The Blog of Laughter and Forgetting

ノマド生活記録帳 只今の生息地:イギリス

現実逃避

2005-02-17 | Diary
アメリカを去る日が近づくにつれ、なにやらばたばたして参りました。M嬢の健闘もむなしく、不動産屋さんには見たかった物件を紹介してもらえないという大惨事には見舞われるし、もう困ったことです。

それと4月に予定している披露宴(諸事情により入籍はすませているのですが、日本での披露宴は延期していたのです)の日が迫るにつれ、その準備も滞っていることから目がそらせない状況になってきました。うううう。フランスへ里帰りするチケットも予約してないし!イギリスに立ち寄る際のホテルも予約してないし!レンタカーも借りなきゃ!引越しやさんは見積もり返ってこないし!きぃいいい~!と煮詰まっていたときに、この写真が届きました。

北海道旅行中のお友達Kちゃんが送ってくれたものです。名古屋城だよ~とメールにあったので、写真を見てみて、「あれ?こんなに名古屋城って真っ白だったっけ?」と真剣に思い、思考停止。数秒後、雪祭りの作品だということに気づいて、一人で真っ赤になりました。トホホ。よっぽど疲れているみたいです。こんなときは現実逃避ですよ。はい。北海道は春に一度小樽と札幌に行ったことがありますが、雪祭りに一度行ってみたいものです。いくらとか山盛りの海鮮丼をかっこみたいです、あとカニもね☆

移動の季節です

2005-02-12 | Diary
またまた引越しです。今回の赴任先は日本です!ハレルヤ☆今回はちょっと長めの滞在なので、久々に味覚の秋を日本で過ごせるとにんまりしております。秋刀魚がやっと食べれる!大根おろしと白いご飯で、ウフ。もう7年とか食べてないような…。いやいや、引越しの話に戻らねば。

今まで家具付のアパートに住んでいたし、ノマドの性で大きな家具なんて全く持っていないのですが、それでも本やら衣類やらとイギリスの倉庫に残してきた所持品があります。それを日本へ送らなければならないけれど、住所が決まらないと動けない。なので、慌ててインターネットで物件を検索しておりますが、一日何時間と検索してると、だんだん感覚が麻痺しますね。ええい、もう何でもよかっ!と一人でパソコンの前でキーキー言ってます。一応主婦なので、こういったことは私の守備範囲に入ってくるわけです。ちゃんと守備できてるかはかなり謎ですけど。

やっと見つけた物件も、問い合わせをすれば、「もう決まりました~」の繰り返し。そんなこんなで、やっと見つかった物件に空き室が!喜び勇んで電話するも、不動産屋のおじちゃんには「見ないで借りますってのは、ちょっと無理ですね~。」と言われ、大ピンチ。「日当たりとか分からないでしょ?」とおっしゃるけれど、イギリスに6年住んでいた私達に日当たりなんて、北向きだろうがなんだろうが、関係ございません!と思うのだけれど、おじちゃんの立場も分かるので、万事休す。大阪にいるお友達のM嬢に泣きつき、代わりに見物?してきてもらうことに。ありがたや。

無事に物件が決まった暁には、M嬢お勧めのカレー屋さんに行きましょうね。頑張れM嬢!

ホテル缶詰妻子

2005-02-03 | Diary
ホテル暮らしも、はや3ヶ月半です。滞在型のホテルなので、ランドリールームもあれば、コンビニのようなもの、それと小さなジムもあります。昼間に気が向いたらたまに走るのですが、最近なぜかお子様につきまとわれて、往生しております。

滞在型のホテルということは、会社から「君ぃ、来月からちょっとデトロイト、2ヶ月行ってきてよ。奥さん連れてってもいいから☆」なんて、ことをボスから言われて果敢にやってくる企業戦士の方(おそらく99%が自動車関係者)が多いわけです。ホテルの廊下を歩いていてもドア越しに聞こえてくるのは、中国語や日本語、多分ロシア語?、きっとスペイン語!と、自分が今一体どこにいるのかふと分からなくなるような無国籍ぶりです。

そんな企業戦士の奥様とお子さんは、昼間はこのホテルに缶詰状態。歩いて行ける範囲にあるものといえば、高級モールくらいのもので、毎日通うわけにもいきません。中には英語が全くダメな方もいるわけで、そうなるとますます缶詰度は増します。奥さんはいい年ですから、ありあまるエナジーなんてのに困ることはないでしょうが、お子様軍団はそりゃもう大変です。

今日ジムで走っていると、隣接したランドリー室にいるお母さんから離脱して、そろりそろりと私の方へ近づいてくる男の子が…私が走っているのを見て、真似しようともう一台あるトレッドミルによじ登っています。3歳~4歳くらいに見えたので、「あら、かわいい」なんて余裕で眺めていたら、なんと背伸びしてスピード調整ボタンを押している!ゆっくり動き出したマシーンにご満悦の彼は、ニコニコしながら奇声を発しています。

子ども慣れしていない私は走りながらも、(危なくないかしら、手でもはさんだら大変よね…)とかするばかり。「危ないからだめよ~」とやんわりたしなめるも、子ども慣れしてない空気をすでに読まれており、全く効果なし!私の走るスピードと自分のマシンのスピードの違いに憤慨している様子の彼は、身振り手振りで「ちょっと姉さん、これどうすりゃいいのよ?」みたいなことを聞いてくるけれど、そんなこと大人としては教えるわけにもいかず、どうしていいのか途方にくれていると、彼はなんと私のマシンをのっとろうと近づいてくる始末。さすがに、ちょっと厳しく「ダメヨ!危ないから!!」と言ってみるも、「僕わかんな~い♪」という天使のような表情でジムをご機嫌に走り回る彼。もうあきらめて部屋へ帰ろうかしら、と思い出したころ、やっとお母さん登場。なにやら謎の言語でお説教をしていましたが、全く効果なしのようでした。きっと外で遊びたいんだろうなぁ。でも外寒いしねぇ。

先日フロントで、インド人のお客がチェックアウトをしているのに出くわしたのですが、電話代の請求額が740ドルというのを聞いて、他人事ながら心臓が止まるかと思うほどびっくりしました。当の本人はけろっとしたもので、「妻が国に電話をたくさんしてましたからねぇ」とすましています。(かっこいいぜ、おじちゃん。私ならちょっと泣いちゃうかもよ。)なんて心のなかで思っていたら、支払方法は?と聞かれて「キャッシュで!」と、やおらポケットから札束を取り出すおじさま。ホテル代の請求もあわせると2000ドルは超えていたと思いますが、(スゲーだんな、現金ですか?)とさらに動揺する私。フロントの女性もこれにはさすがに参ったようで、一瞬ひるんでいました。日本もまだまだ現金社会ですけれど、こういったところにもお国の違いがでるのものですね。ちなみに私は盗み聞きをしていたわけではないですよ。郵便物の受け取りをしようと、行儀良く列に並んでいただけです。