何も問わない【1】

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原油

2016-12-31 07:35:25 | 日記
【NQNニューヨーク=横内理恵】2016年12月30日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の17年2月物は前日比0.05ドル安の1バレル53.72ドルで取引を終えた。年末で市場参加者が少なく、利益確定や持ち高調整の売りが優勢になった。

 米国内での石油生産が増加するとの観測が相場の重荷となった。石油会社ベーカー・ヒューズが午後に発表した米国での石油掘削に使う設備(リグ)の稼働数が前週比で9週連続で増加し、1年ぶりの高水準となった。29日発表の週間の石油在庫統計では原油在庫が増加した。

 次期トランプ米政権がエネルギー開発関連の規制を緩和するとの見方も米国内での需給が緩むとの見方につなった。

 もっとも下値も限られた。石油輸出国機構(OPEC)加盟国やロシアなどの産油国が年明けから減産を実施するとみられており、需給の引き締まりを期待した買いが相場を支えた。

 WTI期近物は15年末の37.04ドルと比べて16.68ドル(45.0%)上昇した。

 ガソリンは5営業日ぶりに反落、ヒーティングオイルは続伸した。

 ニューヨーク金先物相場は5営業日ぶりに反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である17年2月物は前日比6.4ドル安の1トロイオンス1151.7ドルで取引を終えた。年末なうえ、前日まで4日続伸していたため、持ち高調整目的の売りが出た。米景気の加速や追加利上げ観測からドルの先高感が根強く、ドルの代替資産として逆の動きになりやすい金の重荷になった面もあった。

 金先物は中心限月ベースで15年末から91.5ドル(8.6%)上昇した。

 銀は4営業日ぶりに反落し、プラチナは続伸した。

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