新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

トイレからの脱出 (第5章=第1部完結編)

2009-03-12 20:44:12 | トイレからの脱出

かなり意表を突いて(?)、2月26日の「トイレからの脱出(第4章)」のつづきです。
ずいぶん、間が開いてしまいましたなあ
THE TOUR OF MISIA DICOTHEQUE ASIAの総括は、もうちょいお待ちくださいませ。
   

【前章までのあらすじ】
欧州出張でロンドンに到着した徒然煙草、ホテルの自室に入ると、まずトイレに入り用をたした。そして、トイレから出ようとすると、ドアノブが空回りしてドアが開かない! トイレに閉じ込められてしまったのだ。
トイレから脱出すべく、策を練った徒然煙草は、トイレの中で大騒ぎすることで、周りの人に異変に気づいてもらうことにした。そして、手のひらで壁をバンバン叩くうち、廊下を通りすがりの誰かが異変に気づき、その通報を受けたホテルのスタッフが駆けつけてきた。
ホテルのスタッフたちは、難なく部屋の鍵を開け、ドアチェーンを突破し、トイレのドアまでたどり着いた。しかし、ドアノブをガチャガチャいじくっても、ドアノブの周りにドリルで穴を開けても、肝心のドアは開かない。
ついに、ホテル側はトイレへの「強行突入」を決意し、トイレのドアへの体当たりを開始した。そして、何度かの体当たりの末、トイレのドアは枠ごと吹っ飛び、ついに徒然煙草は救出された。
そして、徒然煙草は、バスルームの扉は完全に破壊され、ドアチェーンも切断された部屋から、ホテルが用意した「より広い部屋」に移ることになった。


   

【ここから第5章の本編】
こうして移った新しい部屋は、前の部屋と異なり、ちょっとお値段高めの部屋が集まるフロアでした。
090312_1_1_ 広さこそ、さっきの部屋と同じとしか思えませんでしたが、インテリア雑誌なんぞがさりげなくおかれているし、LAN接続が無料だし、バスローブがあるし、バスルームには電話機(!!)や、写真にあるような「タオル・ドライヤー(スチームが通っているらしく、触るとかなり熱い)」があるし…と、設備や備品には結構な差があります。
一緒に出張した役員が「庶民フロア」に泊まっているというのに、これで秩序が保たれるのか?とまで思いました。
でもねぇ、「部屋を代わりましょうか?」なんて言えないしねぇ…、と、結局はロンドンでは下克上が続いたのでありました。
   
そして、当然ながら夕食では、同行者にこのできごとの顛末を熱っぽく語り、「ほぉ~ 」とか「へぇ~」といったリアクションを受けた後、ホテルに戻って風呂に入り、怒涛のヨーロッパ初日を終えたのでありました。
もちろん、新しい部屋では、バスルームに入る前に外側からドアを開け閉めしたり、内側のノブとラッチが連動することを確認しました。用心にこしたことはないわけで・・・。
   
翌日、出かけるべくロビー(中学校の英語の授業で習ったとおり、ほんとに、日本でいう「2階」が「1st Floor」、ロビーのある「1階」が「Ground Floor」と表示されていました!)に行くと、前日会ったSecurityのおばちゃんと遭遇しました。
おばちゃんが、「How about a new room?(新しい部屋はどう?)」と聞いてくるものですから、「Very good! I could get in and out the bathroom freely.(すごく良いよ。バスルームに自由に出入りできたし・・・)」と、かなりブラックな返事をしてしまいました。英国人の国民性として、ジョーク好きらしいので、この程度なら許されるのではなかろうかと思った次第。
実際、このホテルに滞在中、このおばちゃんとの関係は友好的に保たれましたとさ。
めでたし、めでたし
   
そうだそうだ。この日の日程を終えてホテルに帰ってくると、Securityのおばちゃんが言っていたとおり、自室の冷蔵庫にはハイネケンが2本入っていました。
ごちそうさまです。ただ、残念ながら補充はありませんでした・・・
おまけの写真は、ローストビーフを差し置いて「UKがもっとも自慢できる食事」と言われているらしいEnglish Breakfast。このまんまの図柄の絵はがきが売られているのを発見しました。

いわゆるContinentalとはどえらい違いで、かなり食べ応えあり

Englishbreakfast1

そして、こちらはミルクティーのセット。ミルクポットの大きさにはビックリでした。でも、UK流にたっぷりのミルクを入れた紅茶のおいしさを知ってしまい、今では、自宅で紅茶を飲む時はたっぷりとミルクを入れています。

Photo_2

英国人が日本に来て、喫茶店でミルクティーを飲もうとすると、カルチャーショックを受けるんだろうな。「ナンデスカ、コノみるくぽっとみにちゅあハ?」とか言いそうです。
   
実はこのシリーズ、まだ続きます。
「番外編」をはさんだ後、第2部では、最初の「トイレに閉じ込められ事件」について書きます。


【追記】一番上の写真について、「タオル・ドライヤー」と書きましたが、「タオル・ウォーマー」というもののようです。オイルヒーターと同じように、電気で温められたオイルがパイプの中を循環しているんだそうな。 [09/03/18 16:38]


つづき:09/03/17 第6章=番外編その1

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