今宵も劇場でお会いしましょう!

おおるりが赤裸々に綴る脱線転覆の感想記!(舞台やライブの感想です)

「エリザベート」

2010年09月05日 23時53分45秒 | 観劇(ミュージカル/音楽劇)
エリザベート 朝海ひかる / トート 山口祐一郎 / ルドルフ 田代万里生 ゾフィー 杜けあき / ルドヴィカ 阿知波悟美 


私は未だに自分自身が把握できません(笑)

だって、「エリザベート」のトートに、それもこう言っちゃなんだけど山口さんのトートであれほど泣きっぱなしになるとは予測してなかったんだもの。

この舞台は何度も上演されているけれど、今まで私にとってはわりとご縁の薄い演目だったのよね。
東宝版ではこれがたったの二回目。その前にウイーン版と宝塚とのを一回ずつ見ていたから、作品としては四回目になるけれど、同じ作品でありながらそれぞれ趣が違いすぎて、感想もその時どきで違っていたような……。

けれども、「エリザベート」はたくさんの人に愛されているから、私の知人の中にもリピーターの人たちが何人もいて、この舞台に関しては色々とお話を聞いてました。
みんなそれぞれの好みとかツボが違うから、「○○さんのトートは」とか「◇◇くんのルドルフは…」とか、「東宝版では」「宝塚では」とか……人によってその感想も微妙にとか、時には全然違ったりして(笑)私はほんと少ししか観ていないからその違いがわからなくて、ただ想像するだけなんだけど、想像するだけでもすごく面白いからそういう話を聞くのって大好き! みんな楽しそうなんだもの。
たけど、自分ではほとんど観ていてないだけに、やたら耳年増になっていたりしてね(笑)

それで、山口祐一郎さんのトートは初めてみましたが、見る前は「どうかなぁ~」って思ったのよ。
山口さんの癖のある歌い方とか、特徴ある動きとか…別に嫌いってわけでもないけれど、好きってわけでもないし。
でも、今日のマチネで、山口トートが歌い出してすぐに、「ああ、そうだったのか」って、急にトートが胸にストンと入ってきて驚きました。
…って、何が「そうだったのか」というと、この舞台はいろんな見方ができるだろうとは思うけど、山口トートの歌を聞いて私は「やっぱりこれは最初から最後までトートの愛の物語なんだな」と急にそう納得しちゃったのね。
今頃なに言ってんだか!とか言われそうだけど。
それともうひとつの「そうだったのか」は、「トートの愛とはそういうものだったか」と、突然この愛が自分にも理解できたような気がしたんです。

黄泉の王は闇の中に生きていて、闇そのものな存在で、そういう人外のものが人間を、玩具にするのではなく本当に愛してしまったのなら、やはりこの愛し方しかないだろうと思います。
そうしたら、胸の深いところでトートに共感している自分がいました(笑)
それで、山口さんが歌うごとにトートの想いが伝わってくるようで、それがもう泣けて、泣けて…。
ラストなんか、「ようやくエリザベートをその腕に抱けてほんとうに良かった~」なんて、前にこの舞台を観た時はこのシーンに多少疑問があったはずなのに、山口トートに泣けることと言ったら…!(笑)

なんだかなぁ…。そういえば、去年は私、しまいには死神に共感してたんだっけ(笑)
「感情移入」ならまだわかるけど、「共感」って、いったいどういうことよ??
まったく自分が把握できません(笑)


ああ、それはそうとして、
今日は田代万里生くんと、ルドヴィカ役の阿知波悟美さんの最終日ということで、カテコでご挨拶がありました。
万里生くんはオーディションでこの役を掴んだそうで、「素晴らしい共演者やスタッフに恵まれて、支えてもらって幸せでした」と涙ぐんでいました。良い青年ですね~!
阿知波さんは、突然「ととのいました!」と言ったかと思うと、
「エリザベートとかけて、うちのトイレと解く」
「そのこころは?」
「どちらもトートがついてます!」と会場を笑わせてくださいました。
次はモーツァルト!でお会いできますね。


さて、山口トートのお陰で私も遅ればせながら、「エリザベート」のファンになったことだし、10月は城田トートを見ることにしました。
それに、やっぱり、なんといっても浦井くんのルドルフを見なくっちゃね!!
城田トートはハマる人にはハマるらしい。
私はどうなんだう? 果たして城田トートにも泣けるのか?? 
いや、べつに泣かなくてもいいんだけど。萌え~!でもいいんですけど(笑)

今からとっても楽しみです。


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