阿部ブログ

日々思うこと

『シンパサイザー』読了

2017年09月25日 | 雑感

『シンパサイザー』は、ピュリッツァー賞、エドガー賞最優秀新人賞、アメリカ探貞作家クラブ賞などを総なめした作品だが、本屋で平積みされている状況を見ると売れているようには見えない。単行本は買えないが、文庫本になったら考えようか、と思っていたが、単行本と文庫本は同時発売だったようで、上下巻を購入し新幹線の往復で読み切った。
一人称で延々と様々な出来事を語っていくのだが、これは好き嫌いがはっきりでそうな作品。最初の20ぺージを我慢して読むと、その後はスルスルと読み切れると思う。
ネタばれならないように言うと、上巻を読み、下巻を読んで終わるのではなく、再度上巻を読んで見るべき。

因みに「KUBARK対敵諜報活動尋問」は実際に存在するCIA文書である。