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2016-10-18 01:03:50 | 日記
 【ドバイ=久門武史】イラク軍は17日、過激派組織「イスラム国」(IS)が2014年から支配する北部モスルを奪還する大規模作戦を始めた。モスルは首都バグダッドに次ぐ第2の都市。奪還できればISはイラクで最大、最後の拠点を失う。同国でのIS掃討は重要局面に入った。ISは徹底抗戦するとみられ、戦闘が長引き市民の犠牲が膨らむ懸念がある。
 「我が軍はモスルからISを排除し、あなた方を自由にする」。イラクのアバディ首相は同日、テレビ演説で市民に呼び掛けた。作戦には軍のほかクルド自治政府の治安部隊やイスラム教シーア派民兵も参加し、AP通信によると総勢2万5千人を超すもようだ。

 米国主導の有志連合が空爆支援を本格化させ、モスル周辺で黒煙が立ち上る映像が伝えられた。クルド部隊はモスル郊外の複数の村を制圧。カーター米国防長官は「IS打倒へ決定的な局面だ」との声明を出した。

 トルコのエルドアン大統領は17日、作戦に「関わらないわけにいかない」と述べた。同国のクルトゥルムシュ副首相は、トルコが訓練したイラク軍の兵士3千人が作戦に加わっていると表明。作戦の行方次第で数十万人の難民がトルコに押し寄せるとの懸念も示した。

 ISにとってモスルは「首都」と称するシリア北部ラッカと並ぶ重要な拠点。防戦のため地下トンネルや防壁、塹壕(ざんごう)を築いたとの情報もある。アハラム政治戦略研究センターのサメ・ラシド氏は「軍から奪った高度な武器も備えており奪還は容易ではない」と長期戦を予測する。

 激しい市街戦が予想され、市民が巻き込まれる恐れがある。国連人道問題調整事務所(OCHA)のオブライエン所長は16日、「子どもや女性が人間の盾にされかねない」とし、モスルの最大150万人の市民の安全を懸念する声明を出した。

 アバディ氏はモスル市内に入るのは軍と警察だけだと強調。モスルの住民はイスラム教スンニ派が多数を占め、シーア派民兵に抱く警戒感に配慮を示した。

 ISの前身組織は14年6月にモスルを電撃的に制圧。一時イラクの3分の1を支配下に置き、シリアにもまたがる領域で国家樹立を宣言した。イラク軍は今年6月に中部ファルージャを奪還。7月にモスル南部のカヤラ基地を取り戻し、モスル攻略の準備を進めていた。

 一方バグダッド南部の検問所では17日、自動車を使った自爆テロがあり、少なくとも10人が死亡した。ISが犯行声明を出した。
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