ある蕎麦職人の気ままな日常

多少、放浪癖のある僕の日記です。やりたいように生きてます。

火入れ

2008年01月31日 | 発酵



ドブロク第二段(ヨーグルト添加したやつ)も
完成したんで、今回は火入れしてみました。

昔は日本酒の容器は木の樽や桶だったため、
完全に殺菌ができにくく「火落ち菌」という乳酸菌で、
お酒を腐造させてしまうことがよくあったそうです。

この火落ち菌ですが、
熱には弱く六十℃程度の温度で死滅すると聞き、
それならとやってみたわけです。
発酵もある程度止まるだろから、
あせって飲む必要もなくなりますしね。

瓶に詰めて、だいたい60度くらいで約10分。
実際に飲んでみると・・・
前回は絞っただけだったんでプチプチと発泡していたものが、
発泡はなくなりましたが角が取れてまろやかに。
酸もやわらかく感じるようになりましたね。
下手な本醸造飲むくらいやったらよっぽどいいかも!?

松尾さま

2008年01月29日 | 日本酒



京都にある「松尾大社」に行ってきました。
漫画「夏子の酒」で登場する「松尾さま」ですね。
その松尾大社が関西にあるという話を聞いて、
いてもたってもいられなくて参拝したと言うわけです。

阪急嵐山線の「嵐山駅」のひとつ手前。
松尾大社は、日本第一の醸造の神さまとして仰がれ、
広く酒類、味噌、醤油、酢等の製造、販売業者から、
格別の尊崇を受けています。
そして境内にある霊泉「亀の井」の水は、
醸造のときに混ぜると酒が腐らないと伝えられています。

「お酒の資料館」なるものが併設されていましたが・・・
先日、「名手酒造」を見学に行った際に、
隣に併設されていた「酒造り資料館/温故知新館」のほうが見ごたえがありました。
まだ、機械なんてものが導入される前の酒造りの器具、
道具類等の展示も地元の小学校の書道の展示に隠れて・・・?

それはそれとして松尾さまに御参りできただけで満足です。
もっと日本酒のことをお客様に伝えることができますように、
とお願いしてきました。
そのためには勉強あるのみですね。

漆かぶれ・・・

2008年01月27日 | 工芸



師匠から依頼されていた包丁の鞘への
拭き漆が完成したので渡してきました。

向こうはそんなに期待していなかったらしく、
なかなかの出来栄えだとものすごく喜んでもらいました。
何やら油か何かを手で摺り込むとツヤが出るそうで、
手のひらでゴシゴシと・・・
翌日、顔やら手やらパンパンに腫れてました。
(特に顔が酷かったです・・・)

漆かぶれは、漆が皮膚のタンパク質と
反応して起こるアレルギー反応です。
かぶれる人とかぶれない人がいるらしいですが、
師匠はかぶれる人、僕はかぶれない人だった訳ですね。
ゴメンナサイ・・・

柚子ネーブルマーマレード

2008年01月26日 | 保存食



「Paysan」さんで購入したパンが届きました♪

http://www.q-paysan.com/index.html

今回は「お試しセット6種類入り」を注文。
一人身にもかかわらず、
結構な量を購入してしまいました。

お試しセットの内容

メランジェ  1/2
カンパーニュ 1/2
玄米パン 1/2
フィグ 1/2
黒糖パン
ごまバゲット

普段、パンを食べる習慣がないので、
どうしたものかと数人で分け分けしましたが・・・
軽く焼いて食べてみると「うま~い!!」
天然酵母のパンって初めて食べたけど
香りも良いし、
もっちりしっかりした食感で
噛めば噛むほどに味がして美味。
一人でも十分食べられたかも!?

そのままでも十分おいしいんだけど、
パンと一緒に入れていただいた
ネーブルと冷蔵庫に眠っていた柚子で
ジャムを作ってみました。
糖度は42度くらい。
ちょっと水分が少なかったかな・・・

ドブロクへの歩み

2008年01月25日 | 発酵



先週の「黒牛」の酒蔵見学でいただいた米麹で
ドブロクを仕込みました!!

まあ、あんまりこだわって造ろうと思うと、
できないと思ったんでいつも通り適当に・・・
以前、甘酒を造ったんで
なんとかなるやろと安易な気持ちで始めましたが
一応、完成しました
ザルで軽く漉すとヨーグルトっぽい乳酸系のお酒(?)って感じです。

① 冷凍ご飯をレンジでチン。
 (もちろん普通に炊いてOKです)
② 容器にご飯、水、米麹を合わせます。
③ 人肌くらいになったらドライイーストを加えます。
 (熱すぎると酵母が死んじゃいます)

分量は・・・適当です
米1.5~2合くらいに水2合、米麹1・5合、
ドライイースト小さじ1~2といったとこでしょうか?

そのまま40度前後に保温すると、
半日ほどで発酵が始まりブクブクと泡が・・・
最初はゴムベラで混ぜてもお粥のようだったものが
翌日には米粒が上に浮いてきて、
サラサラと抵抗なく混ぜれるので1日1回かき混ぜます。



日本酒は「並行複発酵」という独特の造り方で
米の澱粉を糖に変えて、
酵母がそれを食べてアルコールと炭酸ガスに分解する。
そのふたつがひとつのタンクで同時に行われるんです。
つまり缶の中では、
「米麹」が澱粉質をブドウ糖に変え、
その糖を「ドライイースト」(酵母)がアルコールと炭酸ガスに変える
ということが起こってるんです。
第二段も造っていて、にわか知識でヨーグルトを添加してみました。
通常、酵母を助ける働きのある乳酸菌を加える
という話を聞いたもんでそれならと安易な気持ちでヨーグルト・・・
それでもなんとか発酵してます がんばれ酵母君

「竹泉」蔵元を囲む会

2008年01月19日 | 日本酒



以前、日記に書いた
東北の酒蔵で偶然出会ったおっちゃんに誘われて、
「竹泉」の蔵元を囲む会に行ってきました
京都五条の古い町屋を改修した家でのイベントで、
地元でこういうことができたらと漠然と思いました。

「竹泉」は兵庫県和田山にある酒蔵で、
赤穂浪士討入りの年、元禄15年創業の蔵です
社長さんはまだお若いですが、とても素敵な方で
おいしい料理とお酒で楽しい時間を過ごすことが出来ました
100%地元兵庫県の米を使っての酒造りで、
突き詰めると「地産地消」とか
そういった考えになるのかなと感じました。

お酒も山田錦だけでなく、
五百万石、雄町と異なる米の特徴を
十分生かしたお酒に仕上がっていて
同じお酒でもこうまで違う味がでるのかと感激
やっぱり造り手を知るとお酒も好きになりますね

2月には「竹泉」さんの蔵見学に行くことがほぼ決定。
今の時期に見学ってかなり貴重な経験です。
仕事の都合にもよりますが、
3月からは念願の米作り(しかも酒米です!!)もできそう。
すばらしい一日になりました。

帰りはほろ酔いのまま京阪五条から急行で。
一緒に帰ったおっちゃんと二人して爆睡して、
気付いたら京都あたりまで戻ってました。
普段は終点で気付くんだけどな・・・

籐細工

2008年01月18日 | 工芸



自分の欲しいと思った器って、
なかなか見つからないもんですよね。
形がいいなと思っても、
どうもこの辺が気に入らないとか・・・

この「水差し」も雰囲気は好きだったんですが、
持ち手がボロボロの民芸調の紐で結んであったんです。
それならばと「籐」を使って、
自分好みの持ち手に変更。
なかなか上品に仕上がりました。
ちょっと緩みが気になりますが、
接着剤を裏に使えば何とかなるでしょう。

万葉集ゆかりの地にある

2008年01月15日 | 日本酒
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酒蔵「名手酒造」に見学に行ってきました。
まろやかな優しい甘みのある「黒牛」を作っている蔵です。
昔から漆器の街として栄えた「黒江」という町にあり、
かつて、この蔵の付近の入り江にあったとされる黒い牛の形をした岩が、
地名の由来になっていて万葉集にも「黒牛潟」として詠まれていたそうです。

実は大学時代の友人が蔵人をやってるんです。
今、働いているお店にもこのお酒は置いてあるんですが、
なんか不思議な感じがしますね。
いや~、東北にいた頃も数箇所見学しましたが、
こんなにじっくり時間をかけて説明してもらえたのは初めてです。
気心知れてるんで疑問があればすぐ聞けたし、
酒造り真っ最中にもかかわらず
ゆっくり時間を割いて見学させてもらえて大感謝です
やはり、本で読むのと実際に見るのとは全然違いますね

最後は、絞りたて(というか絞ってる途中)の
お酒(生原酒かな?)も試飲させてもらいました
まだ活性(微発砲)していて、う~ん幸せ♪
見学後は持参した酒肴をツマミに軽く一杯・・・

米麹も手に入ったし、
いよいよ念願のドブロクの仕込みに入るか!?

柿渋塗り

2008年01月13日 | 工芸



あんまり家で料理することが無かったんで、
食器を洗った後は裏返して放置していましたが・・・
最近はたまに自炊するようになったんで、
水切りラックが欲しくて探していましが。

う~ん・・・
どうも気に入ったものがないんで、
大きめのザルを買ってそれで代用することにしました。
ただ、そのままではおもしろくないんで、
柿渋を塗って味わいを出すことに。

ザルは「コーナン」で約300円で購入しました。
約3回ほど塗り重ねてみましたが、
どうも色が乗ってこないんです。
ある人に聞いてみると、
柿渋は時間を重ねるごとに味わい深い色に変わってくるとのこと。
半年、一年するとだんだん良い色になってくるそうです。
使いながら塗り重ねて自分の色を出してくってことか。
なんかジーパンを育てていくのと似てるな・・・!?

昭和町にて

2008年01月09日 | Weblog



今日は、急な休みをいただいたんで、
昭和町のお蕎麦屋さん「十割そば やまなか」に行ってきました
弁当(?)とお蕎麦がついたランチがお得で850円
それに日本酒を合わせてっていうのが最高なんですよね

いや~、行ってビックリ・・・
福島県の酒蔵「会津娘」で偶然出会ったおっちゃんと再会しました。
なんでも元教師で定年後、町屋を守る活動をしているとか。
世の中いろんな人がいるもんだ…
来週、「竹泉」の蔵元を囲む会があるというので、
誘っていただきました。
ほんと人間の縁ってすごいですね。