昨日のお昼前、なんとも残念なニュースが飛び込んできました。
金星探査機「あかつき」(右の写真は国立科学博物館で開催中の「飛べ! 100年の夢 空と宇宙展」で展示されていた「あかつき」の模型)の金星周回軌道への投入が失敗したというニュースです
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(ISAS/JAXA)は、平成22年5月21日(日本標準時、以下同)に種子島宇宙センターから打ち上げた金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入マヌーバ(VOI-1)を12月7日8時49分から実施しましたが、軌道推定の結果、金星周回軌道への投入ができなかったことが確認されました。
現在、宇宙航空研究開発機構内に宇宙科学研究所長を長とする調査・対策チームを設置し、あかつきの金星周回軌道投入に失敗した原因につきまして調査中です。対応状況、調査結果については随時お知らせいたします。
だそうです。
私が見たニュースサイトでは、「6~7年後に再チャレンジ」なんて書かれていて、わたしはてっきり6~7年後に「あかつき2号」でも打ち上げるものと思ってしまいました。
でも、そんな先の話、予算が付く保証もありませんし、いったいどういうこと?
と、つづくJAXAの発表では、
12月7日に金星周回軌道投入マヌーバ(VOI-1)を実施した金星探査機「あかつき」が、計画通り金星周回軌道へ投入できなかったことが分かりました。JAXAでは調査・対策チームを新たに設置し、投入が出来なかった原因とその対策を調査すると共に、「あかつき」が再び金星に接近する6年後に向けて、金星周回軌道の投入計画を見直す予定です。
とな。
どうやら「あかつき」は金星の周回軌道に入ることはできなかったものの、あてもなく宇宙空間をさまようスペースデブリになったのではなく、金星の公転軌道のすぐ近くを通る「人工惑星」になったようなのですよ。
そして、軌道を修正すれば、2016年12月~2017年1月に金星周回軌道に投入するチャンスが2回あって、その可能性を検討するのですと
どうしてそんなことが判るのでしょうかねぇ…
あの小惑星探査機「はやぶさ」は当初予定を3年超えてミッションを成し遂げたわけですが、「あかつき」は約6年間、冬眠して、燃料や電池の使用を最小限に抑えて、2016年末の再チャレンジを待つのだそうな。
そりゃ、一発で成功するのがBESTではありますけれど、今回の失敗の原因を調べて、対策を練って6年後に備えるというのも、夢のある話ではあります。
それまで、どうか「あかつき」が無事でありますように
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