今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

「木蘭(ムーラン)」

2010年09月04日 23時13分37秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)
「木蘭」上海万博/上海国際芸術記念 日中友好舞踊歌劇

始まってすぐに、
「なに、なにこれ、すごい! なんなの?!いったいこの人たちは何者なのぉ~?!!」
なんて、かなり盛り上がった私です!

とにかくダンスが凄いらしいとは聞いていたけれど、なんたって中国トップダンサーの黄豆豆さん(豆豆はドウドウさんと読むのかな?)のダンスが素晴らしくて、かなり見応えありで面白いの!
上海舞踊っていうからもっと京劇の動きに近い雰囲気かと思ったら、基礎はバレエのようで、でもどこかやっぱり中国っぽくて剣舞も美しく見事です。
その他のダンサーさんたちも、クラシックバレエの方とか、モダンダンス…かな? ダンスの詳しいジャンルはわからないけれど、とにかく、踊りで見せる、魅せる!

私が案外とツボだったのは、男性ダンサー総勢二十数名の群舞で、そのエネルギッシュなダンサー達が一糸乱れず…とは言わないけれど(笑)…つまり、それぞれに個性的で、中にはブレイクダンス(ストリートダンス?)をお得意とする方までいて、ダンスの異種共演って感じでそれもかなり心躍るものがありましたよ。
いや~、男ばかりの群舞って、女子とはまた違った魅力迫力があっていいわねぇ~!
最後のラインダンスの骨っぽいことといったら!(笑)

それで、「日中友好舞踊歌劇」というからには、誰が歌うのかと思ったら木蘭の年老いたお父さんが意外にもいきなり歌いだし、「え、このお爺さん、歌うんですかっ?!」と思えば、それがオペラのようにしっかりしたお声で、後から聞いたら中国のオペラ歌手の方だそうで、さもありなんって感じね。
さすが中国って幅広いなぁ~。って、日本もまあそうですけどね。

かと思えば、舞台の上手と下手の奥それぞれにドラムセットが置かれています。
上手にはと和太鼓をセット仕立てにした珍しいドラムセット、下手は普通のドラムセットなんだけど、ちゃんとした銅鑼までついていて、それぞれに太鼓の数もシンバルの数もたっぷりだから、迫力のドラム・パフォーマンスも聞けました。
「そういや、今年の夏はブラストがこなかったなぁ~…」なんて、ドラム大好きな私は寂しかっただけに、これは嬉しかったです。

な~んて、盛り上がっていると、日中異文化のコラボってことで(?)元ヅカの女優さんが登場したことで一幕は宝塚テイストが3パーセントくらい?…なんて思っていたら、二幕に入ってそれが徐々に増量してきて……まあ、日中合同というよりは、多種類パフォーマンスが混在していた感じです。
音楽監督は雅楽師の東儀秀樹さんだしね。
中国劇に胡弓でなく篳篥(ひちりき)の音を合わせたのも珍しく、それがまた良く合っていました。

……でもね、

私はいったい何を期待して見に来たのか……。
それは半分はダンスよ。とにかく凄いらしいって聞いていたから。
そしてもう半分は、中国らしい物語を楽しみたかったのよね。

なにせ、今年は人生で三度目のプチ中国ブーム。(あくまでも“プチ”なんだけど)
最初は大昔に吉川英治さんの小説「三国志(全8巻)」を一気読みしたことから始まったんだけど、それは「新・水滸伝」になだれ込んだとたんに急速に萎む。
だって、ただでさえ人の名前を覚えるのって苦手なのに、「水滸伝」って梁山泊に108人もの豪傑が集う物語なのよ。
しかも当然、中国人の名前で、108人も(笑) 無理ぃ~!!
というわけで、あえなく挫折。

二度目のプチ中国ブームは、「やっぱ読むなら戦記ものじゃなくて、ファンタジーよね~!」とばかりに、田中芳樹さんや井上祐美子さんなどの中国ファンタジーにハマり、片っ端から読んでましたけど……
そうそう!! 
それでね、この「木蘭」って、今回の舞台でいまひとつ話が飲み込めなくて、家に帰ってしらべたら、その田中芳樹さんの『風よ、万里を翔けよ』という作品の下地になる話だったのね。
なぁ~んだ。
なんか聞いたような題名だと思ったら、そうだったのか。でもさっぱり思い出せなかったわよ。

なんたって、どうして中国語の歌や台詞に字幕をつけなかったのかしら?
雰囲気で想像つかなくもないけれど、やっぱ不親切で、いまいち…いや、ほとんどわかりませんって!
でも、案外とそれはまだ許容範囲内かな。

けれども許容範囲内といえども、やっぱりもっと私好みで言うならば、「木蘭」という物語を楽しむには、この舞台って、いっそ台詞と歌をぜんぶ無くしてしまい、無言劇としてストーリーをもっとわかりやすく演出してくれるか、それとも、中国語の台詞と歌に字幕をつけて意味不明を取り除き、日本語の歌だけ無くしてくれれば良かったなぁ……なんちゃって!
なんか石が飛んできそう(笑)
だから、あくまでも勝手な「私好み」の話なんだけど。

まあ観終わってみると、やっぱりいろんな意味で
「なに、なにこれ、すごい! なんなの?! いったいこれは??!」 という舞台でした。
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