三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、インチキ宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり、そしてそのことを日記にまとめてみたり。

首相、籠池被告を「詐欺働く人物」 「無罪推定」どこへ

2017年10月17日 | 日記

産経・FNN合同世論調査(10月14、15両日)
・安倍晋三内閣を支持するか(カッコ内の数字は9月16、17両日の前回調査結果)
支持する  42.5(50.3)
支持しない 46.3(40.0)
他     11.2(9.7)
・首相が衆院を解散したことを評価するか
評価する  22.7
評価しない 69.0
他     8.3
・衆院選の比例代表で、どの政党に投票するか
自民党   32.9
希望の党  15.0
立憲民主党 14.6
・選挙区で、どの候補に投票したいか
与党の候補    39.5
野党の候補    27.4
http://www.sankei.com/politics/news/171016/plt1710160071-n1.html

ところが、毎日新聞(10月16日)によると、自民党は単独で300議席を超える可能性があるとあります。
安倍内閣を支持しない人のほうが多いし、自民党候補に投票するのは比例代表で32.9%、選挙区で39.5%なのに、どうして3分の1近い議席を獲得するか不思議です。
選挙制度がおかしいとしか思えません。

毎日新聞の全候補者アンケートによると、森友・加計問題への安倍首相と内閣府、文部科学省などのこれまでの説明が十分だったという質問に、自民党候補者は65%が「十分だ」ですが、「不十分」が21%もいます。(10月14日)
安倍首相は森友問題についてどのように考えているのでしょうか。
 


10月11日の「報道ステーション」で、後藤謙次氏が「森友問題では交渉経過を総理の指示によってもう一度検証する、あるいは加計問題については認可問題をゼロに戻すというような決断をされる、そういうお考えはないんでしょうか」という質問に安倍首相がこのように答えています。(23分15秒ぐらい)

あの、まず森友学園の問題なんですが、私が一回もお目にかかっていないということは、これははっきりしています。私が一切指示していないことも明らかになっています。うちの妻が直接頼んでいないということも明らかになっていると思います。で、あと問題は松井さん(日本維新の会)が言われたようにですね。籠池さん自体が詐欺で逮捕され、起訴されました。これはまさにこれから司法の場に移っていくんだろうと思います。値段が適正であったかどうかもですね、財務省が、これは民間の方から訴えられているわけですから、捜査当局が明らかにしていくんだろうなと思います。こういう詐欺を働く人物の作った学校でですね、妻が名誉校長を引き受けたということは、やはり問題があったと。やはりこういう人だから騙されてしまったんだろうと、こう・・・。

私たち夫婦は詐欺師に騙された被害者なんだ、ということです。
ちなみに松井大阪府知事は、森友問題、加計問題、ともに問題ではないという認識です。

「騙されたんだ」という安倍首相の話が続いているのに後藤謙次氏がさえぎり、「総理。結局ね、総理がきちっと結果を出すようなけじめをつけないかぎり、また延々と続いていくんじゃないですか」と質問をするわけです。

それに対して、今度は中野正志日本のこころ代表が「選挙に利用しようとしているからだけですよ」と口をはさんで話が違う方向に流れ、後藤謙次氏の最初の質問には答えないままうやむやになりました。
後藤謙次氏がさえぎらなかったら安倍首相は籠池泰典氏についてどういうことをしゃべったんでしょうか。
聞くことができなくて残念です。

このあと、安倍昭恵氏付きだった谷査恵子さんの話になり、安倍首相が必死で説明しているのにCMとなってしまいました。
安倍首相に話をさせてあげればよかったのに。

籠池泰典氏は詐欺罪などで起訴されましたが、裁判の判決は出ておらず、安倍首相の「詐欺を働く人物」という発言は「無罪推定の原則を無視した」と批判されています。

たとえば元検察官で弁護士の郷原信郎氏は以下のようにきつく批判しています。

「籠池氏は詐欺を働く人間。昭恵も騙された。」は、“首相失格の暴言”
籠池氏は、森友学園が受給していた国土交通省の「サスティナブル建築物先導事業に対する補助金」の不正受給の事実についての詐欺罪で逮捕され、起訴された。しかし、刑事事件については、「推定無罪の原則」が働く。しかも、籠池氏は、その容疑事実については、完全黙秘を貫いていると報じられている。その籠池氏の公判も始まっておらず、本人に言い分を述べる機会は全く与えられていないのに、行政の長である総理大臣が、起訴事実が「確定的な事実」であるように発言する。しかも、安倍首相は、憲法の趣旨にも反する、不当極まりない解散(【“憲政史上最低・最悪の解散”を行おうとする「愚」】)を、総理大臣として自ら行った。それによる衆議院選挙が告示された直後に、自分の選挙を有利にする目的で行ったのが昨夜の放送での発言なのである。安倍首相は「丁寧な説明をする」と言っていたが、それは、籠池氏が詐欺を働いたと決めつけることなのか。
法務大臣には、個別の刑事事件に関しても、検事総長に対する指揮権がある(検察庁法14条但し書き)。その法務大臣に対して、閣僚の任免権に基づき、指揮を行うことができるのが総理大臣だ。そのような「行政の最高責任者」が、司法の場で裁かれ、判断されるべき籠池氏の詐欺の事件について、「籠池さんは、詐欺を働いた」などとテレビの総選挙に関する党首討論で、言い放ったのである。法治国家においては、絶対に許せない「首相失格の暴言」だ。

https://nobuogohara.com/

憲法についてあまり理解していないような安倍首相は、無罪推定の原則が憲法で保障されていることをご存じないかもしれません。

それとも、第31条「何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない」も改正しようと考えているのでしょうか。

安倍首相の籠池泰典氏への評価ですが、2017年2月17日の衆院予算委員会の質疑によると、ちょっと違ってます。
 

安倍昭恵夫人の森友学園の小学校の名誉校長就任について承知しているか質問されたことへの答え。(19分36秒)

事実についてはですね、事実はうちの妻が名誉校長になっていることについては承知をしておりますし、妻からですね、森友学園ですか、の先生の教育に対する熱意は素晴らしいと聞いております。


「安倍晋三記念小学校」への寄付集めをしていることを知っているかという質問への答え。(24分5秒)

うちの妻が知っておりまして、その中でいわば私の考え方に非常に共鳴している方でですね、その方から、小学校を作りたいんで『安倍晋三小学校』にしたいという話がございましたが、私はそこでお断りをしているんですね。


谷査恵子さんはイタリアの日本大使館の1等書記官に赴任しています。
ノンキャリアとしては異例の大出世とのこと。
佐川理財局長は国税庁長官に昇進しています。

加計問題についても似たり寄ったり。

加計文書開示請求で、内閣府と文科省が「10月23日に開示する」と回答していたそうです。
つまり、選挙の翌日です。
21日に開示したら、選挙はどういう結果になるか。
http://blogos.com/article/253000/

田中龍作ジャーナルによると、文科省の大学設置審は衆院選投票日翌日の23日にも加計学園・岡山理科大学獣医学部の設置を認可する方向で最終調整に入ったそうです。
http://tanakaryusaku.jp/2017/10/00016799

自民党が議席を維持すれば、安倍内閣は信任されたことになります。
森友・加計問題もうやむやのままになるでしょう。
それでいいのでしょうか。

もう一つ、毎日新聞の「開かれた新聞委員会」(10月17日)に池上彰氏がこういうことを言っています。

例えば差別や朝鮮半島の問題には、歴史認識の甚だしい分断がある。ある私立大の期末試験問題で「日本あるいは世界が抱える最大の問題は何か。その問題について論じなさい」と出したら「日本が在日によって支配されているのが最大の問題」とまじめに書いた学生がいた。
別の大学では授業の後、学生から「日本のメディアが在日によって支配されているのは本当ですか?」と質問された。

https://mainichi.jp/articles/20171017/ddm/010/040/065000c

いやはや、驚きです。

若い人は、憲法が改正されて国防軍ができ、徴兵制が敷かれ、そして自分が戦地に赴くことになるかもしれないと考えているのか、聞いてみたいです。 

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【長谷川豊】「死刑反対」の人権派は「死刑」の根本的な意味を分かっていないんじゃないか?

2017年10月13日 | 死刑

ネットをあれこれ見ているうちに、「【長谷川豊】「死刑反対」の人権派は「死刑」の根本的な意味を分かっていないんじゃないか?(2017年7月27日)」という投稿を見つけました。
https://oshiete.goo.ne.jp/watch/entry/b38e511fd02a0d7cf40e516fd0ae97f4/
アメリカのオハイオ州で死刑執行のため薬物を投与された男が、約10分間にわたってあえぎ、体を震わせながら死亡した、という記事についての感想です。

アメリカの憲法には「過度に残忍な」刑罰を禁じている。
この薬で死刑が執行されれば、死刑囚は「息ができなくなり、苦しみと恐怖の中で死に至る」と予想できたと弁護士が言っている。
死刑執行に立ち会った死刑囚の子どもたちが涙を流して動揺した。
https://www.cnn.co.jp/usa/35042654.html

このCNNの
記事に対して長谷川豊氏は、この死刑囚は妊娠中だった22歳の女性を強姦し、殺して死刑を言い渡されたんだと言うわけです。

私、もっと苦しめて全然いいんじゃないのって考え方の人間なんですが、私がおかしいんですかね?(略)
社会には、これだけ人間がいるのです。ゴミはいる。しょうがない。それは何十億人もいるのですからしょうがないのです。
ゴミはごみ箱に捨てるべきだ。こんなの、当たり前のことです。
私は、むしろ甘い殺し方だと考えます。出来ればネットで生中継した方がいいとすら考えています。小学校時代からその死刑執行シーンはみんなに見せた方がいい。ふざけたことをやれば、どんなに苦しむのか、よく見せた方がいい。
みんな真面目に生きているのです。ナメたことをやったバカが、どんな苦しんでごみ箱に捨てられるのか、見せた方が絶対に将来の役に立ちます。
残酷だ!という批判はどうぞご勝手に。
私は「自分は人権派」とか言う人たちのうさん臭さを心の底から痛感しています。優しいこと言ってる自分に酔ってるだけだろ? こんな優しく、思いやりのある自分、大好きなだけだろ。正直に言えって。
私は死刑にするなら、もっと残酷に殺すべきだと考えます。
せっかく死刑にするなら、もっと「教育」に役立てないと意味がないと考えている人間です。
それは大局で見れば、絶対にその方がいいはずだからです。

「おかしい」に決まっています。
酒場談義ならともかく、日本維新の会公認候補として衆議院選挙に出馬するような人にしてはあまりにも乱暴な意見です。

人類の歴史は厳罰化から寛刑化への歴史、応報刑から教育刑への歴史だということを知らないのでしょうか。

是枝裕和『三度目の殺人』は、死刑になるかもしれない被告と弁護人の話。

ヴェネチア国際映画祭では賞を取れませんでした。
ネットでは、EUは死刑を廃止しているからだという意見もあります。
弁護人は死刑制度に疑問を感じず、当然のことと考えていると思われたのかもしれません。

長谷川豊氏はどういう処刑法が残酷でいいとは書いていませんが、残酷な刑罰というと中国でなされていた凌遅刑はどうでしょうか。

凌遅刑(りょうちけい)とは、清の時代まで中国で行われた処刑の方法のひとつ。生身の人間の肉を少しずつ切り落とし、長時間にわたって激しい苦痛を与えたうえで死に至らす刑。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%8C%E9%81%85%E5%88%91
「凌遅刑」で検索すれば、ネットで写真を見ることができます。

いったい誰に「残酷に殺す」ことをさせるのやら。

「絶対に自分の手でヤるわ」と書いてるわけですから、長谷川豊氏自らが一手に引き受けるというのでしょうか。
処刑の後に冤罪だとわかっても、仕方ないですましてしまいそうです。


おまけに、「小学校時代からその死刑執行シーンはみんなに見せた方がいい」、「せっかく死刑にするなら、もっと「教育」に役立てないと意味がない」とまで言い切る。

長谷川豊氏は、小学生のときに死刑囚が「どんなに苦しむのか」見たかったんですかね。
映画だって残虐なシーンがあればR指定されて、小学生は見ることができません。
長谷川豊氏の主張どおりにしたら、日本は世界で最低の国だと思われることは間違いありません。

長谷川豊氏は暴言、妄言の常連です。

https://twitter.com/XtLkgvRmdt5c9Ds

足立康志議員も困った人です。
https://matome.naver.jp/odai/2147964537237438101

こんな人をよくもまあ日本維新の会は公認したものです。

でも、日本維新の会の代表だった橋下徹氏も失言、暴言を繰り返しています。
「愛人を推奨? 橋下徹氏の失言まとめ」
https://matome.naver.jp/odai/2139688737577765701
適菜収オフィシャルブログ「橋下徹は詐欺師である。」
https://ameblo.jp/tekinaosamu/

このご時世、能・狂言のファンって言うと、恥ずかしいじゃないですか。変質者っていうか。

小さい頃からギャンブルをしっかり積み重ね、全国民を勝負師にするためにも、カジノ法案を通してください。

今の日本の政治に一番重要なことは独裁ですよ。

(在日米軍に司令官に対し)もっと日本の風俗業を活用してほしい。

自分の権力欲、名誉欲を達成する手段として、嫌々国民のため、お国のために奉仕しなければならないわけよ。

こんな人間を支持し、投票する人の気が知れないし、政治的な影響力を持っているというのはどう考えてもおかしい。
だけど、「維新の会」と名前がついているだけで、号泣会見で有名になった野々村竜太郎氏(西宮維新の会)でも兵庫県議会選挙で当選してしまう不思議さ。

「大阪維新の会」不祥事リストというサイトがあります。

https://matome.naver.jp/odai/2144437261638147701?page
政務活動費や政務調査費を私的なことに流用し、ばれたら返還して終わりですむとは。
野々村竜太郎氏は、嘘の収支報告書を提出し、政務活動費をだまし取ったとして、詐欺罪で有罪となっているのに、です。
正義感あふれる長谷川豊氏なら、金を返す程度では許さないでしょう。

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青草民人「求不得苦」

2017年10月09日 | 青草民人のコラム

仏教で説く苦しみに四苦八苦という言葉があります。
困ったことに翻弄されることを「四苦八苦する」と言いますが、その四苦八苦とは、生老病死という人間が避けて通れない人生の歩みそのものを四苦、さらに人生で出会う四つの苦しみを四苦とします。
愛別離苦、怨憎会苦、五蘊盛苦、そして求不得苦です。
愛別離苦は、愛する人と別れる苦しみ、怨憎会苦は、会いたくない人に出会う苦しみ、五蘊盛苦は、自分の心身が思うようにならない苦しみをいいます。


さて、求不得苦ですが、これは、求めている物事が得られない苦しみをいいます。
人間の煩悩を三毒と云いますが、貪瞋痴(むさぼり、いかり、まよい)の状態をつねに私たちは抱えて生きています。
その根本には、欲望とか欲求というものが存在しています。
例えば、生まれながらにして、人間には、生理的欲求が備えられています。
食欲、睡眠欲、性欲、これらは生物学的に人間だけでなく生命に与えられた自然的な欲求です。
しかし、人間はこれらの欲求に付加価値を付けて、衣食住の欲求、経済的な欲求、社会的な欲求、政治的な欲求など、満たされたいという欲求を欲望として、無限に拡大させていきます。

求めても得られない苦しみというのは、ざるで水を汲むようなものです。
水に浸したざるの中には、水(ほしいもの)が豊富に入っています。
しかし、それを汲み上げて、自分のものにしようとすると、水はざるの目から逃げてしまいます。
餓鬼という言葉があります。
ものを食べようとしたり、水を飲もうとしたりすると、それが火炎に変わり、空腹や渇きを満たせないという戒めの姿です。
子どものことを悪口でガキといいますが、子どもは分別なくものをほしがることから、そのような悪口ができたのでしょう。

求不得苦を超えた境地が知足、足ることを知るということです。
満足するということも入るのでしょうが。
私たちには本当の意味での知足の境地にはなかなかたどり着けません。
おいしいものをたらふく食べて、満たされたと感じても、また腹は減ります。
では、いつ知足という境地に達するのでしょうか。

私はある時、こう思いました。
おいしいものをたらふく食べて、満足したのも束の間、急におなかが痛くなりました。
慌ててトイレに駆け込み、脂汗をかいて、あんなに食べなきゃよかったと後悔をします。
自分の欲のせいで痛みを感じて自分の愚かさを省みた時、そこに知足という言葉のもつ本当の意味が見えてくるのではないかと。
求めることが大きければ大きいほど、それを得られないことの苦しみも、痛みも大きくなるように思います。

また、人間には、痛みを感じないと得られないこともあるようです。
世の中が騒がしくなってきて、求不得苦のはけ口を探して、右往左往しているように思います。
大きな痛みとならないことを祈ります。

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希望の党は「希望」なのか

2017年10月04日 | 日記

「希望の党」は希望だと思っている人がいるかもしれませんが、ボロが出てきています。
ネットで拾ったニュースのあれこれです。

希望 協定書、急造の踏み絵
◇ある候補者「来ていないが、1次公認を出すと…」と
 「今回発表した方は全員、政策協定にサインした方だと理解していただいて結構だ」
 希望の党が衆院選第1次公認を発表した3日、記者会見の席上で民進党の玄葉光一郎総合選対本部長代行はこう説明した。
 だが、ある候補者は「政策協定書なんて来ていないし、公認申請書も出していない。それでも1次公認を出すと言われた」と漏らす。民進系の候補を排除するために自前の候補擁立を急いだ選挙区もあることが透ける。
 希望の党が候補者に署名を求めた政策協定書では「憲法改正論議を幅広く進める」などの政策項目のほか「党に資金提供をする」との一文も目を引く。この候補者のもとには同日、1次公認の連絡とともに立候補の供託金300万円と党への寄付金100万円を午後3時までに振り込むよう求めるファクスも届いた。「ひどいよ。振り込め詐欺に遭っているみたいだ」(毎日新聞10月4日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171004-00000003-mai-pol

しんぶん赤旗9月30日付の記事によれば、小池代表は、民進党を離党して希望の党の公認を希望する前議員に対し、公認申請料として300万円、それ以外に党への寄付金200万円の計500万円を振り込むよう求めていたという。また、日本経済新聞(10月2日付)は、1日に開かれた都内での候補予定者向けの会合で、側近の若狭勝氏が「皆さんは公認内定者だが、今後の調整次第で内定取り消しもある」と述べ、小選挙区と比例代表の重複立候補を望む新人に対し〈供託金や党への寄付金など計700万円をすぐに用意するよう要求し、出席者からは困惑の声があがった〉と報じている。(リテラ10月3日)

http://lite-ra.com/2017/10/post-3487.html

民進、希望に7.6億円か 立憲民主にも
 民進党が、希望の党への公認申請者や立憲民主党からの出馬予定者を含む衆院選全立候補予定者に対し、前職に2千万円、元職と新人に1500万円の政治活動資金を供与していたことが3日、分かった。希望の党は、公認を受ける場合は1人当たり400万~700万円の拠出を求めており、民進党への政党交付金を実質的に還流させる手法とみることができる。
 民進党には現在、100億円以上の内部留保金があるとされる。希望の党は「民進党が持っている政党交付金をもらうということは絶対にない」(若狭勝前衆院議員)としてきた。
 複数の関係者によると、民進党から2日、前職の個人口座に1500万円、支部長を務める党支部の口座に500万円が振り込まれた。元職と新人には個人口座に1千万円、支部口座に500万円が入金された。
 希望の党が衆院選の公認申請者に署名を求めている「政策協定書」には「党に資金提供をすること」という異例の規定がある。
  関係者によると、希望の党は「資金」として1人当たり100万円の提供を求めているほか、供託金(単独立候補者300万円、重複立候補者600万円)を納めることも求めているという。民進党から振り込まれた資金の一部が希望の党への移籍の「支度金」に充てられているとみることができる。
  希望の党が3日に発表した第1次公認192人のうち、民進党出身者は110人(重複立候補109人、比例単独1人)で、7億6700万円前後が“上納”されることになる。(産経新聞 9月4日)

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6256239
金目当てと思われても仕方ありません。

「安倍政権を倒す」ということでしたが、そうでもないようです。

小池氏容赦なし!枝野氏、長妻氏に続々「刺客」投入
 小池氏と対立関係にある候補者には「刺客」をぶつけた。(略)
 立憲民主党代表に就任した埼玉5区の枝野幸男氏には、弁護士の高木秀文氏(44)、同党に参加した東京7区の長妻昭氏には、小池氏の懐刀で「都民ファーストの会」代表に就任した荒木千陽都議の父、荒木章博氏(63)が投入された。(日刊スポーツ10月4日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171004-00019177-nksports-soci
野党を結集しようという気がないわけです。


「希望の党」の政策はどのようなものでしょうか。

協定書があります。(時事通信10月3日)

希望の党 小池百合子代表殿
政策協定書
 私は、希望の党の公認を受けて衆院選に立候補するに当たり、下記事項を順守すること、当選した場合には希望の党の所属する会派に所属して国会活動を行うこと、希望の党党員として政治活動を行うことを誓います。
 記
 1、希望の党の綱領を支持し、「寛容な改革保守政党」を目指すこと。
 2、現下の厳しい国際情勢に鑑み、現行の安全保障法制については、憲法にのっとり適切に運用する。その上で不断の見直しを行い、現実的な安全保障政策を支持する。
 3、税金の有効活用(ワイズ・スペンディング)を徹底し、国民が納める税の恩恵が全ての国民に行き渡る仕組みを強化すること。
 4、憲法改正を支持し、憲法改正論議を幅広く進めること。
 5、国民に負担を求める前に国会議員が身を切る改革を断行する必要があること、および、いわゆる景気弾力条項の趣旨を踏まえて、2019年10月の消費税10%への引き上げを凍結すること。
 6、外国人に対する地方参政権の付与に反対すること。
 7、政党支部において企業団体献金を受け取らないこと。
 8、希望の党の公約を順守すること。
 9、希望の党の公認候補となるに当たり、党に資金提供をすること。
 10、選挙期間が終了するまで、希望の党が選挙協力の協定を交わしている政党への批判は一切行わないこと。
  年 月 日
 第48回衆院選 立候補予定者(署名欄)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017100300947&g=pol
「憲法改正」といっても、どこをどのように変えるのかわかりません。
憲法第1章「天皇」を削除するのでしょうか。
これでは金額の書いていない小切手を振り出すようなものです。
こんな文書に署名する人が政治家と自称しているわけです。

政策協定書では「原発ゼロ」には触れていません。

小池代表“原発ゼロ”に改めて言及も…
希望の党の小池代表は3日、「消費税の使い道の細かい話より、大きなテーマを国民に問うべきだ」と述べ、衆院選の重要なテーマとして改めて“原発ゼロ”を挙げた。「2030年をめどに、どうフェードアウトしていくか考える」としているが、原発の再稼働については「規制委員会が総合的に判断されている再稼働に、異存を唱えることはない」と述べた。(テレビ朝日10月4日)

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20171003-00000051-ann-pol
「原発ゼロ」もどうなることやら。
森友・加計問題はどのように考えているのか聞きたいです。

<衆院選>民進系、選別 はや当落 希望の党が公認発表
公認されながら無所属での出馬を検討する候補者もいる。
 長野1区で希望の党公認に決まった前職、篠原孝元副農相(69)は3日、長野市内で記者会見し、「支持者と話し合い、明日までに対応を決めたい」と述べ、無所属での立候補を含め検討することを明らかにした。
 篠原氏は、希望の党から求められた政策協定書を提出していないことを説明し、「個人に『踏み絵』を踏ませるなんておかしい」と批判。公認された理由について、「僕の知るところではない」と述べた。(毎日新聞10月3日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171003-00000112-mai-pol
いったい何なのかと思います。

足元で反乱が。

<都民ファースト>離党検討2都議「国政進出理解できない」
 東京都の小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」からの離党を検討していた音喜多駿(おときた・しゅん)、上田令子両都議が3日、毎日新聞の取材に応じ「(都民ファーストの中では)都民のために働けない」と、離党することを明言した。両都議は5日の都議会定例会閉会後に離党届を提出する。
 音喜多氏は、小池氏が国政政党「希望の党」を設立したことに言及し「豊洲市場への移転や五輪・パラリンピックなどの都政課題が山積する中で、『国政進出』することは理解できない」と理由を説明。また、所属議員が個別取材に応じることを制限するなど、党内に厳しい「情報統制」があることも批判した。
 上田氏は、都民ファーストが所属都議に対して都議会での文書質問や資料要求をしないよう求めたことなどを理由に挙げ、「質問権や調査権を奪われれば都政改革は進まず、都民のための仕事もできない」と述べた。
 また、両都議は希望の党について「理念も政策も違う人たちが集まり、選挙目当ての野合としか思えない」などとして、衆院選では候補者を支援しないことを明らかにした。(毎日新聞10月3日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171003-00000116-mai-pol

「都民ファーストの会」離党意向の音喜多都議、党の実態暴露「同じ穴のむじなに」
 音喜多氏は、都議会選後の都民ファーストの会の代表選出方法も疑問を持っていたとし「情報公開でいつどこで誰が何を決めているか分からない都政を打破すると言っていたのが我々だったんですが、同じ穴のむじなになってしまったと感じています」と批判した。
 さらに都民ファーストの会が都議のメディア出演などを規制していたことなどを問われると「私に関してはメディア出演は厳しく規制されていて、事実上、出られない状態。新人の議員とご飯を食べに行ったりしようとしたりすると、分派活動、派閥作りの行動と厳しく呼び出され叱責された」などと党の役員から呼び出されていたことを暴露していた。(スポーツ報知10月4日) 

http://www.hochi.co.jp/topics/20171004-OHT1T50054.html

米山隆一新潟県知事のツイッター

離党にお怒りとの事ですがなんと都民ファースト内部では都議同士の会食や宴会が公式には禁止されていたとの事ですから、そりゃ普通の人なら辞めるだろうと思います。そんな事は俺の自由、党から言われる事じゃないと思うのが普通の人間でしょう。5:14 - 2017年10月3日

つまりはブラック企業だった、ということです。
笑顔で「排除いたします」と言う人がトップの組織はやめといたほうがいいようです。

もちろん、やっぱり安倍・自民党がいい、というわけではありません。

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安倍・自民党と小池・希望の党はどっちが最悪か

2017年10月01日 | 日記

我が家で、今度の衆議院選挙には誰に投票したらいいかという話になりました。
妻は「安倍は絶対イヤ」と言います。
私も同感ですが、希望の党なんかに投票する気はありません。
息子は「共産党候補に投票したいが、当選しないのは分かっているから、票のムダになる。だったら自民党しかない。自民党のほうが希望の党よりましだ」と言いました。
よりよい政治を求めての選択ではなく、最悪を避けるための選択です。

9月25日、NHK「ニュースウオッチ9」で安倍首相がインタビューに答えています。

 
小池百合子氏について「選挙戦では脅威になるんではないでしょうか」という質問(13分30秒あたり)

小池さんはですね、かつて第一次安倍政権の安全保障担当の補佐官を務めていました。また第一次安倍政権で初の女性の防衛大臣も務めていただいた。ということで、安全保障政策理念においてはあまり変わりがないんだろうと思います。


憲法改正について「今回の解散で目指していることが遠のいてしまうという懸念は持たれなかったですか」という質問(17分5秒あたり)

与党だけですね、発議できると私も考えてはいません。できるだけ多くの方々、多く党のですね、賛成を得たいと考えています。小池さん自体もですね、憲法改正には前向きなのではないかと、このように思いますし、維新の会もですね、憲法改正には前向きなんだろうと、このように思います。そういう面におきましては、改憲について前向きな党自体についてはもしかしたら増えていくのかもしれないと思っております。

安倍首相は小池・希望の党に対して危機感は持っていないようです。
主義主張が同じなんですから、当然と言えば当然。

小池百合子氏は、2000年、当時は保守党でしたが、衆院憲法調査会で「いったん現行の憲法を停止する、廃止する、その上で新しいものをつくっていく」と言っています。
小池百合子氏のツイートです。

本日、サンフランシスコ講和条約発効日である4月28日を主権回復記念日として祝日とする議員立法を総務会で承認し、衆議院に提出いたしました。祝日が多すぎるというなら、借り物の憲法記念日5月3日を祝日から外します。
6:59 - 2011年8月26日

https://twitter.com/ecoyuri/status/107089711591469056?lang=ja

希望の党は原発ゼロという政策を掲げています。

しかし、「Voice」(PHP研究所)2003年3月号所収の「日本有事 三つのシナリオ」という田久保忠衛、西岡力両氏との鼎談記事で、小池百合子氏はこう発言しています。

軍事上、外交上の判断において、核武装の選択肢は十分ありうるのですが、それを明言した国会議員は、西村真悟氏だけです。わずかでも核武装のニュアンスが漂うような発言をしただけで、安部晋三官房副長官も言論封殺に遭ってしまった。このあたりで、現実的議論ができるような国会にしないといけません。

http://archive.is/mNuk1#selection-37.0-37.11
核武装を考えている人が原発ゼロという主張をするなんてあり得ません。

NORI.T‏ @o_kaa
スゴイな、小池知事。希望の党 を反原発に見せかけるため『日本も核武装の選択肢は充分ある』と明記していた自身の公式サイトをキレイに消してしまってる。保守系の原発推進派の票より、無党派層の脱原発票の方が多いと計算しているのか…また騙される人が多そう。
2:55 - 2017年9月26日

https://twitter.com/i/web/status/912616626557554688
ネットを見ると、原発ゼロを評価している人もいますが、騙されていると思います。

DJ Karaage粉‏ @adisomak
小池が「脱原発」言い始めるの狡猾すぎてウオオってなる。極右の底力見た感じする。良心とか倫理観が欠落してる超タカ派ってここまでできるんだな。すごい。「脱原発」って言えばついてくる層がいるとなめられてるのだけでもしんどいのに、実際またしてもついてく人がいるらしいからしんどさ爆増。
18:39 - 2017年9月27日

https://twitter.com/adisomak/status/913216646738731008

こんな人が代表をしている希望の党と民進党は合流しました。

しかし、実質は吸収です。

「リベラル派は排除する」希望・小池百合子代表が明言
 新党「希望の党」代表の小池百合子東京都知事は29日の記者会見で、希望の党からの出馬を望む民進党の立候補予定者の絞り込みについて、「リベラル派を『大量虐殺』するのか」と問われ、「(リベラル派が)排除されないということはない。排除する」と言い切った。
 その上で、小池氏は「安全保障、憲法観といった根幹部分で一致していることが、政党構成員としての必要最低限」と重ねて強調した。(産経新聞9月29日)

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6255738

「リベラル派」とは「自由主義。転じて、進歩的な政治思想を指す場合が多い」と辞書にあります。

橘玲氏による「リベラル」の説明です。

近代というのは、政治思想的には、「自由」「平等」「人権」「民主政」などを至上の価値とする社会です。(略)
リベラル(自由主義)は「近代の理念」の実現を純粋に求める立場で、もともとは封建制(王政)への回帰を目指す反動勢力とのたたかいのなかで生まれました。その意味では、日本を含む先進諸国の政治思想はすべてリベラルです。

http://www.tachibana-akira.com/2013/10/6085
ネトウヨは「リベラル」や「人権」を嫌います。

ネットで勝手なことを書き散らすことができなくなるほうがいいのでしょうか。

小池百合子氏の「安全保障、憲法観といった根幹部分で一致していることが、政党構成員としての必要最低限」との発言ですが、だったら安保法案に反対した議員は入党させないことになります。

希望の党への合流に賛成した民進党議員は、現在、安保法案についてどう思っているんでしょうか。

布施祐仁 @yujinfuse
民進党の前原代表、両院議員総会で「安保法制は憲法違反。憲法違反の法律を認めたら国家の土台が崩れる」とはっきり言いましたね。であれば、安保法制賛成の希望の党とは一緒に政権作れないと思うのですが…。
22:15 - 2017年9月27日

https://twitter.com/yujinfuse/status/913270880494526464
私としては、恥を知れと言いたい。

「早く料亭に行ってみたい」で有名になった元衆院議員の杉村太蔵氏は、年収が1億円を超えており、1回80万円の講演会を1年間で72回もしているそうです。
現在の肩書きはタレントだそうですが、「早く料亭に行ってみたい」などの発言で注目されなければタレントにはなれなかったでしょう。

それにしても、80万円も出してまで話を聞きたいということが私には理解できません。
http://www.sanspo.com/geino/news/20170819/geo17081915460018-n1.html

小選挙区制になって、有象無象が当選するようになり、問題発言・行動をしばしば見受けます。
「大阪維新の会」不祥事リストというサイトがあります。
https://matome.naver.jp/odai/2144437261638147701?page=1

衆議院選挙の比例代表で、自民党に投票する人が24%、希望の党に投票する人が14%です。
議員になりたいだけの人が大量当選しそうです。

9条改正に反対する人、脱原発に賛成の人、北朝鮮に対して対話による外交努力を強めるべきだと考える人は、逆の人よりも多いんだから、こうした人が投票したくなる政党なり候補者があればと、いつものことですが思います。

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日本は景気がいいのか

2017年09月29日 | 日記
茂木経財相、景気回復期間「いざなぎ超えた可能性高い」 
茂木敏充経済財政・再生相は25日午後の記者会見で、国内景気について「戦後2位のいざなぎ景気(1965年11月~70年7月の57カ月)を超える景気回復の長さになった可能性が高い」との認識を示した。
政府が同日にまとめた9月の月例経済報告では、国内景気の基調判断を「緩やかな回復基調が続いている」とし、3カ月連続で据え置いた。今月も回復すれば、2012年11月から58カ月と「いざなぎ景気」を上回り、戦後2番目の長期回復局面となる。(日本経済新聞2017年9月25日)

土木、建築関係の仕事をしている人の話だと、仕事はいくらでもあるそうです。
しかし、景気がいいという実感がないという人は多いと思います。
実際、賃金労働者の4割、女性は58%
が非正規だそうですし、貧困率は相変わらず高いです。
http://www.garbagenews.net/archives/1954673.html

ネットを見てたら、「各国のGDP推移(1995年を100とする)」の表がありました。
http://i.imgur.com/VVt4VL1.png

  
1995年 → 2015年
中国 100 → 2001.56
インド 100 → 766.16
ルーマニア 100 → 624.14
ロシア 100 → 507.39
韓国 100 → 322.14
アメリカ 100 → 301.71
イギリス 100 → 298.35
イタリア 100 → 199.75
フランス 100 → 193.50
ギリシャ 100 → 180.65
ドイツ 100 → 167.21
日本 100 → 99.31
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52012

http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/1001/shiryou_03_1.pdf


名目GDPが20年間で下がっているわけで、これでは景気がいいとはとてもじゃないけど言えません。

ただし、名目GDPは物価の変動を受けるので、単純に諸外国は景気がいいが、日本は不景気だということでもないそうです。

それと、日本の名目GDPの推移です。
1992 3,898,138
1993 4,467,123
1994 4,907,582
1995 5,450,805
1996 4,834,019
1997 4,415,715 
 ・
 ・
 ・
2008 5,037,910
2009 5,231,384
2010 5,700,099
2011 6,157,460
2012 6,203,213
2013 5,155,716
2014 4,848,733
2015 4,382,420
2016 4,938,644
https://www.globalnote.jp/p-cotime/?dno=8860&c_code=392&post_no=1409

1995年の名目GDPはその前後よりも高かったのに対し、2015年は逆に低かったわけで、2002年と2012年を比較すれば数字は違ってきます。
1992年を100とすると、2012年は159.13です。
どの年度の数字を比較するかで違ってくるわけです。

もっとも、民主党政権は2009年9月から2012年12月までです。
民主党政権では名目GDPが増えたのに、安倍政権になってからは下がり続け、ようやく2016年に盛り返したわけです。

アベノミクスの効果があったとは言えないようです。
ところが、安倍首相はアベノミクスに自信を持っているらしく、9月19日、ニューヨークで「アベノミクス」をアピールして対日投資を呼びかけています。
http://www.sankei.com/politics/news/170920/plt1709200006-n1.html
今度の衆院選で、景気の浮揚を求める人は安倍自民党には投票しないほうがいいと思います。

(追記)
名目GDPについてはこの記事をごらんください。
http://blog.monoshirin.com/entry/2017/10/12/184218

『マガジン9条』(2017.10.11)に雨宮処凛が「安倍政権の5年間を、『生活』から振り返る」を書いています。
http://maga9.jp/karin171011/
安倍政権の5年間で、貯蓄ゼロ世帯が激増した。
「家計の金融行動に関する世論調査」を見ると、単身世帯で貯蓄ゼロは33.8%。13年は37.2%、14年38.9%、15年47.6%、そして16年が48.1%と増えている。
2人以上の世帯では、12年に26.0%だったのが、16年には30.9%まで増えた。

「金融資産保有額」の中央値も下がっている。

単身世帯では12年で100万円が、16年では20万円まで下がった。
80万円も中央値が下がっている。
2016年の国民生活基礎調査によると、「生活が苦しい」と感じている世帯は56.5%。
ちなみに母子家庭では82.7%、児童のいる世帯では61.9%が「生活が苦しい」と回答している。

2012年の全体の貧困率は16.1%、子どもの貧困率は16.3%が、今年6月に発表された2015年の貧困率は全体で15.6%、子どもの貧困率は13.9%と下がった。
しかし、貧困ラインそのものが下がったこと、つまり全体が地盤沈下したからこそ、貧困率が改善したという見方もある。

格差もより開いている。

国税庁の調査によると、2016年の平均給与の差は、正社員と非正規で315万円の差がある。
正社員の平均給与487万円に対し、非正規は172万円。
2012年には、この差は300万円だった。
非正規雇用率も安倍政権に入って上がり続け、働く人の4割、2000万人を越えている。
年収200万円以下のワーキングプアは、安倍政権になってから100万人以上増えている。
安倍首相は「雇用を増やした」とことあるごとに強調するが、安倍政権になってから正社員は27万人減り、非正規は167万人増えている。

安倍政権で増え続けているのは企業の内部留保だ。

この5年間で100兆円以上増えた。

このように雨宮処凜さんは書いています。
衆議院選挙には、アベノミクスの功罪についても考えて投票してほしいです。

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映画の中の風景

2017年09月24日 | 映画

マーレン・アデ『ありがとう、トニ・エルドマン』はドイツの映画で、お節介焼きの父親がルーマニアのブカレストで働く娘を訪問するという話。
娘はコンサルタント会社に勤めるキャリアウーマン。
どんな仕事をしているかというと、社員を退職させ、外部委託することで、経費を削減すること。
顧客の社長にルーマニアについて聞かれた娘は、若い人は修士を出て数カ国語が話せるとほめます。
これは愛想半分だろうけど、ヨーロッパ最大のモールがあるというので、父親を連れて行きます。
『ありがとう、トニ・エルドマン』を見ると、ルーマニアはこれからどんどん発展していくように感じます。

 

ところが、クリスティアン・ムンジウ『エリザのために』というルーマニア映画では、警察医の父親が、この国はダメだからと、娘にイギリスの大学に留学させようと苦闘します。

 

娘は白昼、高校のすぐそばで襲われるし、アレクサンダー・ナナウ『トトとふたりの姉』では、スラムに住むロマの姉弟のまわりはヤク中だらけ。

 

こういった映画を見ると、ルーマニアは治安が悪いとしか思えない。
同じルーマニアの映画でも、そこで描かれる風景が違うわけです。

高野秀行さんのブログに片桐はいり『わたしのマトカ』が紹介されていて、どういう本かも知らずに読みました。
http://aisa.ne.jp/mbembe/archives/3873
「マトカ」はフィンランド語で「旅」という意味。
『かもめ食堂』の撮影のためにフィンランド1カ月滞在したときの見聞録です。
フィンランドだけでなく、ニューヨークの地下鉄、カンボジアの朝日などにも触れられていて、ほほーと思います。
北海道のホテルでマッサージを頼むと、しなしなのおばあさんが現れる。

そもそもはじめから大して力が入っているわけでもないから、わたしもついうとうととしてしまう。うつぶせで、背中越しにとぎれとぎれのおしゃべりを聞きながら、すっかり寝入ってしまった。どれくらい眠ったろうか。はっと気がつくと、なんだか背中が生あたたかい。こわごわ見るとわたしの上で、おばあちゃんが寝息をたてていた。親亀子亀のような形である。


フィンランドの遊園地でのこと。
それなりに人出があり、胃袋が裏返るような新種のアトラクションもあった。
しかし、である。

フィンランドの人たちはみごとにみんな無表情なのだ。お面のような顔のままで、たてにななめに振り回されている。おもしろいのかこわいのか、見た目からでは判断できない。特に叫び声をあげるでもなく、降りたとたんにさんざめくでもなく、淡々と安全ベルトをはずし、何ごともなかったみたいな顔をして次の乗り物に向かう。でも実際体験をしてみると、これがかなりの難易度なのである。声も出さず、表情も変えずに楽しむことは、わたしにはできなかった。

アキ・カウリスマキの世界ではないか!
映画に出てくる登場人物は現実の人たちだったのか!
アキ・カウリスマキはリアリズム作家とは知らなんだ。

片桐はいりさんの弟さんがグアテマラに住んでいて、1993年にグアテマラに行ったときのことも書かれています。
テレビの時報で時計の時間を合わせようとしたら、局によって時間が違うと弟さんが言います。
それで『グアテマラの弟』も読みました。
というのが、グアテマラでは1960年から内戦が始まり、1996年に終わりますが、内戦についてどういうふうに書かれてあるのかと思ったからです。

『グアテマラの弟』は2006年にグアテマラを再訪したときの紀行です。
そのためか、1992年にリゴベルタ・メンチュウがノーベル平和賞を受賞していることや内戦のことははまったく触れられていません。
『私の名はリゴベルタ・メンチュウ』とは別の国の話のように感じます。

しかし考えてみると、内戦の間だって、マヤ文明の遺跡に観光客が訪れていたわけです。
『ブラックレイン』の大阪や『ロスト・イン・トランスレーション』の東京が現実の大阪や東京だと思う日本人はいないでしょう。
ルーマニアにしろフィンランドにしろ、そしてグアテマラにしても同じ。
いろんな顔をしていて、そのうちのある一面でしか映像はとらえることができない。
あたりまえのことに、今さらながらなるほどと思った次第です。

(追記)
「ユニセフニュース」vol.255に、グアテマラで働くユニセフ職員の篭島真理子さんが「治安の悪さや貧富の差、男性優位や先住民への差別などが存在することが普通で当たり前」と書いています。

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ナチスとソ連

2017年09月17日 | 映画

映画(特にハリウッド映画))における絶対的な敵役はソ連であり、ナチスでした。
思いついたところでは、『レイダース/失われたアーク』『イングロリアス・バスターズ』『007 ロシアより愛をこめて』などなど。

強制収容所のような実際の話をもとにしたものならともかく、娯楽映画でドイツやソ連が悪役なのは、おそらく文句を言われないからだと思います。

『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』ような実在の国をバカにした映画なら、当然のことながらあちこちからクレームが出ます。

 

ソ連の崩壊後、ソ連は悪役の座を降りましたが、相変わらずナチスは絶対的悪として君臨しています。
最近の映画では、ナチスドイツではないけど、パティ・ジェンキンス『ワンダーウーマン』は第一次世界大戦時のドイツが悪役です。
ドイツが毒ガスを使用したことは事実ですが、当然ながら第一次世界大戦でアメリカやイギリスが絶対的善だというわけではない。
なのに、ドイツ兵がバタバタと殺されて、それでメデタシというのはあまりにも脳天気です。
ドイツ人が見たらどう感じるのか気になります。

史実を描いた作品としては、アンヌ・フォンテーヌ『夜明けの祈り』は、ポーランドに侵攻したソ連軍兵士が、修道院に押し入って修道女たちを強姦し、7人が妊娠したという実話をもとにしたもの。

ショーン・エリス『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』は、プラハの虐殺者と言われた親衛隊大将のラインハルト・ハイドリヒ暗殺計画を描いています。



実際にあったこととはいえ、70年以上前のことを今さらほじくり出さなくてもと考えるドイツ人、ロシア人がいるかもしれません。


ただし、この2つの映画は、単純にソ連やナチスを非難しているわけではありません。

『夜明けの祈り』では、院長は修道女たちのことを考えて産まれた赤ん坊を捨てます。
修道女たちは人に肌を見せること、触られることを禁じられており、自分は地獄に落ちるのではと苦しみ、自殺した修道女もいます。
杓子定規な教えへの批判だと感じました。

そして、ハイドリヒを暗殺すれば、ヒトラーはチェコスロバキア人への報復を必ずすることは間違いないので、レジスタンスの中でも暗殺への反対意見がありました。

実際、5千人(ウィキペディアによると1万3千人)が殺され、絶滅させられた村もあるので、レジスタンスの行動を美化しているわけではありません。

これらの映画がどの程度まで史実通りなのか、どこをどのように創作しているのか、そこは問題だと思います。

たとえばホ・ジノ『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』は高宗の皇女である徳恵翁主が主人公ですが、ネットで調べると、徳恵翁主の描かれ方は史実とはかなり違っています。

 

中国では抗日映画が作られているそうですが、どの程度史実に忠実なのでしょうか。

関東大震災における朝鮮人虐殺はなかったと否定する人がおり、それどころが朝鮮人の暴動は事実だという主張さえあります。

「ナチスのホロコーストはなかった」というような歴史修正主義が日本では大きな力を持っている一例でしょう。
日本で朝鮮人虐殺を主題とする映画を製作することは無理だろうし、韓国で作られたとしても日本での上映はできないと思います。

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パトリック・キングズレー『シリア難民』

2017年09月12日 | 戦争

パトリック・キングズレー『シリア難民』の原題は「The New Odyssey」。
題名から、シリアからの難民だけかと思ったら、サハラ砂漠以南やエリトリア、アフガニスタン、イラクなど他の国からの難民も取り上げています。
難民は、リビアやエジプトから密航船でイタリアへ、あるいはトルコからギリシア、バルカン半島を経由してドイツ、スウェーデンへ。

2015年に取材して書かれた本なので、現在は状況が違っていると思います。
2014年にリビアやエジプトから密航船でイタリアに到着した人は約17万人。
2015年には85万人以上がトルコ経由でギリシアの島を目指した。

難民危機はEUに亀裂をもたらした。

ヨーロッパの人口は約5億人だから、85万人は0.2%なので、適切に対処すれば吸収できる数だし、移民の流れを管理するシステムを立ち上げれば、危険な海の旅に出ずにすみ、難民流入を秩序立てて管理できたはずだ。

西アフリカ、あるいはエリトリアやスーダン、ソマリアからリビアに行くには、サハラ砂漠を1週間かけて越えなければいけない。

ピックアップトラックに押し込められた人たちの中には、荷台から転げ落ちたり、熱中症になって死ぬ人がいるし、道に迷って死ぬこともある。
運び屋に身代金を請求され、家族や知人が支払うまで監禁されて拷問を受けることもある。

リビアに着いても、待機所に監禁され、家族に代金が請求され、支払われるまで監禁と拷問が続く。

食事は1日1回で、女性は強姦される。
口絵の写真に、船にあふれるばかりに大勢の人が乗っている写真があります。
横になることもできず、糞尿や嘔吐のにおいが満ちている。

パトリック・キングズレー自身もトルコからギリシア、バルカン半島を歩いています。

ギリシャへのゴムボートが転覆することもあるが、トルコではニセモノの救命胴衣が売られている。
途中で逮捕されて送還されたり、盗賊に金品を奪われるかもしれない。
運び屋を頼むと、冷凍車の中で窒息死するかもしれない。

そこまでしてヨーロッパ-に行こうとするのはなぜか。

社会福祉制度に寄生し、安楽な生活を求めているからだと考える人がいる。
そして、政府の閣僚やメディアは不安感を煽る。
日本でも、「何の苦労もなく 生きたいように生きていたい 他人の金で。 そうだ 難民しよう!」と書かれたイラストを描いた人がいます。
シリア難民は「なりすまし難民」だというわけです。

だけど
、イギリスのメイ内相(現在は首相)は「彼らは難民だという声があるけれど、地中海を渡ってくる人たちをよく見ると、大部分はナイジェリアやソマリア、エリトリアから来た経済移民だ」と語っているそうで、考えていることはこのイラストレイターと同じでしょう。

しかし、『シリア難民』によると、海を渡ってヨーロッパに来る人の84%が、難民発生国トップ10に入る国の出身。

ナイジェリアの北部はボコ・ハラムによって100万人以上が、ソマリアはアル・シャバブによって100万人以上が避難を強いられている。

アフリカで最多の難民を生み出しているのはエリトリア。

世界最悪の人権弾圧国と言われており、検閲国家ワースト10の第1位、世界報道自由ランキングでも最下位。
総人口に対する難民発生率では世界一で、毎月5千人の難民を生み出し、人口の約9%が難民になっている。(エリトリアの人口は511万人から630万人)
国連によると、2014年半ばまでに約35万7千人が国外脱出している。

エリトリアには憲法がなく、一党独裁で、選挙もない。

警察は裁判を経ずに人々を刑務所に送りこみ、処刑されることもある。
そして、ナショナル・サービスといって、男女を問わず16~17歳以上の国民を政府が無期限に管理する制度がある。
政府は、対象者の住む場所、従事する仕事、家族と会う頻度などをすべて決める。
国民は奴隷の状態に置かれている。
しかし、スパイ網を構築しているので、人々は家族や友達とも政治を話題にできない。
リビアからヨーロッパを目指すのがどんなに危険か知っていても、エリトリアの状況のほうがもっと悲惨だから、エリトリア人はリビアを目指す。

ヨーロッパが難民を保護しないから、命の危険を冒しても密航業者に頼らざるを得ない。

これはエリトリアだけではありません。
パトリック・キングズレーが何百人もの難民に「なぜ命の危険をおかしてでもヨーロッパに行こうとするのか」と聞くと、最も多かった答えは「ほかに選択肢がないから」だった。
ヨーロッパを目指して失敗しても、失うものは何もない。

道理にかなった長期的な対策は、莫大な数の難民が安全にヨーロッパに到達できる法的メカニズムを整備することだ。

第二次世界大戦後、そしてベトナム戦争後、ヨーロッパは大勢の難民を定住させているからできないはずはない。

だったら日本はどうでしょうか。

約1億2千万人の人口の0.5%、60万人の難民を日本国民は受け入れるかどうか。

「アムネスティ・ニュースレター」vol.471に「南スータンからの難民を受け入れているウガンダ」という記事があります。


2013年に紛争が始まって以来、これまでに180人超の人たちが南スータンを逃れ、近隣諸国で避難生活をしている。

その半数を受け入れているのがウガンダで、今も日に千人がやって来る。
難民には居住と農耕用の土地が与えられ、医療や教育などの公共サービスをウガンダ国民と同じように受けられる。
しかし、ウガンダは豊かな国ではなく、巨額の負担がのしかかっている。
国際社会に支援を求めているが、2017年に必要な20億ドルには遠く及ばない。

ウガンダだけでなく、2015年の時点で約120万人ものシリア難民を受け入れているレバノン(人口450万人)などの国に必要な援助金を国際社会は拠出すべきでしょう。
日本もせめてそれくらいはしないといけないと思いました。

(追記)
国連UNHCR協会「With You」第38号

「地中海を渡り、ヨーロッパに上陸した人の数の推移」
東ルート(トルコからギリシャ)
2015年 856,723人
2016年 173,450人

中央ルート(リビアからイタリア)
2015年 153,842人
2016年 181,436人

西ルート(モロッコからスペイン)
2015年 3,592人
2016年 4,971人


 

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アレクサンダー・ナナウ『トトとふたりの姉』

2017年09月05日 | 映画

アレクサンダー・ナナウ『トトとふたりの姉』は本当にドキュメンタリーなのかと思いました。

ルーマニアのブカレストに住むトト。
母親は麻薬取り引きの罪で禁固7年の実刑、服役中。

父親は顔も知らない。
保護者のいない三姉弟が暮らす水道もないアパートは、近所のヤク中のたまり場になっていて、目の前で注射を打っている。

長姉(17歳)13歳で大麻をやり、今はヘロインを使用、エイズの陽性。

次姉(14歳)児童クラブで勉強を教わるが、偶数が何か分からず、自分の生まれた年が何年か計算できない。
トト(10歳)児童クラブでヒップホップを習い、大会で2位になる。

次姉とトトは孤児院に入る。

その孤児院に赤ん坊を抱いた小さな女の子がいて、「何人兄弟?」と聞くと、「今は5人兄弟」と答える。
「今?」と尋ねると、「前は8人兄弟だった。お父さんが子供を売った」と言う。
誰に売ったのか、何のために買ったのか、その子たちは何をしているのか。

母親が仮釈放で刑務所から出でくる。

迎えに行ったトトと次姉に、帰りの汽車の中で母親は、両親も兄弟もみんな刑務所に入っていたとかなんとか、機嫌悪そうにぶつくさ言う。
家族のみんなが未来がない。

撮影されたのは2012年ごろ。
5年間でこの姉弟はどうなったか、今はどうしているのかと思うと気がふさぎました。
ネットで調べると、『トトとふたりの姉』は50以上の映画祭に招待され、監督はトトや次姉と一緒に参加することもあるそうで、ホッとしました。
https://cinemarche.net/documentary/totosisters/

ルーマニアはそんな状況なのか、それに比べて日本はいい国だと思ったのですが、考えてみるとそうは言えない。

貧困によって食べることができない子供たちに食事を提供する子供食堂が全国で増えています。
30年以上、子供たちに食事を作ってきた中本忠子さんの話だと、やって来る子供のほとんどは親が薬物依存だったり刑務所に入っており、子供の目の前で覚醒剤を使用する親もいるそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=By5_GkYh7Us
トトの環境とさほど変わらない生活をしている子供たちが日本にも少なからずいるわけです。

ロバート・チャールズ・ウィルスン『時を架ける橋』はタイムトラベルもののSF小説。

未来から来た男が「この先20年くらい、かなり荒れた時代になるだろう」と言います。
『時を架ける橋』は1989年の作品ですから、2009年までは世界は荒れた状態が続くということで、ええっ、えらい悲観的だと私は思ったわけです。
たしかに、1989年にはベルリンの壁が崩壊、1991年のソ連崩壊と、米ソの対立はなくなったけど、1992年はボスニア・ヘルツェゴビナの内戦、1994年のルワンダでの大虐殺、2001年にアメリカで同時多発テロ、そしてアフガニスタン侵攻、2003年にはイラク戦争によりフセイン政権の崩壊というふうに、世界はたがが外れてしまったようです。
だけども、私のまわりでは同じような日常が続いていて、荒れた時代、荒れた社会であっても、それとは無関係に暮らしている。
そして、トトや姉たちはその世界からはじき出されているわけです。

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