世の中は面白くもあるし、怖くもある

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押しつけ憲法と蔑む人々が、憲法遵守を貫く今上天皇に「違反」言葉を投げかける「不思議」、その「節操」たるや如何に。

2017-04-21 | 国家主義は嫌いです
天皇の「お言葉」を捉まえて、「退位」は「憲法違反の恐れがある」との指摘をしております。前にも書きましたが、今上天皇の、平和憲法と形容される現憲法への思い入れには強いものがあると感じています。如何にして憲法に忠実であろうか、如何に憲法を生かしていくか、を追求する人生を歩んでおられる様子です。こと憲法に関しては、安倍総理率いる自民党とか熱烈支持団体、日本会議、神社庁なんかの対極に位置しているのが、今上天皇だと思われます。

「退位」は憲法違反の恐れがあるなどの主張は成り立ちません。そこからなにがしかの解釈を導くことのできる条文は憲法になく、法律の規定もないだけの話であって、不都合ならば、法律を改定、或いは制定すれば済むことです。この問題に、占領軍による「押しつけ憲法」と蔑み、「美しい日本の国の憲法」を作るとか、「明治憲法の復活」と声を大にしている人々が、「祈ること」とか「大御心」の言葉を使いながら、現憲法を持ち出して、退位反対を根拠付ける姿勢には、無節操の一語が良く当てはまります。無節操と言えば、「押しつけ憲法」の「元凶」、アメリカを「価値観を同じくする最も重要な同盟国」として今なお続ける追従と従属路線もまた同じ類のものでしょう。

平川氏、「憲法違反的な主張をしたととられる陛下の異例のお言葉が・・・問題である。」で記しています。引用されているル・モンド記事の何処を探しても、「陛下」の「お言葉」を「憲法違反的な主張」と評しているところが見つかりません。それらしきところは、「いかなる政治的権限も有さないにもかかわらず、巧妙にも明仁天皇は、強権的帝国主義的日本を懐かしむ者たちの大がかりなもくろみを妨害する、いや阻止することも出来ることを示した」と記す下りでしょうか。鋭い分析と思いますが、天皇の「憲法違反的な主張」なるものを指摘した箇所は発見できません。「明仁天皇は、強権的帝国主義的日本を懐かしむ者たちの大がかりなもくろみを妨害する、いや阻止する」「政治的意図」をもって、「お言葉」を述べられた、と解したのでしょうか。これも先の櫻井氏による「理想の天皇像」操作と同類の、平川氏による「憲法違反論」操作と云えましょう。

その彼ら彼女らが、法律論議をする場で、「国事行為」に優先するに「祈ること」が天皇の最重要の「お仕事」だとの、憲法違反論を繰り返し主張しています。あたかも「国民の象徴」としての天皇の「最重要なお仕事」は、国事行為に優先するに、「祈ること」であるかのような主張を潜り込ませているのです。「国民の象徴」としての天皇の「お仕事」に、「祈ること」は無いばかりか、否定されているのです。「美しい日本」の憲法に滑り込ませたい心根で、「自然体」装いで、法律論議の場であることを承知して、斯く主張していると思われます。その意図らしきものを見破るには、それほどの労力は必要ありません。

片や憲法違反との言説で「天皇が退位すること」自体を否定し、片や憲法違反の「お仕事」論を唱えるという、節操なき二刀流使いを、自覚的にか無自覚なのか不明ですが、自由自在に繰り広げています。また、「大御心」と云う言葉などは、主権在民の憲法とは全く相容れない概念です。このような言葉を、法律を論議する政府の公式会議、それも「有識者」ヒアリングの場に何人も出してくるような人を選ぶ人選では、まともな法律論議は出来ようはずは無いと思います。

平川氏にしろ櫻井氏にしろ、「憲法」を随所で「都合良く利用」し、その限りで「大切」に「利用」している様子が窺われます。やはり「無節操」を特徴とする人達である、との思いは強まります。自由主義という「価値観を同じくする同盟国、アメリカ」と恥ずかし気もなく言ってのけて「何処吹く風」風に振る舞うことと同じであって、これはもう国家主義者の体質になっているように思われます。無節操、戦後教育を享受してきた現代風の国家主義者の印なのかもしれません。
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