授業になったので、途中で10分休憩しました。
 その次に、きょうの話題として、シャドーイング(shadowing)について話をしました。「日本語のテレビドラマを見たり、テープを聴いたりしたとき、その音を聞いたら続けて自分もまるで陰のように続けて言う練習方法です。正しい発音で流暢に話すことができるようになった人ほとんどがやっている練習方法として今日本語教育界で注目されている方法です。」という内容です。
 これは日本語の発音が上手になることのできる非常によい方法だと言って説明しましたが、興味を示した人はごく一部でした。半分近くの学生は興味を示すことなく、下を向いたままでした。非常に残念でした。私の説明の仕方が悪かったのだと思います。次の授業では10分程度の時間を決めて強制的に練習して、シャドーイングを、実際に経験してもらうことにしたいと思います。
 そのあと、さらに会話練習もしましたが、学生はまったくん元気がなくなりました。どうやら、寒さのためだけではないようです。
 「誰か発表したい人はいませんか」といっても、私が指名するのを待っている人は少しいるようでしたが、一人も自分から手をあげてくれません。[こまった、こまった!!]
 たぶん私の授業がマンネリ化(mannerism)しているのでしょう。[反省!!]
 授業時間が長くなったんだから、普通にやっていたら先学期より疲れるのは当然です。来週は会話のパートナーを変えていろんな人と話させたり、どんどん指名したりできるようにいろいろ準備をしたいと思います。
 今学期も反省から始まってしまいました。
 「今学期は私の話しをできるだけ少なくして、学生にたくさん話してもらう。」というのが目標です。
 ガンバ!!


*シャドーイングについて
 日本語の発音が上手だと言われている学習者たちはどのようにして練習したのだろうか。もし、練習方法に共通点があれば、日本語教育にも生かせるはずです。
 そこでいろいろ調べると、早稲田大学の戸田貴子先生の研究がありました。それは、6人の日本語の発音学習成功者にアンケート調査などをしたものです。その結果、発音の学習成功者に共通する特徴の主なものは次のとおりだと言っています。
・音というものに興味を持ち、自分自身の発音に対して問題意識を持っている。
・さまざまな材料(テレビ、ラジオ、ドラマ、など)をたくさん利用している。
・音声化した練習(例:シャドーイング、音読)をして、継続している。
・初級段階で正しい日本語をたくさん聞いている。
・上手に発音したいという気持ちが強い。
 発音の学習成功者は日本語のシャドーイング、スピーチ、歌、演劇、音読など、音声化した学習方法を実践していました。この中で特に多いのが、シャドーイングです。
 テレビ、ラジオ、ドラマ、アニメなどの豊富な材料を積極的に活用し、それらを聞いているときに、すぐにリピートしたり、マネをしたりするという表現が繰り返し使われています。成功者は、上手に話すことができるようになった現在も、「今でもやっている」というように、習慣になるまで行っていた。
 また、全部聞き取れなくても聞き取れたところだけシャドーイングを行うというところから始めれば、初級からでもシャドーイングすることが可能だと言われています。
***ぜひみなさんもやってみてください。
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