浜松川柳クラブ会報３４６号

◇席題◇「魔法」入選句
天位：ドクターの魔法の言葉「大丈夫」
地位：吹き飛ばせ悩みの種に魔法かけ
人位：ＣＭでは魔法のように効くサプリ
客五：ちちんぷい魔法の言葉痛み除け
客四：魔法使い絵本の中で生き続け
客三：ＡＩが魔法のように事を成す
客二：心ない言葉へ魔法解け始め
客一：子供より夢中で読んだハリーポッター（注：下六による変更有）
選者吟：魔法かけ何とかなるさ前進む

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・スマホ機能まるで魔法の玉手箱　・氷上で魔法の技に花咲かす
・出来るよと自分に魔法かけ進む　・アブラカタブラ兵器を花に変えましょう

◇時事吟◇入選句
天位：桜まで気候変動揺さぶられ
地位：残業に支えられてる医療危機
人位：少子化の速さに施策後手を踏む
客五：兄弟子の背中を追った尊富士
客四：外国人に助け求める人不足
客三：株為替の世界で生きる厘と銭
客二：万札の渋沢翁が出番待つ
客一：近頃は億という字に慣れてきた
選者吟：政倫審知らぬ存ぜぬミステリー

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・武器輸出三原則はあやふやに　・初優勝絵画を振りまく尊富士
・聡太くん未到八冠技も冴え　・露の選挙和平遠のく結果へと

◇自由吟◇ 作者が自句を２唱してから句の意味と背景を披露し会長の句評と合わせ意見交換しながら川柳作句の勉強をします。
・さあやるか言いつつ腰が上がらない　・春を待ち芽吹く小さな夢の種
・歯痒さもじっと我慢で時を待つ　・身にしみる寒さ温める燗の酒
・老いるショック花見に行けず閉じこもる　・座り皺スーツ気にする新社員
・張りつめて頑張り過ぎもほどほどに　・気温乱れ桜前線たたら踏む
・週三の訃報の知らせ春遠し　・津波にもまれ生きる証を語り継ぐ
・医者通い癒し言葉に励まされ　・階段を降りる動作が体操に
・コマーシャル本編よりも多くなり　・筋道を立てられ転びまくったる
・八十路坂そっと二歩目を出して春　・深堀のニュールが暴く人の業

五月例会は１２日（日曜日）　あいホール　席題「届く」

 

 

 

浜松川柳クラブ会報３４５号

席題「匂う」入選句
天位：雨上がり匂い際立つ沈丁花
地位：炊き立てのごはんの匂う良い目覚め
人位：布団干し部屋いっぱいに陽の匂い
客五：花盛り舞い来る蝶に匂い立つ
客四：太陽と風の香りを纏うシャツ
客三：この匂いむせかえるよう青春期
客二：権力者を惑わす香り蘭奢待（らんじゃたい→聖武天皇が東大寺に因み命名した香木）
客一：鰻屋の煙が来てと客誘う
選者吟：春浅し風を着替えて薔薇匂う

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・台所食欲そそるキムチ鍋　・認知症コーヒーの香に安心す
・路地裏に夕餉の匂い立ち込める　・菜畑を黄色に染めて春匂う
・すれ違う匂袋に騒ぐ胸

◇時事吟◇入選句
天位：底なしの裏金疑惑目を瞠る
地位：株価より気にしています物価高
人位：情勢が世界秩序を掻き回す
客五：パリ五輪悲喜交交の予選会
客四：政治倫理痛し痒しの顔並ぶ
客三：支援受け人間の日々取り戻す
客二：実感は無いが株価はバブル越え
客一：賃上げは零細企業及ぶかな
選者吟：マエストロ世界の小澤エンディング

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・邪魔者は消して独裁鬼の面　・浪費癖が飢餓を救えぬ北の国
・復興の一助成ればと寄付をする　・精神的ケア必要の避難先
・バブルはじけチャイナ先行き曇り空

◇自由吟◇ 作者が自句を２唱してから句の意味と背景を披露し会長の句評と合わせ意見交換しながら川柳作句の勉強をします。
・美味しいねその一言でやる気オン　・明日がある先延ばしする及び腰
・主なき庭木に蕾いじらしい　・惚れっぽいのでイケメンは遠ざける
・亀のようにひっくり返り立てません　・足元に春遠からじ声聞こえ
・場に合わせ夫婦呼び方変えてみる　・いつの間に背丈縮んでうろたえる
・生きていた新芽ニョキニョキこんにちは　・老い二人未だ昭和が健在で
・陽を浴びて布団ほっこり軽くなる　・消しゴムを離す間もない句作中
・何となく空白埋めて趣味に成る　・何となく空白埋めて趣味になる
・失敗が豊かな海になる余生　失敗は余生助けの知恵袋 から変更しました。
・柔らかな日差しに春の便り読む　・切り札が揺らぐ心を落ち着かせ

四月例会　１４日（日曜日）　あいホール　席題　「魔　法」

浜松川柳クラブ会報３４４号

◇席題◇「梅」入選句
天位：被災地の寒さ切り裂く梅二輪
地位：蝋梅の香り近所にお裾分け
人位：梅の香に春の息吹の声を聴く
客五：料理好き塩梅舌が忘れない
客四：せっかちな桜だ梅と競い合う
客三：春告げる梅が笑顔を呼び入れる
客二：三年前付けた梅酒が琥珀色
客一：うめえ～とダジャレ飛ばして飲む梅酒
選者吟：梅かさね十二単衣の季節感

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・梅の香に誘われ暫し立ち止まづ　・風花が舞っても凛と梅開く
・居酒屋でいい塩梅の燗を酌む　・梅干しと熱い番茶は老いの友
・寒すぎてひっそり静か梅の園

◇時事吟◇入選句
天位：元旦に言葉にならぬ能登地方
地位：三万人の避難厳しい能登の冬
人位：：復活の狼煙が上がる能登を待つ
客五：逃げ惑うガザに空爆容赦なし
客四：派閥解消表札だけは変えておく
客三：月を見てあそこにスリム着陸し
客二：ＧＤＰドイツに抜かれ世界四位
客一：被災地へ光り繋がるルミナリエ
選者吟：二枚では足りぬ答弁舌の数

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・被災地に容赦なく降る雨と雪　・救助待つ被災地辛い積もる雪
・スマホから被災地支援ドラえもん　・災害に心の強さ試される
・冷えて身に温い支援の雪の能登

◇自由吟◇ 作者が自句を２唱してから句の意味と背景を披露し会長の句評と合わせ意見交換しながら川柳作句の勉強をします。

・出来る筈先ずは自分に魔法賭け　・二人三脚泣いて笑って現在地
・大寒に春を夢見るまた楽し　・被災地を書き尽くさないペンの先
・冬の露地裏に昭和が捨ててある　・病得て良い事も有り冬の月
・冬の夕彩雲光り希望わく　・もう一度進めば叶う手が届く
・厳寒の被災地思い一度下げ　・自販機のおしるこ美味い氷点下
・義兄逝き思い巡らす人となり→元句の為人（ひととなり）を変更した。
・同想句穿つ勝負の果し合い　・その一句格の違いを思い知る
・ブロッコリー指定野菜に昇格し　・物忘れ日毎に増して憂います
・失敗へ自説を試し挑む夢

三月例会　１０日（日曜日）あいホール　◇席題◇「匂う」

浜松川柳クラブ会報３４３号

浜松川柳クラブ会報３４３号をお知らせします。
◇席題◇「明ける」入選句
天位：落ち込んだ気持ち吹っ切る明けの空
地位：助言受け心の闇が明けて行く
人位：年明けりゃ年女とや七巡り
客五：夜が明ける前に旅立つ後ろ髪
客四：秘めた愛打ち明けぬままＩターン
客三：明けきらぬ闇が惑わす恋一夜
客二：真っ白で明日を迎える大晦日
客一：見上げれば凧躍る空年明ける
選者吟：明けを待ち夢を訪ねて八十路坂

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・断捨離の遅々と進まず年明ける　・喪が明けたさあ飛び出すぞお洒落して
・年明けてドジャーブルーに夢を馳せ　・冬休み明けて顔つき引き締める

◇時事吟◇入選句
天位：死の街に変える砲弾今も飛ぶ
地位：不記載で裏金闇に呑み込まれ
人位：CMに金をばら撒くジャンボくじ
客五：待っていた大谷グラブ夢繋ぐ
客四：ウクライナ米国なしで勝てません
客三：キックバック明るみに出て大慌て
客二：賃上げのない日常の物価高
客一：支持率が下がれば椅子は狙われる
選者吟：元旦の地震で騒ぐテレビ欄

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・法作る議員裏金まで造る　・刺股あ歳末警備名乗り上げ　
・広島の教育勅語に合わない　・来る歳に想いを馳せて柚子の風呂

◇自由吟◇ 作者が自句を２唱してから句の意味と背景を披露し会長の句評と合わせ意見交換しながら川柳作句の勉強をします。
・不都合はみんな加齢に押し付ける　・頑張りへだんだんバーを下げる老い
・だし汁は母の味付けおでん鍋　・記録的値上げラッシュに四苦八苦
・星屑に傷みを癒す露天の湯　・八起き目の出くわした趣味性に合い
・苦手には暇があっても手が付かぬ　・反省し学習意欲が湧く気力
・電飾を際立たせてる冷気増し　・秋もなく突然の冬雪の富士
・年明けて気持ち新たに餅を食う　・心配なパワハラ疑惑宝塚
・追突されまた外科通い医者と友　・やるだけはやったと除夜の鐘を聴く
・あと一歩進めば景色変わりだす

二月例会（１１日日曜日）あいホール　◇席題◇「梅」

浜松川柳クラブ会報３４２号

浜松川柳クラブ会報をお知らせします。
◇席題◇「言葉」入選句
天位：誉め言葉長くなるほどこそばゆい
地位：本心を言葉にすると照れくさい
人位：主語の無い会話で過ごす箸二膳
客五：迂回した言葉が着地できぬまま
客四：言葉では言い尽くせないぎゅっとハグ
客三：涙ぐむ心の奥にある言葉
客二：疑問符を付けてぼかした言葉尻
客一：真実を言えば空気が震え出す
選者吟：思いやる言葉が解かす蟠り

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・テレフォンの甘い言葉につい吊られ　・琴線に触れる言葉の人助け
・祖父からの忍の一字に励まされ　・おめでとう孫のラインは躍ってる

◇時事吟◇入選句
天位：安保理の役割壊す二枚舌
地位：迷走の大阪万博危機孕む
人位：宗教が色分けをする敵味方
客五：遂にアレ取れた嬉しいタイガース
客四：静岡の力士応援はやる胸
客三：年金をドル建てで円安
客二：枡席の美人ばかりが映りこむ
客一：そこかしこ地獄絵見せるニュースの目
選者吟：ＡＩが人間世界攻めてくる

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・下がる支持メガネに叶う施作出ず　・病院の爆撃命軽すぎる
・ＭＶＰそばにひょっこり謎の犬　・今年もまた鳥インフルの季節来た
・二刀流金で動かぬ移動先　・侵略をライブ映像写しだす

◇自由吟◇ 作者が自句を２唱してから句の意味と背景を披露し会長の句評と
合わせ意見交換しながら川柳作句の勉強をします。
・包み込む度量の無さが破局呼ぶ　・朝寒に季節一気に乱高下
・喜寿迎え余白に未来地図を描く　・投句してボツ続きでもまた捻り
・パワハラの温床だった華の園　・朝ドラのジャズにのっかり部屋掃除
・美しきタカラヅカにも巣食う闇　・腹黒さ無しと胃カメラお墨付き
・誕生日十年日記読み返す　・不揃いが味で頑張る自家菜園
・いたずらっ風防止巻き上げ遊んでる　・天高くスジ雲の白晴れやかに
・軒先の寒風が柿甘くする　・歴史から学んでほしい平和へと
・ジャガイモは新芽の毒で身を守る　・医療費の年々増して年が行く
・包み込む言葉が開く貝の口

次回一月の例会　１４日（日曜日）　あいホール　席題「明ける」

浜松川柳クラブ会報３４１号

◇席題◇「熟す」入選句
天位：熟すまでメロンを見張るほとけさま
地位：王座戦熟慮重ねて夢紡ぐ
人位：熟す迄待てばお先に鳥のもの
客五：じっくりと機は熟したか吉報が
客四：熟女らは男心を目でいなす
客三：十年も寝てた梅酒の琥珀色
客二：機は熟し気合の入る第一歩
客一：熟練の技に窮地を救われる
選者吟：食べ頃か熟成味噌の味と色

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・青リンゴ熟すまで待つ淡い恋　・機が熟す決意を胸に一歩出る
・ゆっくりと完熟を待つ母心　・早起きしアケビを鳥と競い合う
・柿熟す鳥の突いた跡で知る

◇時事吟◇入選句
天位：国際ルール踏みつけている自国主義
地位：民族の過去の火種を掘り起こす
人位：ガザ地区に折り合いつかぬ戦の火
客五：災難で済まない地球温暖化
客四：所得減税で追いつけるかな物価高
客三：減税も年金者には他人事
客二：信じたいどこか不安な政治力
客一：ガザの母子見るに耐えない今朝の記事
選者吟：大国の利害が地図を二分する

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・二刀流復帰祈って待つばかり　・地球から引越ししたい地球人
・野菜高トマトに換えてジュース飲む　・ナビが友前人未踏聡太くん
・大学の再編こじれ何処へ行く　・非人道病院爆破ガザ地区で

◇自由吟◇ 作者が自句を２唱してから句の意味と背景を披露し会長の句評と
合わせ意見交換しながら川柳作句の勉強をします。
・スッピンに慣れて手放せないマスク　・空空しい言葉に胸が凍りつく
・ヤングケアラー家事と介護で疲弊する　・一面にコスモス迫り息を呑む
・幸せな毎日無事のくり返し　・モットーは陽気な暮らし母譲り
・亡き父母に言ってた言葉いま我が身　・姑息だね値段変えずに量減らす
・旅に出て夫婦の絆持ち帰る　・ＡＩのニュース滑らか日々進歩
・失くし物反省しても出てこない　・空高く浸る温泉僕のもの
・旅鞄出す折も無く秋惜しむ　・落とし物ＡＩ使う駅の知恵
・白雲が次々かわる良い天気　・父偲び母の温もり秋彼岸　
・明日のため今できる事考える

二月例会は１０日（日曜日）あいホール　席題「言葉」

浜松川柳クラブ会報３４０号

◇席題◇「育つ」入選句
天位：経験を重ねて親も子も育つ
地位：猛暑でも雑草だけはよく育つ
人位：帰省した子らの大きな靴並ぶ
客五：みどり児のにぎり拳に育つ夢
客四：コロナ過で逢えぬ孫の背親を超す
客三：一人旅帰りし孫の大人びる
客二：日陰でも育ち花咲くこぼれ種
客一：育ち盛り何を食べても腹減らす
選者吟：読み聞かす絵本に育つ子の未来

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・異次元のコロナ禍に耐え子は育つ　・種を蒔き手塩にかけて待つ実り
・手間と愛情掛けて育てた子ども達　・誉め言葉で育て立派な主夫作る
・放任の育つ草木に悩まされ

◇時事吟◇入選句
天位：力こぶ誇示し圧力かける国
地位：何時までも派閥気にしてする組閣
人位：ジャニーズの日毎に消えるコマーシャル
客五：ロ朝組む世界の平和懸念する
客四：防衛費火種抱えて政治揺れ
客三：ジャニーズプロの本気度薄い記者会見
客二：やっかみも承知第二次改造へ
客一：戦争が日々の暮らしをひん曲げる
選者吟：漢の字の似合う世界のラガーマン

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・豪雨禍の片付け辛いこの残暑　・日照りに大雨気候変動逃げられぬ
・花火屋の技と熱意が闇に咲く　・記録的猛暑世界で死者増加

◇自由吟◇ 作者が自句を２唱してから句の意味と背景を披露し会長の句評と合わせ意見交換しながら川柳作句の勉強をします。
・ひと言で胸のつかえがスッと落ち　・草取りの西日の暑さ秋遠く
・痴話喧嘩の腹いせに刈る庭の草　・長すぎる暑さに秋が宙に浮く
・卒寿なおロマンを追いて星仰ぐ　・かいた汗ビールで補給する至福
・着古したモノが悩ます衣替え　・クラス会の誘い電話に活気づき
・万歩計今日も励ますメール来る　・露まとい可憐にあおく秋の風
・闘った疲れとともにある歴史　・高くてもペットフードは削れない
・孫の挙式嬉しさ胸にインプット　・最近は地震続きで用心し
・死去一年今もなお恋う英国民　・老眼が読書の意欲剥がしてく
・肩落とす背中を包む母の風

１１月例会　１２日　あいホール　◇席題◇「熟　す」

浜松川柳クラブ会報３３９号

◇席題◇「世　界」入選句
天位：異世界へライトノベルで旅に出る
地位：鴨五羽の世界わが家の田一枚
人位：世界では雨欲しいとこいらぬとこ
客五：月兎地球相手に隠れん坊
客四：星繋ぎ神話の世界浮かび出る
客三：愛を受け自分の世界築き上げ
客二：温暖化世界の危機がすぐそこに
客一：世界中駆けたコロナの潜む場所
選者吟：戦争の火種消す知恵ない世界

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・別世界覗き夢みた万華鏡　・ネットサーフィン世界を知った顔をする 
・タイブレーク勝負の世界効率化

◇時事吟◇入選句
天位：暗闇を手探りで行く広間で
地位：憲法の傘からはみ出す防衛費
人位：処理水に不安と不信つきまとう
客五：太平洋の楽園悲劇地獄絵図
客四：警報に我慢覚悟の切符買う
客三：視察など兼ねて議員の豪華旅
客二：稼ぎ時邪魔な台風うらめしや
客一：この暑さ電気量増え家計冷え
選者吟：防衛大事リアリティーなく武器輸入

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・戦争の火種消せずにいる首脳　・逃げ場なし降水帯に囲まれて
・サイバーの被害米より通知され　・草燃えて花火大会火事騒ぎ

◇自由吟◇ 作者が自句を２唱してから句の意味と背景を披露し会長の句評と合わせ
　　　　　意見交換しながら川柳作句の勉強をします。
・ダイエット得意スリムでいる財布　・刻々と戦が迫る武器輸送
・エンディングノート消しては書き直す　・猛暑日の夜明けの空の鰯雲
・ダンボール重ねワクワク秘密基地　・ホテイアオイの蒼に癒され猛暑猿
・楽をした筋肉戻す道険し　・新潟の稲田が雨を待っている
・初めての配膳ロボに有頂天　・ダブル台風被害出ぬ事祈るのみ
・縁と縁つなぐ世間の広さ知る　・子には子の孫には孫の世界あり
・骨折が介護の余裕奪われる　・引き際を思案しながら日が流れ
・行動が何かを変える風になる

来月の例会　１０月１日（日）　あいホール　席題「育つ」

浜松川柳クラブ会報３３８号

◇席題◇「氷水」入選句
天位：猛暑日の地獄を冷やす氷水
地位：熱戦の球場駆ける氷水
人位：子の熱に氷いっぱい水枕
客五：夏ランチそうめん泳ぐ氷水
客四：駆ける子の水筒鳴るは氷水
客三：味無くも父の味する氷水
客二：氷水飲んで踏ん張る猛暑の日
客一：生き返るまず一杯の氷水
選者吟：氷水スイカ冷やしてしばし待つ

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・かち割を溶かす熱気に雲が湧く　・草取り後氷水飲み生き返る
・夏料理粋な演出氷水　・素麺に氷を添えておもてなし　
・猛暑日の汗が喜ぶ氷水　・赤青黄舌見せあったかき氷

◇時事吟◇入選句
天位：核と食平和を乱す露の愚行
地位：貧困をよそに増額する軍備
人位：相変わらずマイナトラブル不信感
客五：人口減歯止め掛けれず老いは増え
客四：捏造の有罪立証蒸し返す
客三：穀物の輸出を止めて飢餓を生む
客二：被災地にトーマス号が復活し
客一：賢い頭揃え戦争なぜ止まぬ
選者吟：列島へ災害残す降水帯

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・地球規模高温熱波荒れ狂う　・スポーツの快挙暑さを吹き飛ばす
・もの言わぬ文化遺産が破壊され　・収まらぬ値上げラッシュの波高し

◇自由吟◇ 作者が自句を２唱してから句の意味と背景を披露し会長の句評と合わせ意見交換しながら川柳作句の勉強をします。

・今日の愚痴ひとり聞かせる冷奴　・消えかけた火をかき混ぜるお節介
・ころころと変わる機嫌に惑わされ　・バラードの嘆き人生語り出す
・手を焼いた子から父の日プレゼント　・病とはやる気も全てさらってく
・ぬか漬けが美味いと思う歳となる　・相合い傘ドキドキしちゃう俄雨
・気の置けぬ友と冷や麦素顔の日　・運悪くギックリ腰で歩けない
・独り言静かな職場盛り上げる　・一言が心満たして生きる糧
・盆がきてにこやかに亡父夢まくら　・世界中天変地異のニュースあり
・猛暑日が外出意欲そいでいく　・否定した途端に変わる風の向き

９月の例会　１０日（日）　あいホール　席題「世　界」です。

 

浜松川柳クラブ会報３３７号

◇席題◇「花」入選句
天位：あの頃とは違う魅力の「水中花」
地位：誰とでも仲良くなれるカスミソウ
地位：無人駅気合い入った四季の花
客五：向日葵のプラス思考に憧れる
客四：剪定の失敗花を見て安堵
客三：それぞれの土壌で咲かす花が有る
客二：花丸の孫の絵を見て皆笑顔
客一：花で埋め柩の顔に笑み偲ぶ
選者吟：思い出す亡母と休んだ合歓木陰

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・梅雨空に紫陽花の色移り気に　・造り花枯れぬ悲しみ抱いて咲く
・控えめで主役引き立つかすみ草　・白ゆりの気高さ胸がシャンとする

◇時事吟◇入選句
天位：大谷と藤井が進む未到域
地位：命の水が災害起こすダム爆破
人位：サミットの上昇風は急下降
客五：五類から発生件数霧の中
客四：マイナーカード急かして生んだ人為ミス
客三：沖縄とダブって見えるウクライナ
客二：森林税そうかこの手があったのか
客一：ｅスポーツ世界を変える新競技
選者吟：世界では誰もプーチン止められず

◇研究句◇上記入選句以外から会長が選んだ句
・異次元の活躍まさに兜舞う　・淋し気にひまわりの咲くウクライナ
・ワグネルの武装反乱世紀末　・高値でもレシピを増やす卵好き

◇自由吟◇ 作者が自句を２唱してから句の意味と背景を披露し会長の句評と合わせ
　意見交換しながら川柳作句の勉強をします。
・薬にも毒にも変わる人の欲　・梅雨時に水撒きが要る今朝の庭　
・５類移行ワクチン接種６回目　・カラフルな雨傘さして気は少女　
・ウオーキング馴染みに逢える楽しさも　・嘘ついてその場しのぎを重ねる子　
・少しでも長く咲けよと切り戻す　・八十路越え最後と集うクラス会　
・短冊に平和の文字が山のよう　・百均で節約疲れ憂さ晴らす
・ひと仕事終えて満足ふ～とお茶　・「ありがとう」言葉に込めた意味深し　
・夜空には籠の蛍は飛び立てず　・雨の日はFMラジオ聴いてみる　
・振り向けばはるかにかすむ記憶力　・好きなこと極め頂点目指す汗

八月例会は一三日（日）　あいホール　席題「氷水」