「南九州旅行記(その4:熊本城の巻①)」のつづき、「石垣編」です。
さっぱりはかどらなくて、私自身もかなり歯がゆい…。
さて、「その4(ルートマップ付き)」で書きましたように、私は本丸の南西にある櫨方門(はぜかたもん)から熊本城に入城しました。
熊本城単体(?)なら入園料は500円ですが、私はそれがどんなものかも判らないまま、旧細川刑部邸との共通入園券(640円)を購入し、
さらに、復習用にガイドブック(200円)も購入しました。
この出費は、今にして考えると、なんと正しい判断だったことか デス
旧細川刑部邸のことは後日、詳しく書くつもりですが、ガイドブック「熊本城みてある記」は、熊本市広報課発行だけに、コストパフォーマンスの高さは素晴らしいものがあります
図や写真が豊富なことに加えて、学術調査の結果を踏まえた詳しくかつ読みやすい解説がたっぷり載っています。
表紙&裏表紙も「たいへんよくできました」だと思います。
私が熊本城を散策した時は、入園時にもらったリーフレットを頼りに歩き回りましたが、帰ってきてから「熊本城みてある記」をじっくり読むと、かなり参考になって、熊本城に対する理解を深めることができたと思います。
これで200円とは安すぎます (広報誌に連載したものを一冊にまとめたものでそうですから、原稿料の分はコストを浮かすことができたはず)
お取り寄せ可能なようですので、興味を持たれた方は是非どうぞ
熊本城のHPによれば、モデルコースの所要時間は、お手軽コースで90分、満足コースで120分だそうですが、私が櫨方門から入城して西大手門から二ノ丸へ出るまでに要した時間は150分
いはやは堪能いたしました
まずは竹ノ丸から見上げた天守閣。
去年1月末の記事「星空のライヴV、ネタバレを封印」で、
個人的には「黒い城」の方が好み
と書いた私としましては、この距離からでもほげぇ~
まぁ、天守閣は後の楽しみにとっておくことにしまして、ぐるぅ~と遠回りして本丸を目指しました。
重要文化財の東竹ノ丸の櫓が、いかにも、お城ぉ~
石垣の連なりが、いかにも、お城ぉ~
そして目の前に現れたのは、このブログでは妙にこだわっている鬼門:艮(うしとら)=北東の門でした。
説明板によりますと、
不開門(あかずのもん)(重要文化財)
古くから丑寅(東北)の方角は鬼門と呼ばれ、不浄の気の出入りするところと考えられてきた。築城にあたっても、この方角は塞いでも開けても放ってもいけないとされ、門は造るが通常は閉鎖されていた。そこから不開門と呼ばれ、死人や不浄物の搬出時にだけ用いられていたという。
だそうです。
ちなみに、この二日後に観た鹿児島城(鶴丸城)の鬼門は、
このように、「鬼門をなくす」手法でした。京都御所(こちらの記事)や東本願寺(こちらの記事)と同じ方法ですな。
なんだか見どころたっぷりの熊本城です。
2011/06/25 南九州旅行記(その6:熊本城の巻③)