ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

肩甲骨パワー

2008年01月25日 | ゴルフ理論…私の見解
粉雪の舞う、寒い日が続いています。
こういう時期は、道路の凍結も心配…。
車で職場に通っておられる方は、お気をつけ下さいね。。。

さて、レッスンでは、現在、全クラスの方々に、シャドウスイングを一生懸命に行って頂いている。
シャドウスイングの効用は…
①身体の動かせ方のみに意識を向けられるので、綺麗な動きが身につきやすい。
②クラブを持って振っていないので、身体や筋肉に対する負担が少ない。
③寒い時期、身体があたたまっていないうちに筋肉に強い負荷をかけると、怪我や故障につながりやすい。シャドウスイングを行って筋温を少しずつ上げ、それからボールを打つようにした方が、身体や筋肉のためにも良い。
…など。

また、シャドウスイングは、手や腕にクラブの重量がかかっていないため、比較的、リラックスした状態で腕の振りの練習がしやすい。
腕をたくさん、何回も、正しく振っていると、”自然に”動いて来るのが、実は、肩甲骨。
レッスンを受講中の方々には、「肩甲骨は、スイング中に、これくらい動いているんです」と、私の肩甲骨を触って頂いたが、本人は、あれほど肩甲骨が動いているとは、全く自覚していません。
何故か…?
私が、鈍感だから…?(じゃないんです 笑)。
肩甲骨の周辺には、筋肉しか無いから。
肘とか膝とか指とか、”普通に曲がる”関節の周囲には、動きの状態を認知するための神経が多く存在している”関節包”や”靱帯”が有る。
だけど、肩甲骨の周辺には、それら(神経が多く存在している関節包や靱帯)が無く、筋肉しかないため、動きの認知がしにくいらしい。
人間の関節の中では、特殊な構造になっている。

だから、「スイング中に肩甲骨をこのように動かして」とか、「肩甲骨を動かせてスイングしよう」なんて意識して行うのは、無理、無茶なことと言える。

腕が正しく振られると、それに連動して肩甲骨が”無意識”のうちに動くので…。
肩甲骨の動きをパワーにして腕を振るには、動きの認知がしやすい肘や肩の動きを主に練習して、その腕の振りに伴って肩甲骨が、”無意識のうちに”動いているようにして行く。
そうすれば、肩甲骨のパワーを引き出せる。。。

肩甲骨のパワーは、非常に大きいと言われる。
どんなスポーツのパフォーマンスも、腕を力強く振るには、肩甲骨を適切に動かせた方が良い。
「上半身のパワーは、肩甲骨周辺から…下半身のパワーは股関節周辺から…」

ちゃんとパワーの発揮できる”動作”は、潜在能力通りの飛距離と安定性を生み出す…はず…。

「シャドウスイングで、動きを確かめて、シャドウスイングを何回も行って下さい。」
「”寝たら忘れる”スイングではいけません。シャドウスイングなら、居眠りしてても出来るくらいまで、繰り返して練習してみて下さい。」
そんなことを言いながら、何度も練習して頂いて…。

結果、「今までより飛距離が、アイアンで2番手くらい伸びた」
「方向性が安定した」
「フェースに当たる感触が違う」
「フェースに当たっている音が、今までと違う」
「ボールの飛び方が違ってきた」
などのご意見やご感想もお聞きした。

動きを確かめながら、シャドウスイングを何度も行ってみての、最も大きな効用は、この肩甲骨パワーかも…。

腕の動きと連動して”自然に””無意識のうちに””無自覚”で動いている、肩甲骨。
動きの認知がしにくい、やっかいな関節なんですが、”確かに”動いている関節です。
腕の動きが良くなればなるほど、肩甲骨からのパワーは、”自然と”発揮しやすくなります。
シャドウスイングで、腕の振り方を、とにかく何度も練習してみて下さいね。

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4 コメント

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どうも・・・ (tanaka)
2009-01-09 21:13:40
tanaka といいます
 こんにちは。
 私は整形外科医ですが、医学関連では誰よりもココに目をつけたと自負してはいます。
 私の本は読んでもらえましたか?
 またよろしく・・。
tanakaさま (K)
2009-01-09 21:43:08
こんばんは!
tanakaさまのサイトを拝見させて頂き、驚きました。
『天使の翼がゴルフを決める』は、3年前くらいに読ませて頂きました。
執筆なさっていたスイング中の肩甲骨の動きは、私がイメージしていたのを、はっきりと整形外科医としてのお立場から解説して下さっているようで、非常に明確で分かりやすかったです。

1年くらい前のブログなのに、ここにコメントを下さってありがとうございました。
まだ肩甲骨・・。 (tanaka)
2009-01-25 03:19:50
 まだ肩甲骨にしがみつきつつ、クリニック開業を大阪河内長野でしてます。
 15年にわたり、地道にこの部の重要性をときながら、一方で多くの有名な大先生たちに逆い睨まれながらも、仕事の片手間に肩甲骨がらみの学会発表をこなしてきました。
 自分としては医学分野での肩甲骨パワーを表舞台に登場させてパイオニアであり、科学的にスポーツのウマさの本質や、若さのもつ真の意義をすでに述べてきましたが、今回石川君が彼の肩の柔軟性の大きさの報道もあり、この部こそがゴルフを決めるといって私の本名どおり、彼が肩甲骨パワーを証明してくれたました。いや、本当にうれしいです。

 みなさんさえよろしければ、お話したいですね・。
肩甲骨の働きには同感です (K)
2009-01-25 21:58:57
tanaka先生、コメントありがとうございます。

私も、腕の付け根(先生の本で言えば関節A)から先が腕なのではなくて、肩甲骨から先、関節Bからが腕と言う考えです。
”ここ”から先が腕と考えてクラブを振ることができれば、トップスイングで肩があごの下までスムーズに入り、フォロースルーで右腕がビューンと伸びるんですよね。
また、腰(骨盤)と、肩との捻転差が生じます。
だから、肩甲骨の動きは、飛ばしのためには、必要不可欠です。

レッスンでも、「”ここ”が上手く動くようになれば、飛ぶ」と実感なさっている方が多いです。

先生は、河内長野、私は宝塚で同じ関西同士ですし、またお会いしてお話できる機会が有ると良いですね。。。

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