二言瓦版

「復讐は神に所属する。」 「旧約聖書」


暇つぶしの記事、名言、珍言、コラムの批判。
株式の名言など。

寺。永代供養。

2017年05月19日 08時07分44秒 | ニ言瓦版
「近頃増えている「永代供養墓」。あるお坊さんは「居場所のなくなったかわいそうな遺骨を救済する場所」と呼んだが、果たしてどんな存在なのか。ノンフィクションライター・井上理津子氏がレポートする。
 * * *
 近年急激に増えた「自動搬送式」「仏壇型」「ロッカー式」など新しいスタイルの室内墓を訪ねてきたが、どこのお寺にも「永代供養墓」なるものが併設されていた。当初、意味がわからなかった。
「合祀墓」「合葬墓」「合同墓」など、お寺によって呼び方もまちまち。大きな岩がその墓標で、裏側や下部のスペースに遺骨をバラで入れるカロート(納骨スペース)があると案内されることが多かったが、「ここです」と示された場所に仏様が安置されていて、首をかしげたこともあった。仏様の足元の床下にカロートがあり、骨壷か袋に入れた遺骨を入れる。仏様に見守られる形だという。こう説明された。
「室内墓を契約いただくと、永代供養墓もご利用いただけます。万が一のときも安心です」
 一家に遺骨が増えて、使用しているお墓が満杯になったときや、改葬で何人もの遺骨を持ってきたが入りきれないときなどに、「古い遺骨」を入れるケースが多いという。使用していたお墓の管理料の支払いが滞り、そのお墓を取り壊すことになったときにも遺骨が移されるらしい。つまるところ、言葉は悪いが「不要になった骨を引き受けます」というところだと理解した。
 永代供養墓とは本来、「継承を前提としないお墓」を指すという。お墓を継ぐ人が途絶えても、お寺が続く限り、文字どおり「永代にわたって供養される」というお墓だ。
 終活の雑誌などを見ると、「納骨堂」「合葬墓」などと並列して紹介されている。しかし、「納骨堂」は広く室内墓のこと、「合葬墓」は一家、夫婦、個人の単位ではなく、複数以上の遺骨を合わせて入れるお墓のことだから、永代供養墓はそれらと同義語なのか。
「イコールではないが、違いますとも言えません。永代供養墓は契約上の概念であって、形を表すものではありません」と、葬送ジャーナリストの塚本優さんが教えてくれた。つまり、お寺と使用者が「永代にわたる供養」の契約を結ぶお墓のこと。だから、形も大きさも普通のお墓と変わらないもの、樹木葬の形式のものもあり、そのスタイルはさまざまだという。
「わざわざアピールしないが、心ある寺には、檀家が墓を継ぐ代が途絶えた際に、その家の墓から遺骨を移して合葬する墓が昔からあった。言い変えれば『居場所のなくなったかわいそうな遺骨』を捨てずに救済する場所。収益性ゼロなので、寺にとっては、ありがたいものではない」と東海地方に住むお坊さんは辛口だった。昔からある、そのタイプのものは「総廟」「無縁墓」「三界萬霊塔」などとも呼ばれてきたらしい。近年増えた永代供養墓は、その進化系だとの声も聞くが、いや、そうとも言い切れない。

◆住職が「私も死んだら、ここに入ります」
 紹介したいのが、東京・新宿区早稲田にある龍善寺(浄土真宗)の永代供養墓だ。「近隣に住む単身の人たちの多くは、後継ぎがいない。需要が多いはず」と住職の平松浄心さん(58才)がいち早く着眼し、2004年に造られた。
 お墓が並ぶ境内の一隅に立つが、何よりの特徴は、モニュメントがまるで現代アートのようにスタイリッシュなことだ。
 参拝スペースはモノトーンで、ゆるやかな曲線を帯びている。幅約3m、高さ2mほどの黒御影石2つがシンメトリーに、壁のように立つ。中央の隙間から、6段の階段を経て、高さ4m以上ある白いドーム状の塔が覗ける。公園を背にした立地のため、贅沢にも緑の木々が借景である。
 伺った日は、水差しに数セットの花束が立てかけられ、お線香の香りがした。
「手前の参拝スペースが現世、6段の階段が六道輪廻、奥の白い塔が来世を表しています。来世の極楽浄土の世界でご遺骨をお預かりするイメージです」と、自らデザインを構想した平松住職が言う。
 カロートは塔の中に広がる。地上部分には棚が設けられて骨壷ごと、地下部分は遺骨をバラで合葬するスペースだそうだ。参拝口に「いのち」を表すという球体のオブジェがあり、そこに水をかけると、合葬スペースへと流れ込む。床は土なので、遺骨を土に還すことを促す仕組みだそうだ。都会の真ん中で、やがて土に還れるとは、想像の外だった。
「どのようにしたら、私自身がこの永代供養墓を大切なお墓だと思ってお勤めできるかと考え、この形になりました」
 お坊さんだって人間だ。モチベーションを上げてお勤めするには、モニュメントとして美しく、合理性があるほうがいいという意味だろうが、「16年前に他界した先代住職、50年前に他界した先々代住職のお墓でもあるんです」とも聞き、驚く。ましてや「私も死んだら、ここに入ります」。それなら、お寺にとって最も大切な場所ではないか。
 使用価格は、骨壷ごと収納して33年後に合葬スペースに移すコースが33万円、最初から合葬スペースに収納するコースが28万円、分骨が3万円など。
 ホームページで告知するや否や、全国から申し込みが相次いだ。当初は「お墓がなく、家で遺骨を保管していた」という人たちが主流だった。ところが徐々に、継承者がいない人はもとより、継承者となり得る子供がいても敢えて選ぶ人、家墓から夫婦の分だけ分骨して収納することを希望する人たちに多様化したのだそうだ。先代、先々代の住職も眠るお墓だと認知されていったことも一役買っているに違いない。

キャパシティーは、骨壷での収納スペースが約1000人分だが、契約者数は当初3年で、その約半数に。今は、800人に達している。地下の合葬スペースもずいぶん広く、すでに大勢の遺骨が入っているが、今後100年くらいは大丈夫という。
 取材中、「去年、大往生した鹿児島の母を分骨した」という男性(70代)の一家と妹さんが、お参りにきた。
「鹿児島のお墓は弟が守ってくれているが、私はせいぜい年に1度くらいしか行けないから、東京でも手を合わせるところが欲しかったので」。月命日に、欠かさずお参りに来ているとのことだった。
 龍善寺の室内納骨堂の利用者は無料で使用できるため、改葬に際し、「古い遺骨」をここに移す向きも多い。その人たちは室内墓にお参りにくるたび、ここにも来る。そのため、参拝口が5か所もある。花も線香の香りも絶えないのだ。
 参拝スペースの背後の壁に設置されたプレートに、先代、先々代の住職名に続き、ここに眠る人たちの名前が、法名または俗名で50音順にずらりと記されているが、私の目には、故人一人ひとりがどこか誇らしげに「私はここにいますよ」と語っているかのように映る。
「近頃、結婚した娘さんたちが、『実家の両親と一緒にここに入る』と生前契約をされるケースが増えました」(平松住職)
 永代供養墓からイメージしがちな「居場所のなくなった、かわいそうな遺骨」のための場所とは、ずいぶん違いますね──。そう言うと、大きく頷いた平松住職から、こんな言葉が返ってきた。
「生前は当寺にご縁のなかったかたがたも、この永代供養墓でみんな一緒になる。先代住職、先々代住職とも、みな同じ仏様です。上下関係などないお墓なんですよ」



考えるは、墓に入ってからでは、空しい。

永代供養と墓と、近いところ。

人生は、家、高額な富でなく、最後は、一族が、管理する、墓場が一番。
寺も、正しい住職がいるかで、変わる。

死んだら、骨は、海に流すは、人騒がせ。
死んだ後、墓のない、家は、大変ことだ。

家よ、墓場、寺、維持するも、寺の住職。

変なところ、布施、支援するより、自分の入る寺に、布施するのか、いいのかもしれない。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 記事のタイトルを入力してく... | トップ | 何か、違う、 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。