何も問わない

音を観る

50年

2016-10-14 00:55:32 | 日記
 【ロンドン=小滝麻理子】スウェーデン・アカデミーは13日、2016年のノーベル文学賞を米国のシンガー・ソングライター、ボブ・ディラン氏(75)に授与すると発表した。歌手の同賞受賞は初めて。スウェーデン・アカデミーは授賞理由を「偉大なアメリカの歌の伝統のなかで、新たな詩的表現を創造した」と説明した。音楽表現が文学賞の対象とされた点で画期的といえる。

 授賞式は12月10日にストックホルムで開く。賞金は800万クローナ(約9500万円)。

 ディラン氏はミネソタ州生まれ。ミネソタ大学芸術学部を中退してニューヨークに出て、1962年にデビューした。「風に吹かれて」や「戦争の親玉」「はげしい雨が降る」といった曲で、ベトナム反戦や公民権運動で揺れていた米国社会に生きる若者の心情を代弁し、抗議の歌「プロテストフォーク」の旗手として一躍スターになった。

 自身は「反体制の貴公子」と見られることを嫌い、次第に象徴や隠喩などを使って、多様な解釈のできる複雑な詩を作るようになった。音楽面でもロックサウンドを取り入れた「フォークロック」で新境地を開き、「ライク・ア・ローリング・ストーン」(65年)は代表作になった。

 デビューから50年にわたって第一線で活躍し、12年も35作目のアルバム「テンペスト」を発表するなど創作意欲は衰えていない。これまでの自作曲は約600曲、アルバムの総売り上げは世界で1億枚を超えている。

 88年に「ロックの殿堂」に入ったほか、「タイム・アウト・オブ・マインド」(97年)でグラミー賞最優秀アルバム賞、映画「ワンダー・ボーイズ」のための書き下ろし曲「シングス・ハヴ・チェンジド」(00年)ではゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞の両主題歌賞に輝くなど、数々の音楽賞を受賞した。

 08年にピュリツァー賞の特別賞を受賞し、12年にはオバマ米大統領から文民最高位の「大統領自由勲章」を授与されている。

 日本に紹介されたのは1960年代半ばで、岡林信康氏や吉田拓郎氏をはじめ、自らの言葉で新しい歌を作ったフォーク歌手に大きな影響を与えた。78年に初来日し、今春には通算8度目の来日公演を果たしている。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 2018年ワールドカップロシア... | トップ | キトラ古墳 »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。