身も蓋もなく

メディアに触れた記録。他のブログは読まずに身も蓋もない感想を。(注)感想なのでネタバレありまくり。

たった一人の30年戦争

2005-10-10 | 実録
裏うらら 「おかえりなさい小野田さん」の小野田さんに惚れる
を読んで、根が単純なので読んでみた。
正直、私は小野田さんとか横井さんとかについて、「帰ってきた軍人さん」くらいの認識しか持ち合わせていなかった。
(調べてみたら横井さんは1997年に亡くなっていた。それすら知らなかった)
ただ、親がよく「小野田さんは将校だから、さすがだ」みたいなことをよく言っていたんである。
というわけで、私は小野田さんといえばバリバリの帝国軍人、それも日教組が教えるそれのようなタイプだと今まで考えていたんである。

しかし、この本を読んで印象がだいぶ変わった。
小野田さんは招集を受けて軍隊に入っている。
そこからしてイメージとまるで違う。
軍人だから、将校だから、っていうのは関係ないんだよな。
ただ、目の前の任務(自分のなすべきこと)をまっとうするってだけの話なんだ。
で、小野田さんは立派な日本人なのだ、ということなんだろうと。

それにしても、ルバングで小野田さんが分析していた戦況は、失礼ながら滑稽にすら感じられる。小野田さん大マジなんだけど。
やっぱり戦争ってのは人間の視野を狭め、滑稽な存在にしてしまうのかなぁ。

著者: 小野田寛郎
発行者: 東京新聞出版局
ISBN: 4808305356

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2 コメント

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Unknown (うらら)
2005-10-11 00:48:51
おおぉ!!!

復活してるし、ていうか、私がめっちゃ食いつく話題をふってくれてアリガタウ。



実は折りしも今日、Amazonで「わが回想のルバング島」を注文した矢先だったよ。小野田さんの著書の大半が既に廃刊らしく、コレクター商品のカテゴリーで、えらい高値で取引されておる。

「たった一人の30年戦争」も、歴史的・骨董的価値のある一冊のようだ。



確かに「30年も何やってんねん!」てな話だけど、この人の凄さはルバング島の30年近いジャングル生活「だけ」じゃないところよね。ていうか、もうカッコ好すぎる(萌)!

「電車男」も終わったし、私はしばし「小野田寛郎祭り」になりそうだよ(笑)。
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Unknown (アホカイナたけこ)
2005-10-11 11:27:35
つーか、あなたのblogに触発されたんであるよ(w

小野田本はそんなに希少なのか!

今年はまたメディアに登場したし、再刊するチャンスではないかな>出版社

この本も図書館で借りたけど、発行年のわりにぼろぼろになっていた。

たくさんの人が読んだのだのう。
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