阿部ブログ

日々思うこと

日立製作所の刷新された HiRDB と 「非順序型実行原理」

2012年06月12日 | 日記


日立製作所が新しいHiRDBを発表した。正確には「Hitachi Advanced Data Binderプラットフォーム」。
このHiRDBは従来のRDBのアーキテクチャを捨て、東京大学の喜連川研究室との協働で開発・実装したもの。

刷新された日立製作所のHiRDBは「非順序型実行原理」に基づくもので、従来のRDB製品より約100倍以上の検索性能を発揮すると言う。
因みに「非順序型実行原理」については、詳細を調査中ですが、少しだけ書くと「非順序型実行原理」は、リレーショナルデータベースシステム、即ちRDBMSににおいて処理結果を読み出すレコードの順序には依拠しないとの特性に着目したもので、SDDなど二次記憶に大量の非同期読込み命令を発行し、そして非決定的な順序での処理を実行するもの。順序だって処理せず処理できるものから処理すると言うシンプルなもの。これを実装したのが日立製作所。日本では唯一自社の純粋なソースコードを所有すると言われる日立ならではの快挙。
(富士通はソースコード持ってないのか?RDBⅡは本当は何者?)

しかしこのHiRDBのデモを、実は昨年、戸塚のソフトウェア工場で見ている。いや速かった。
デモでは、230億件のデータから検索条件に合うデータを抽出するものだっが、あっという間に処理が終了したのを覚えている。
一気に全てのディスクにアクセスしているのが、素人でも判りやすく見せて頂いた。この時は原理が判らず悶々としていたが、5月に開催されたマイクロソフトのセミナーで喜連川教授が基調講演をされた中で、非順序型実行原理の話しをされ「成る程~これだ」と感じいった次第。
そう言えば「ゼロから作り直したんですよ」とおっしゃっていた。クラフトマン・シップの日立さんらしい~

今将にビッグデータなるバズワードがメディアを賑わしているが、今回のプレスリリースはタイムリーだと思う。
日立製作所は、アーキテクチャを刷新したHiRDBと、日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」との組み合わせで、前述の「Hitachi Advanced Data Binderプラットフォーム」としてソリューション展開する。初出荷は、6月29日だと言う。

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