底無しの夢(麻亜子の勝手に選歌)

短歌人の皆さんの歌や、読んだ歌集を紹介しています。
「古今伝授の里フィールドミュージアム」のことなども…

短歌人4月号 会員1欄の惹かれた歌

2017年04月04日 | まあこよみ
きみの自由を映していいといふほどにカーブミラーが凍てついてゐる  角山 諭

メモ用紙に吾が顔を描く明日より九十一歳を生きてゆく貌  青木みよ

年ごとに下枝(しずえ)の枯れて寒椿すがたを変えて老いてゆくらし  村井かほる

縫製台に何も載らざる日のつづき間なく閉ぢたり「紳士服三田」  岩崎尭子

「頸椎を裂いて骨切り神経の腫瘍取ります」他人事に聞く  高井忠明

春の昼錆釘伸ばして打ちおれば生命(いのち)あるもの四方に息吹ける  北岡 晃

解けることを「あまける」と言ふ老のゐて雪の塊を水に流せり  松岡圭子

あたたかなコピーの束を膝にのせこのまま午後を座っていたい  大平千賀
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 短歌人4月号 同人2欄の惹か... | トップ | 短歌人4月号 同人1欄の惹か... »

コメントを投稿

まあこよみ」カテゴリの最新記事