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 避けていた支援の道

2017-04-29 04:00:00 | 熊本支援コンサートHANA
 私は小学生の頃、広島そごう前で心臓に病を持った少女を救おうとする募金箱に母と一緒にお金を入れた。 だが、その後、ニュースで1億数千万の横領事件になったことが発覚。 その日から私は募金というものが信じられなくなってしまっていた。 それからというもの、募金活動を見ても避けて通るようになってしまった トラウマになってしまったのだった

それから大人になり30代後半で民謡と出会った  民謡というものは本当に不思議なもので、やればやるほど心が洗われていくようだった。 自分も唄い人の唄も聴くようになったが素晴らしい唄を唄える民謡人は、やはり人間性も素晴らしく感じたものだった。 つまり私が目指す民謡は心の美しい人の心を癒せるような、そんな民謡人になることが目標となっていた 

そして転機が訪れた  それは去年の岡山で開催された千屋牛追い唄全国大会でのことだった。 この時、見事優勝されたのが、熊本支援コンサートHANAでも隠岐しげさ節や西条酒造り唄をご披露してくださった広島の杉之原さんだった。 私は賞に入れず少しだけ元気がなかったのだったが、外でちょっとしたお祭りが開催されていて、空気を変えたい気分もあり、行ってみることにした 

色々な美味しそうな食べ物が販売される中、高校生が4名くらい立って募金箱を持ち、支援を呼びかけていたのだった  私は、その高校生の笑顔での呼びかけに爽やかさを感じたのと、自分の中で支援コンサートにする可能性があるということも考え、支援を行いたくなったのだった  母も私も支援金を箱に入れた  気持ちが晴れやかになり嬉しかった。 この支援が積もって大となり世の中の役に立ってくれたならと願い、その場を後にした。



そして熊本支援コンサートHANAは無事に終わり、須賀道子さんを先頭に、私、出演者の順番で観覧者さんより先にホール出口へと支援箱を持って観覧者さんを見送った。 私は正直、期待などしていなかった・・ 観覧数は想像の半数を下回っていたからだった。 この日は須賀道子さんを迎えるために呉市では桜の花が満開だったのと、金曜、土曜は雨模様で花見が出来ない状態だったこともあり、絶好の花見日よりとなっていたのであった。

それでも、この観覧者さん達は人数が少なかった割りに、とても反応が良かった 一部の観覧者さんからの感想の中に 「須賀道子さんのトークが素晴らしくてとても楽しかった」と有り難いお言葉を頂いたことや 「これだけ素晴らしい内容なのに勿体無かったですよね(観覧数が)」とのお言葉を頂けたことは、私にとって次なるステップへの勇気と希望をいただいた。

また、「いきなり安来節で最高潮に盛り上がって素晴らしかった」との感想もいただけた。 これは、当日、お越しくださった方でないとわからないことですが、皆、お一人お一人がご自分の意思により集まってくださった方々ばかりでしたので、とても喜んでいただけたことが私には非常に嬉しく、また出演者さんも喜んだことだろうと思うのです。

ただ、お見送りする際には正直、この人数だと募金は集まらないだろうと恐れをなしていた。 勿論、募金というものは額ではないと思うのだが・・ それでも、少しでも熊本の文化ホールの立ち上げに協力したい気持ちがあったので、怖かったのでした  もし誰も入れてくれなかったらどうしよう  なんて怖気づいていたのでした。

すると・・ 出て私達の前を通過しようとされる観覧者さまの多くが手に紙を握りしめて並び始めてくださったのです  満面の笑顔と一緒に箱の中に入れてくださり  私は、余りに予想外の展開に心が洪水 そしてダムが決壊したのでした 

ここまでの自分の苦闘と努力と練習と重圧に押しつぶされそうになる日々が脳裏を次々と過ぎ行き  本当に自分でもよくやったなと、自分で自分を褒めてやりました  貯金は底をつき、今は厳しい生活へと戻りましたが  それでも心は以前より軽く幸せな気持ちになれました 

更には、民謡の表現力がグッと良くなりました  音色が素直になったのです  余計な何かが取れたって感じです。 そして運命だと思ったのが熊本を、自分の目で観て来たことです  熊本市長さんの素晴らしい熊本愛も握手をした際に感じ取れました  とても素敵な方だったのです  私は、そのお陰様で熊本が大好きになりました。

熊本地震から先の熊本を知らない方に伝えたいです。 行けるチャンスがございましたら一度どうぞ熊本へ、城を観てきてくださいませ  あなたの何かが変わりますよ  熊本に行くお金の何倍も良い効果が、そこから生まれることだろうと私は想像致します  私は、母に熊本を見せてやりたいと思うように変わりました  熊本で民謡を行い、是非、隠岐しげさ節や五木の子守唄などを披露したいものですね 

熊本文化ホールの立ち上げや熊本城の改修の進みが、今からの楽しみです  それが私のこれからの民謡人生に於いての栄養となり目標となってゆくことだろうと思うのです。 私は広島県江田島市から、熊本の復興を願い、自分の心の復興も目指して、これからも民謡を頑張り、一人でも多くの方々に披露し楽しんでいただけますよう頑張ってゆきたいと願っております。 本日もご拝読、誠にありがとうございました 


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