新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

「MISIA星空のライヴIX @河口湖」遠征3日目のこと(その3)

2016-05-10 22:28:14 | 旅行記/美術館・博物館・アート

『MISIA星空のライヴIX @河口湖』遠征3日目のこと(その2)」のつづきです。

クレマチスガーデン & ヴァンジ彫刻庭園美術館の鑑賞を終えた私は、美術書雑貨が販売されているNOHARA BOOKSをぶらり

ちょっとした雑貨が気に入って それを買おうかと思ったのですが、ちょっと荷物になりそうだったもので、それを買う前に、「本橋成一 在り処(ありか)が開催中のIZU PHOTO MUSEUMに向かいました。

本橋成一さんのプロフィールは、

本橋成一(1940年– )は1960年代から市井の人々の姿を写真と映画という二つの方法で記録してきたドキュメンタリー作家です。写真集『ナージャの村』で第17回土門拳賞、映画「アレクセイと泉」で第12回サンクトペテルブルグ国際映画祭グランプリを受賞するなど国内外で高い評価を受けています。
本橋は炭鉱、大衆芸能、サーカス、屠場、駅など人々の生が息づく場をフィールドとし、社会の基底にある人間の営みの豊かさを写し出してきました。また、チェルノブイリ原発事故の後もかの地で暮らす人々の日々を主題としてこれまで写真集3冊と映画2作品を制作しています。2016年はチェルノブイリの事故からちょうど30年目の節目の年になりますが、被曝した故郷をテーマとした本橋の写真は、3・11を経たわれわれによりいっそう切実なメッセージを投げかけてきます。

というもので、私は、1983年に刊行された本橋さんの写真集「上野駅の幕間」を持っています。刊行から間もないタイミングで購入した初版本でして、購入価格3,800円と、当時の私にとしては、かなり思い切って購入した記憶があります。
30数年経った今でも、ちょっと二の足を踏む価格の写真集ですが、書店でペラペラめくって見た印象は強かった

その「上野駅の幕間」が、3~4年前復刊しました。

上野駅の幕間 本橋成一写真集
本橋 成一
平凡社

 

東北・上越新幹線大宮駅ターミナルとして開通したのが1982年で、大宮~上野間が開通したのが1985年、そして、さらに東京駅まで延伸して上野駅が「ターミナル」でなくなったのが1991年のこと。

「東京の北の玄関口」たる上野駅の最後の栄光の日々がこの「上野駅の幕間」に閉じこめられているわけです。
もっとも「栄光の日々」の日々とは不似合いな、でも、いかにも「昭和の上野駅」な写真も多いのですが…。

「本橋成一 在り処(ありか)展でも「上野駅の幕間」に収録された作品がいくつか展示されていました。

1985年に東北・上越新幹線が大宮まで延伸される前に「ターミナル駅としての最後の風景」を撮影した作品。かつての上野駅は、東京と東北を結ぶ玄関口として出稼ぎの労働者をはじめとした雑多な人々が行き交い時間を過ごす「広場」であり、人と駅の関係は無数の幕間の物語をうみだしていた。かつては人の手で行っていた列車運行案内も現在は電動式列車案内板に変わっている。

と説明されていますが、1980~1985年頃上野駅が、こんな風だったのだと、改めて目の当たりにして、「上野駅の幕間」を初めて見たときの感覚(同時代性みたいなもの)との違い大きさに、時の流れの早さを見た気がした私でした。

つづき:2016/05/19 「MISIA星空のライヴIX @河口湖」遠征3日目のこと(その4)

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