新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

きのうは年休だったので…(前編)

2016-11-26 10:19:57 | 美術館・博物館・アート/映画・演劇

きのう、私は年休をとりました。
来週金曜日も年休をとりますので(仙台遠征)、2週連続です。
来週の年休は当初から予定していた一方、きのうは私の勘違いに端を発して2週間前に急遽取得を決めたものなんですが、まぁ、今年度上期には年休取得目標半日足りませんでしたから、そこんとこは大手を振ってお休みです。

で、きのうの行程は以下のとおりでした。

自宅⇒徒歩⇒最寄り駅⇒埼京線新宿駅小田急線下北沢駅⇒徒歩本多劇場⇒徒歩 下北沢駅 小田急線新宿駅総武線両国駅⇒徒歩すみだ北斎美術館⇒徒歩 両国駅総武線秋葉原駅京浜東北線南浦和駅武蔵野線⇒最寄り駅⇒徒歩⇒自宅

きのうの年休の目的は、本多劇場加藤健一事務所「誰も喋ってはならなぬを観劇することだけだったのですが、せっかくの平日休み、どこに行こうか… と考えた結果、思いついたのが、今週火曜日(11月22日)開館したばかりのすみだ北斎美術館でした。

「なんちゃってiPhone」こと iPodTouch & 無線ルーターで調べると、すみだ北斎美術館両国駅から近い し、下北沢から両国までは、電車の乗り換え1回で行けます。
そして、時間的にも問題ない 

   

ということで、行動予定を決めたのち、カトケン「誰も喋ってはならぬ!」を観劇

平日のマチネーだというのに、結構な客の入りで御同慶にたえません。ただ、もともと観客の年齢層が高いところにもってきて、平日の昼間とあってか、ますます年齢層は高く、観客の平均年齢は70歳を超えているって感じ。

でも、こんなにテンポの良い、ちょっとのある、それでいて上質コメディーを見物するのは、脳の活性化というか精神衛生上、かなり健康的なことだと思います。

ストーリーは、

フランスのとあるアパルトマンの一室。
ある日、長年探し求めていた貴重なレコードを遂に手に入れたミッシェルは、大興奮のうちに帰宅する。
念願のレコードを堪能するという夢にまでみた一時に胸を弾ませ、早速ステレオのプレイボタンに指を掛けるミッシェルだったが、こんな時に限って次から次へと邪魔が入る。

深刻な面持ちで「話があるの。」と詰め寄る妻のナタリーを何とかなだめすかし、再び腰を落ち着けようとするが、今度は工事に来ていた配管工のレオが、水漏れしてしまったと大騒ぎ。

さらに離れて暮らす息子のセバスチャンは、妻に呼ばれて帰って来るなり常軌を逸した発言を繰り返し、水が漏れてきたとやって来た階下の住人パヴェルは、空気を読まずに居座る始末。
ついには愛人のエルザまでもが「大事な話がある!」と押しかけて来る。

よりによってどうしてこんな時に?? 僕は今それどころじゃないんだっ!!

やがて親友のピエールが現れ、事態は修羅場へと転じる!?
果してミッシェルに待ち受けていた結末とは・・・??

というもので、作りようによってはドロドロな話になりそうなところ、楽しいコメディーになっているところが作者フロリアン・ゼレール・翻訳家中村まり子・演出家堤泰之出演者のなせる業だと思いました
キャストでは、配管工レオ新大久保鷹さんがチューバッカみたいでかわいい(?)し、パヴェル渡辺徹さんはとにかくうざったくって傍から見るだけなら最高でした。
カトケンを始め、他の出演者の皆さん(島田歌穂さん、天宮良さん、常連・加藤忍さん、中村龍介さん)も言わずもがなで、 さすがは「加藤健一事務所公演」であります。
この作品、TVで放映するのは不可能でしょうから、で観るしかありませんぞ

   

 15:00ちょい前に芝居がはねると、予定どおり、下北沢駅 小田急線新宿駅総武線各駅停車の電車を乗り継いで両国駅へ。

江戸東京博物館に出かけるときはもっぱら西口を利用している両国駅ですが、今回はすみだ北斎美術館に近そうな東口を出ました。
ところが、駅構内にも、東口付近にもすみだ北斎美術館の案内がなく「なんちゃってiPhone」Google Mapを見ながらすみだ北斎美術館へ向かいました。 

そして、美術館前に到着。
美術館が面している通り(実際は引っ込んでいる)の名前「北斎通り」 、私は「北斎生誕の地・墨田区だから」の命名だと思っていたのですが、北斎が生まれた「武蔵国葛飾郡本所割下水」の、その「本所割下水」の(南割下水)跡に作られたのが「北斎通り」だったんですな。

すみだ北斎美術館無料配布されている秀逸「北斎ゆかりの地マップ」(PDF)では古地図の上に現在の状況がプロットされておりまして、こんな具合です。

本所南割下水北斎通りの位置が一致しています。

それにしても「古地図」って楽しいなぁ。両国橋が現在より下流側にあったこととか、国技館江戸博「御蔵」こと江戸幕府の資材置き場御竹蔵)の跡地に立っていることなんぞが判ります。
すみだ北斎美術館へお出かけの際には、忘れずにこの「北斎ゆかりの地マップ」を入手されることをお薦めします。 

さて、夕陽に輝くすみだ北斎美術館に到着

意表を突く現代的な建物と、富嶽をモチーフにしたジャングルジムの取り合わせがイイじゃありませんか。
ジャングルジム東京スカイツリーとの取り合わせもまたオツなもの 

   

さて、すみだ北斎美術館では開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」が開催されています。

この展覧会のタイトルについて、公式HPにはこんな説明があります。

本展のタイトルには、二つ「帰還」の意味が込められています。一つ目は、約100年余りも行方知れずとなっていた幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻【すみだがわりょうがんけしきずかん】」が、平成27年に再発見され、海外から日本へ里帰りしたことを意味します。二つ目は、世界に散逸した北斎の名品が、生誕の地すみだに再び集められ、それが北斎専門の美術館で展示される、つまり北斎が名品とともにすみだに帰ってきたことを意味しています。

「隅田川両岸景色図巻」は、「舟で吉原へ向かうコースとなっていた柳橋から山谷堀までの隅田川の両岸、日本堤、吉原遊郭、そして遊郭の室内を描いた肉筆画」で、縦28.5cm、長さ633.5cmという大作

1892年に上野での浮世絵展に出品された後、海外に流出して、1902年にパリ林忠正が売りに出したという記録を最後に消息不明…。
そして、100年以上の時を経た2008年にこの作品がロンドン競売にかけられたという情報から、 墨田区調査・鑑定の上で購入した(お値段は1億4900万円)のだとか。
かねてから北斎の作品を蒐集していたという墨田区北斎の出生地は葛飾区ではなく墨田区だぁという思いもあるのではなかろうかと邪推)、「隅田川両岸景色図巻」真筆だと確認して、それを購入できたときの喜びはいかほどのものだったかと、まったくもって御同慶の至りであります。 

さて、「隅田川両岸景色図巻」、私の北斎に対するイメージとは違って、柔らかな筆致隅田川両岸の風景が描かれていました、吉原に繰り出すべく、を仕立てて、景色を楽しみながら隅田川(大川)を遡るのんびりとした空気が感じられました。
保存状態も極めて良好で、 すみだ北斎美術館の良い目玉ができましたなぁ。

と、ここで、とある事情により休憩を入れます。

つづき:2016/11/26 きのうは年休だったので…(後編)

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 近所で国際芸術祭 (その2) | トップ | きのうは年休だったので…(後... »

コメントを投稿

美術館・博物館・アート/映画・演劇」カテゴリの最新記事