新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

Misia Candle Night 奈良遠征旅行記(2日目・その5)

2016-10-29 08:18:11 | 旅行記

「Misia Candle Night 奈良遠征旅行記(2日目・その4)」のつづきです。

東大寺法華堂にお参りし、東大寺絵馬堂茶屋うどんを食べて、二月堂を見上げてから、丘を下り始めました。

ちょいと進むと、反り返った屋根が印象的な鐘楼
鐘楼立派なら、

梵鐘立派

説明板によれば、どちらも国宝で、梵鐘は奈良時代鐘楼は鎌倉時代のものだとか。
転記しますと、

この梵鐘天平勝宝4年(752)大仏鋳造のときに造顕され、雄大な金銅の梵鐘で日本名鐘の一つである。ことに竜頭と鐘座には天平の文様があざやかに残っている。
この鐘楼は和様、唐様の天竺様式を混ぜて、承元年間(1206~1210) 大勧進栄西膳師により建てられた。斗栱には独特の様式があり音響を分散さすために板壁等を用いず屋根は音をこもらすために大きく構成されている。
  別記
 建物の総高 13.000m
 梵鐘の総高 3.853m、直径 2.708m、重量 26.364t
但し、梵鐘は竜頭部の破損により一般に鳴らすことをやめ、東大寺の法会と毎日午後8時、大晦日 除夜に打ち鳴らすことになっている。

だそうです。

「天平の文様があざやかに残っている」という梵鐘の「竜頭と鐘座」を観てみると、鐘座は(説明板には「撞座」ではなく「鐘座」と書かれています)簡単に拝見できますが、

竜頭はよく見えません

でも、Wikipediaに、

奈良時代から平安時代前期の鐘では、2つの撞座を結ぶ線と龍頭の長軸線とは原則として直交している。すなわち、鐘の揺れる方向と龍頭の長軸線とは直交する。これに対し、平安時代後期以降の鐘においては龍頭の取り付き方が変化しており、2つの撞座を結ぶ線と龍頭の長軸線とは原則として同一方向である。すなわち、鐘の揺れる方向と龍頭の長軸線とは一致している(若干の例外はある)。

とある竜頭と鐘座の向きは確認できました

一方、「斗栱(ときょう)には独特の様式があり」はよく判らない…
ただ、三角の切り込みが模様のように入っているのが珍しいですな。

ところで、この鐘楼大勧進(プロデューサー)がかの栄西とは知りませんでした。っつうか、栄西といえば、臨済宗を日本に伝えたことで有名な禅僧のはず。
それが、どうして東大寺大勧進に?

南都焼討からの復興の大功労者・重源亡き後、復興の総仕上げ当代一の名僧・栄西に託すしかない、というパトロンたちの意向が反映されたものかもしれません。

この鐘楼の斜向かいに、小さいながらも、上品お堂が建っていました。

重源をお奉りする「俊乗堂」です。

この俊乗堂は、大仏殿江戸再興の大勧進公慶上人が、鎌倉復興の大勧進重源上人の遺徳を讃えて建立されたもので、堂内中央には国宝「重源上人坐像」が安置されている。俊乗房重源は、保安2年(1121)京都に生まれ、13歳で醍醐寺に入って密教を学び、仁安2年(1167)入宋して翌年帰国。治承4年(1180)平重衡による南都焼き打ちで伽藍の殆どが焼失したが、60歳で造東大寺司の大勧進職に任ぜられた重源は、十数年の歳月をかけて東大寺の再興を成し遂げられた
再興にあたって、大仏様(だいぶつよう)とよぶ宋風建築様式を取り入れ、再興の功により大和尚(だいかしょう)の号を受け、建永元年(1206)86歳で入滅された。

とあります。

俊乗堂に安置されている「重源上人坐像」は、6年前に東京国立博物館で開催された「東大寺大仏-天平の至宝-」展で拝見しまして、こちらに書いたように、

鎌倉時代に造られたというこの坐像、ちょっと反則…と言いたいほど、私の心に入り込んできました。超写実的な造形もそうだし、こうした坐像を造ろうとした後輩たち、そして、それを大事に受け継いできた東大寺の人々、浸みます…

といたく感動いたしました。
重源上人坐像は、

毎年7月5日俊乗忌12月16日良弁忌に参拝することができます。但し、法要終了後(時間制限あり)で有料(東日本大震災支援募金に充当)です。

だそうですから、機会がありましたら、ぜひ鑑賞&お参りくださいまし。

また、開山堂に安置されている「良弁上人坐像」は毎年12月16日に、勧進所内の公慶堂に安置されている「公慶上人坐像」毎年4月12日と10月5日「秘仏開扉」されているようですので、こちらも是非 ホント、浸みるお姿ですぞ

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