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全国鳥類繁殖分布調査

2016-07-22 14:59:48 | 日記
 日本中の鳥の生息地がどう変化したかを調べる「全国鳥類繁殖分布調査」が、約20年ぶりに進められている。過去2回は環境省が実施し、政策に役立ててきたが、今回は国の予算確保のめどが立たず、日本野鳥の会(東京)などが民間主体でスタートさせた。東日本大震災などの影響を探る意義もあるが、調査員は高齢化が進み、資金難にも悩まされている。

 仙台市宮城野区の蒲生干潟。青々と広がっていた松林は、震災の津波にのまれてほぼ壊滅した。6月、日本野鳥の会宮城県支部長の竹丸勝朗さん(77)が調査すると、松の木をねぐらにしていたカッコウの姿は全く見つからなかった。

 「カッコウは『仙台市の鳥』。昔は街中にたくさんいたのに、今ではほとんど見かけない。震災だけでなく、宅地開発や、越冬する東南アジアでの森林伐採の影響もあるだろう」と竹丸さん。

 一方、津波でヘドロが流されて、餌となる貝などが増えたため、シギやチドリの数は震災前より増えたという。

 過去の調査は1974~78年、97~2002年に行われ、結果は環境省のレッドリスト改訂などに活用された。今回は20年までの5年間、主に繁殖期の春に約2300地点で、鳥の様子や鳴き声などを記録する。

 慶応大大学院の樋口広芳特任教授(保全生物学)は「鳥は種類が豊富で、生態系の変化を示す指標として優れている。特に繁殖期はさえずり、縄張りをつくるため目につきやすく、魚や虫より観察しやすい」と解説。「ヒバリやスズメなど日本に一年中いる鳥も、渡り鳥も、近年減少している。その傾向が分かるはずだ」と結果に注目する。

 頭が痛いのは費用だ。5年間で必要なのは調査員の交通費など約3千万円。現在手当てできているのは、助成金1件の300万円だけだ。ある民間基金に別の助成金を申請した際には「環境省がやるべき調査ではないか」と断られたという。

 環境省は「他の動物の調査もあり、すぐにできる状況にない。ただ全種類の鳥の全国的な動向が分かる貴重な調査で、結果のとりまとめは担当する」としている。

 調査員は20年前の前回調査に関わった中高年層が中心。体力面や、高音が聞き取りづらいといった懸念もある。野鳥の会の担当者は「若い世代にも野鳥観察の楽しみを知ってほしい」とボランティアでの参加を呼び掛けている。〔共同〕

探索

2016-07-22 13:54:18 | 日記
 【ワシントン=共同】宇宙の質量の8割を占めるとされながら、いまだに見つかっていない謎の物質「ダークマター(暗黒物質)」の探索を行ってきた欧米の大学による「大型地下キセノン実験(LUX)」チームは21日、2014~16年の観測実験で「暗黒物質は検出されなかった」と発表した。

 チームの検出器は現時点で世界最高の感度を誇ることから、大発見の期待が高まっていたが、持ち越しとなった。感度を70倍に高め、20年ごろから再挑戦するという。

 暗黒物質は、星や銀河の誕生に重要な役割を果たしたと考えられている。電気を帯びていない特徴があり、陽子の100倍以上の質量とみられる。

 検出器は350キロの液体キセノンを詰めた容器を大きな水槽の中に設置した構成で、米中西部サウスダコタ州の地下約1500メートルの坑道にある。秒速260キロで飛んでくる暗黒物質粒子が、液体キセノンと衝突した際に出る光を捉える仕組み。衝突はまれにしか起きない現象で、光も微弱だと予想されている。

 東京大宇宙線研究所が岐阜県飛騨市の神岡鉱山跡で同様の観測を試みているほか、欧州の巨大加速器LHCでは陽子同士を衝突させ、暗黒物質の発生を目指すなど、激しい探索競争が行われている。

.343

2016-07-22 13:07:52 | 日記
 【フィラデルフィア=共同】米大リーグは21日、各地で行われ、マーリンズのイチローはフィラデルフィアでのフィリーズ戦に「1番・右翼」で4試合ぶりに先発出場し、三回に遊撃内野安打、八回は右前打を放って5打数2安打、1得点でメジャー通算3千安打まであと4とした。チームは9―3で勝った。

 ドジャースの前田はナショナルズ戦で6―3の九回に代打で出場し、空振り三振だった。チームはそのまま勝った。

第41期囲碁名人戦

2016-07-22 04:31:51 | 日記
挑戦権を9人が争う第41期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は21日、首位の高尾紳路九段が内田修平七段に勝ち、リーグ成績を6勝1敗とした。高尾九段は最終戦に勝てば、2期連続の名人挑戦者に決まる。内田七段は0勝8敗で全日程を終えた。
 リーグは8月4日の最終4局を残すのみとなった。最終戦の組み合わせは、高尾九段―黄翊祖八段(4勝3敗)、山下敬吾九段(4勝3敗)―張栩九段(5勝2敗)、河野臨九段(4勝3敗)―村川大介八段(5勝2敗)、羽根直樹九段(3勝4敗)―平田智也七段(1勝6敗)。高尾九段が敗れ、張九段と村川八段の両方または一方が勝てば、挑戦者決定はプレーオフにもつれ込む。
 21日の結果は次の通り(左が勝ち、△は先番)。
 高尾紳路九段(6勝1敗) 中押し △内田修平七段(0勝8敗)朝日新聞デジタル版より