三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

F・X・トゥール『ミリオンダラー・ベイビー』

2006年03月03日 | 

クリント・イーストウッド『ミリオンダラー・ベイビー』の原作。
あの映画は傑作だったとつくづく思うが、原作もスグレモノ。
読みながら涙が出た。

『ミリオンダラー・ベイビー』には6篇がおさめられている。
いずれもボクシング小説で、著者を思わせるアイルランド系のトレイナーやカットマンが主人公である。

小説そのものもさることながら、著者のF・X・トゥールの略歴がすごい。
1930年生まれ、海軍除隊後、メキシコで闘牛士をしたりして、50歳近くになってボクシングを始める。
その後、トレーナー、カットマンに転じる。
1996年に心臓発作を起こしたのをきっかけに小説を書き始め、70歳の時に本書で作家デビュー。
2002年に72歳で死去。
私もまだまだこれから、と言いたいが。

コメント
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