相反することのように見えるけれど、本当は同じことなのかもしれない。

毎日同じことを繰り返す中で知らぬうちに何かを掴む。
それが大切なことだっていうのが10年やって来て分かった。
これからもそうやって生きていく。
そうすれば私のコーヒーはもっと強度を増すように思う。

それとは反対に何か新しいものを作りたいと思える気持が出てきた。
だからイベントのたびに新しいブレンドを作っている。
これがとても楽しい。
って言えばなんだか能動的だけれど、最近続いて何軒かのお店の
オリジナルブレンド作りを頼まれて、挑戦させていただいたからだ。
苦悩したのだけれど、どれも楽しかった。
普段使ってない脳の部分が歓喜を上げているのが分った。
それと繰り返しの毎日の中で体が覚えている感覚も熱を持っていた。
今だから出来る。私にだって出来る。
10年やってはじめてそう言える、仄かな自信が生まれた。

なんの自信もなくったって、続けていればどうにかなる。
続けなければ見えないことはたくさんある。
だからもっともっと続けようと思っている。