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ペルー大統領選挙

2016-05-30 00:21:30 | 日記
 【サンパウロ=宮本英威】南米ペルーの大統領選の決選投票が6月5日に迫った。世論調査ではアルベルト・フジモリ元大統領の長女ケイコ・フジモリ氏(41)がクチンスキ元首相(77)を相手にやや優勢に立っている。両氏とも野党の中道右派に位置付けられ、政策の差は少ない。フジモリ元大統領の1990~2000年の在任中の功罪を巡る国民の評価が勝敗の行方を握る。

 調査会社IPSOSが29日発表した世論調査では、有効回答のうちケイコ氏支持が53.1%でクチンスキ氏が46.9%だった。ほかの調査でもケイコ氏がリードするものの差は大きくなく、選挙戦は競り合いのまま最終盤に入る。

 4月10日の第1回投票ではケイコ氏が39.9%と首位で、2位クチンスキ氏の21.1%を大幅に上回っていた。ただ当選に必要な有効票の過半数には届かず、両氏による決選投票が実施される。

 決選投票に向けてはクチンスキ氏が元大統領の強権政治や汚職を嫌気する「反フジモリ」票の受け皿となり、支持を伸ばしている。インフレ抑制や左翼ゲリラ対策では元大統領を評価する声もあり、今でも国民の間では見方が割れている。

 22日の両氏による討論会でもフジモリ元大統領が話題にあがった。クチンスキ氏は「ケイコ氏の父親の政権は汚職が多かった。60億ドル(約6600億円)が行方不明だ。ケイコ氏も6年間(父親の離婚後に)ファーストレディー役だった」と批判した。ケイコ氏は「過去のテーマで残念だ」と防戦に追われた。

 元大統領の功罪が決選投票の焦点になるのは、両氏の政策が似通っていることがある。クチンスキ氏は世界銀行を経て、エネルギー・鉱山相や首相を経験したベテラン政治家。税制改革や手続き簡素化で投資を増やし、年率5%の経済成長率を目指す方針を示している。自由貿易協定(FTA)網の拡充にも積極的な立場だ。産業界や高所得者層からの支持が厚い。

 一方、同国初の女性大統領を目指すケイコ氏の支持基盤は、地方や低所得者層だ。ただ同氏は米コロンビア大で経営学修士を取得しており、市場経済を重視する。投資促進庁の機能強化や手続き簡素化などを通じて「インフラブームをつくる」と繰り返し主張。空港や港湾、トンネルなどの施設拡充を訴えている。

 決選投票の行方は予断を許さない。検察当局は20日、ケイコ氏に対するマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで予備的な捜査を進めていると公表した。政治資金パーティーを巡る疑惑が持たれている。

 大統領選はウマラ大統領の任期満了に伴い実施。連続再選は禁止されており、ウマラ氏は出馬していない。左派で元軍人のウマラ氏は11年7月に就任し、教育や医療の社会政策で一定の成果を出した。ただ汚職疑惑や頻繁な閣僚交代で安定感を欠き支持率は低迷。後継候補は選挙戦から撤退し、決選投票は野党同士の争いになった。次期大統領は7月28日に就任する。任期は5年。
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