風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

ありがとうございました

2006-12-31 | 風屋日記
結局、この冬は
一昨日の積雪10cmが最高。
例年よりも過ごしやすい正月になりそうだ。
今日も明日もいつもと変わらない1日だけど
今年最後の日と来年最初の日となる。

年賀状をソッコーが書き終え、
今日は明日からの初詣対応および元旦祭&神楽のため
熊野神社の掃除やら準備やらをしてきた。
神社の準備が終わると、
ようやく年の暮という気分になってくるね。
もう大晦日も夕方。
今年がゆっくり去っていくところだ。



ブログを始めて3年目。
個人的な日記とはいえ、たくさんの方々に
支えられ、励まされ、元気づけられ、楽しませてもらい
続けて来れたと感謝しています。
たくさんの出合いと、たくさんのコミュニケーション。
ネット上のこととはいえ
私にとってかけがえのない交流になりつつあります。
来年は仕事がちょっとドタバタになるので
これまでのような毎日更新のペースを
続けていけるかわかりませんが、
変わらないおつき合いをお願いしたいと思います。

それでは、良いお年をお迎え下さい。
コメント (3)
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仕事納め

2006-12-30 | 風屋日記
現在、夜中の1時半。
大地座の忘年会からただいま帰還。

ここんとこ仕事がドタバタで
仕事納めの今日中にすべて終えることができないかも
もしかして明日も会社、ヘタすると明後日も・・・
という感じでもあったが、無理矢理終わらせた(笑)
デスク周辺の掃除をする暇がなかったので
それは年明けね(^^;

他の社員は昼で仕事を終了したが
私は夕方6時前までかかって何とか会社を出、
走って電車に飛び乗って、
7時からのバンドの忘年会に
なんとか間に合ったという次第。

少しのんびりして、
仕事始めは4日だけど、
ひとり出勤の3日に備えよう。
あー、年賀状も書かなきゃなー(^^;
コメント (2)
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今年を振り返って

2006-12-29 | 風屋日記
今年のニュースを振り返ってみると
あまりいいことがなかったような気がする。

小泉自己チュー一郎の8月15日靖国参拝。
その後、能があるかどうかわからないけど
爪を隠したタカの安倍ぼっちゃまが中国・韓国を訪問し
少しは関係改善が図れたと思った矢先に
隠した爪をチラチラ出して論議もないまま教育基本法を改正。
除名議員の復党という何だかよくわからないオマケまでついた。

「『美しい国』をしっかり、きちんと作る」と
かのおぼっちゃま首相は言うけれど
どんな「美しい国」を作るために
何を「しっかり」、どう「きちんと」やるのか
全く具体性のない禅問答のような話ばかりだ。

エライお役人の方々は机上の論理で体面を繕うばかりで
タウンミーティングのヤラセというおバカなことをしてくれた。
官舎の不正使用やら、闇資金やら、
他人に厳しく自分に甘い体質は変わらない。

呆れる国内から世界に目を転じて見ると
スーダン・ソマリア・イラク・アフガニスタンなどでは
相変わらず罪もない一般市民、特に女性や子ども達が犠牲となり
相変わらず殺戮の連鎖は納まりそうにない。
世界の警察を自称している(あくまで自称)大国は
自国の利益に繋がらない紛争には見向きもしないのだ。
それらの国々に対して日本は何をしてきた?
バカバカしいことをやっている場合ではない。



それでも日本中で、世界中で
今日もいつもと変わらない平穏な日常を人々は過ごす。
ささやかな、本当にささやかな幸せを求めて。

来年こそ、たくさんの人達の笑顔に満ちた
良い年になることを信じて。
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2006年 10大ニュース

2006-12-28 | 風屋日記
2006年、風屋家の10大ニュース。

1 長男の大学進学と家を離れての上京(4月)
  家族が減ったことでもあるし、やっぱこれが1番だろう。

2 長男がアメフト部の合宿中に大怪我&入院(8月)
  物心ついてからの入院は初体験だろうし、
  われわれ親も、思いもよらない20年目の旅行となった(笑)
  とりあえずは復帰したけど、歳をとってから後遺症がでそうだな。

3 次男が夏の大会で2年ながらレギュラーに(7月)
  まさか今年、出場している次男を応援することになろうとは。
  実際に背番号をもらうまでは想定外だったよ。

4 次男が新チームのキャプテンに(7月)
  別にニュースに順列をつけるわけじゃないけど、
  時系列で並べるとこうなるわな(^^;

5 長男がボランティアでカンボジアへ(10月)
  ようやく長男の念願がかなった。
  とても楽しく、有意義な1週間だったようで
  今週の月曜に帰省してから、
  毎日色んな人にパソコンを持っていっては
  写真を見せまくっているらしい。

6 私の車の買い替え(7月)
  諸般の事情により、急遽買い替えることに。
  好きな車だったのでまだ乗っていたかったんだけど。
  2300ccのRV車から1500ccの小型車へ。

7 我が家の風呂をリフォーム(6月)
  上水道の水もれがひどかったからねー。
  世間並みのユニットバスになって快適、快適。

8 37型プラズマTV購入(11月)
  これまた、それまでのTVが壊れたため。
  ホントに今年は物入りだった・・・。

(そして悲しいニュースを2つ)

9 妹のお舅さんが逝去(9月)
  ホントにお世話になりました。
  ついこの前まで元気だったように思うけど、
  一番小さな孫(私の姪)が5年前に病気で亡くなって以来
  すっかり元気がなくなっちゃっていた。

10 一緒に神輿を立ち上げた同級生が急逝(12月)
  実はまだ信じられないでいる。
  なくなった姿を散々見ても認めたくない。
  携帯電話のメモリーの名を見ると電話をかけたくなってくる。
  このメモリーは消せないな。

今年はこんな年、激動の1年だった。お金に羽も生えたな(^^;
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あれから2年

2006-12-27 | 風屋日記
スマトラ沖地震津波から2年。
日本では喉元を過ぎてしまい、話題にならなくなってきた。
しかし24日のNHKワールド・ニュースでも生中継で伝えていた通り
まだまだ支援活動は続いている。
何しろアフリカを含むインド洋沿岸数国に及ぶ被害で
何万人という犠牲者を出した大災害。
しかも被害に遭った地域は世界でも貧しい地域ばかり。
地形まで変わった程の被害が出たインドネシアのアチェ州のように
独立運動の真っ最中で政府側と敵対関係にあったところもある。
当然そういう地域への援助の手は遅れがちだ。

ワールド・ニュースでは
間違った津波情報によって住民達がパニックとなり
けが人が多数出たり、学校から子ども達を連れ去る親が出たり
大変な騒ぎもあったと伝えていた。
津波から生き残った人達の心の傷に触れた思いがした。

それでも子ども達は元気な笑顔を見せていた。
ニコニコしながら夢を語っていた。
いつまでもあの笑顔を見せてくれるように
私たちはあの出来事を決して忘れず
また来るかも知れない災害に備えなければならない。

今日も、決して忘れては行けない日。
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自然の前には

2006-12-26 | 風屋日記
昨日の岩手山。
澄んだ空気の中、青空に映えてくっきりと存在していた。
たぶん、どんなクリスマスのイルミネーションより、
ネオンの夜景より美しい姿。
人間達がどんなに頑張っても自然にはかなわない。

タウンミーティングでのやらせや
郵政民営化に反対して除名された人達の復党などの
呆れてしまうようなセコい政治・行政のやり方。
ピントはずれのささやかな議論だけで
これまたピントのずれた改正教育基本法を可決したり、
憲法も充分な議論の前に改正への計画を得々と話したり、
果ては非核三原則の見直し論議、先制攻撃の是非について
先走り発言を繰り返したり、
ほとほと嫌気がさしてしまう最近のニュース。
そんなことを一瞬でも忘れさせてくれる風景だ。

「美しい国」なんてイデオロギーはいらない。
この通り、充分に美しい地球と故郷があるのだから。
コメント (4)
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黒橋会

2006-12-25 | 風屋日記
昨夜、mixiで知り合った高校で15年も後輩のずぶろっかさんに誘われ
花巻北高応援団幹部OB会である黒橋会総会の二次会に出掛けた。
上は私より7年先輩から、下はまだ20代の後輩まで
母校の現状や伝統のバンカラ応援、そして思い出話など
初めてお会いした人達の中でも楽しい時間を過ごすことができた。
何しろ今回集まった人達全員が上の写真のような応援を体験した人達。
ボロボロの学生服と学帽に足駄を履き、腰手拭いで
町中を闊歩した人達だ。
(私も幹部ではなかったけど、同じような格好をしていたよ ^-^)
母校への熱い思いは今も変わらない。

県内随一の伝統を誇る盛岡一高との応援団つき定期戦や
黒橋会10周年を記念した写真集&DVDの作成など
これからの活動についてさまざまな話が出、
歳は違っても「やろう、やろう」と高校生のノリ(笑)
こんな先輩達に現役の高校生達は支えられている。

私の親父からうちの息子まで3代にわたって
我が家では花巻北高(親父は旧制花巻中)にお世話になった。
同じ校歌、同じ応援歌を歌ってきたのだ。
OBの中には4代目が在籍中・・・なんて人もいるだろう。
校訓である黒橋魂、不撓不屈、質実剛健、そして校歌3番にある
「至誠通天」が我々の根本の太い柱となっている。
次男をはじめとした現役の後輩達にも
そういう哲学をぜひ身につけて欲しいと思う。
そのためなら我々OBは協力を惜しまない。

さて、上記の「盛岡一高との応援団つき定期戦」は
昨夜、全会一致で実施に向けた取り組みが承認された。
来年4月28日に予定されている一高との練習試合がターゲット。
何とか定期戦開催に持ち込みたい。

平舘さん、一高側からのプッシュもよろしくお願いします。
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2人のsilent night

2006-12-24 | 風屋日記
 "Silent night, holy night!
  All is calm, all is bright.
  Round yon Virgin, Mother and Child.
  Holy infant so tender and mild,
  Sleep in heavenly peace,
  Sleep in heavenly peace."

2人だけのクリスマス 久しぶりの2人だね
子ども達も巣立って 静かな雪の夜

ペアで揃えたワイングラス 昔2人で買ってきた
埃払って出してみた 20年ぶりにね

 雪が降る 雪が降る 家の窓辺に
 Silent night Holy night 君にMerry Christmas

一つ覚えのクリスマスソング あいつらが小さい頃
よく2人で歌ったよね 笑顔咲かせて

 雪が降る 雪が降る 家の屋根の上に
 Silent night Holy night 君にMerry Christmas

 雪が降る 雪が降る 暗い森の上に
 Silent night Holy night 君にMerry Christmas

                (詞・曲 風屋)
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サンタ

2006-12-23 | 風屋日記
私が小さかった頃、
1度サンタクロースを見たことがある。
夜、ちゃんと呼び鈴を鳴らし、玄関から入ってきて、
私と妹にプレゼントを渡してくれた。
私へのプレゼントが何だったのかよく覚えていないが
(電車のおもちゃだったような気もする)
その時のサンタの姿だけは今でもよく覚えている。
それだけインパクトのある出来事だった。

家内と結婚する少し前、
もう婚約した後のことだったと思うのだが、
家内の勤める幼稚園でサンタクロースをしたことがある。
それまでは園務員さんや園児のお父さんに頼んでいたらしいが
何しろすぐ子ども達にバレでしまうので、
子ども達が知らない人に頼もうということになったらしい。
当日、ステージの幕の後ろで出番を待っていた。
「おや!?何だか鈴の音が聞こえてきたよ~。何かなぁ」
と園長先生が集まった子ども達に話し掛けると
その場は妙に静かになり、
子ども達が一瞬息を飲む雰囲気が伝わってきた。
幕が上がった。
私が手を振りながら1歩前に進み出ると
子ども達から一斉に言葉にならない歓声が上がった。
その時の彼ら、彼女らの目・目・目・・・
私にとっても忘れられない体験となった。


だから・・・

うちの息子達にも、いつまでもサンタを信じていて欲しかった。
毎年いろんな作戦を考えてプレゼントを用意した。

スキーに出かけることにし、みんな車に乗った直後、
「あ、ごめん。帽子忘れたよ」
と家に戻り、玄関にプレゼントを置いて行った時もある。
スキーから帰り、先に子ども達が家に入るなり
「あ、留守中にサンタさんが来たんだ!!」

あるいは玄関先にプレゼントを置いといて
知人に呼び鈴だけを鳴らしてもらったり、
もちろん寝ている間に枕元に置いたこともある。

たぶん息子達は小学校4・5年生ぐらいまでは
サンタさんの存在を信じていたんじゃないかな?
プレゼントの中身なんか覚えてなくてもいいけど、
「サンタさんが来た!!」と思った時の
歓喜の気持ちはいつまでも忘れて欲しくない。

でももしかすると
我々の手前、信じたフリをしていたのかもしれないなぁ(^^;
コメント (8)
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冬至

2006-12-22 | 風屋日記
今日は冬至だそうだ。
1年の内で一番日が短い日。
明日からは少しずつ、少しずつ長くなる。
寒さはまだまだこれからだけど、
だんだん日が長くなることを考えるだけでも
何だか春が近づいているようで嬉しい。

それにしても雪が降らない。
昨年の12月は特別雪が多かったけど、
それにしても今頃は何度か除雪車が出ていた。
今年はどこを見ても雪の「ゆ」の字もないもんな。
ここまで降らないと異常気象になるだろう。
生活するには楽だけど
年明けにドカ雪が来たり、来年冷夏になったり
後からツケが回らなければいいけど。

今年もあと10日を切った。
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他人に厳しい社会・他人を攻撃する社会

2006-12-21 | 風屋日記
亀田はいい試合をしたね。
相手のランダエタも今回は完敗を認めているし、
あれなら誰も文句はつけられないだろう。
随分悔しく、苦しい思いもしたと思うが、いい涙だった。

それにしても前回の試合後のバッシングはひどかったな。
確かにTBSの演出し過ぎは問題だったけど
亀田、ランダエタ双方とも死力を尽くしての試合だよ。
のんびりTVの前で、痛い思いもしないヤツラが
勝ち負けについてどうのこうの言うのはおかしい。
それ以上に呆れたのは
勝ち負け判定に異義を唱えることのみならず、
彼のポーズや、性格や、果ては父親との生活までが
批判の槍玉に挙げられたこと。
そんなこと他人がどうのこうの言うことじゃないだろう。
自分の気に食わない相手を徹底的に攻撃する風潮は
彼のイラクで人質になった3人への
あるいは人質として殺された青年へのバッシングの時と同じ。
学校でのイジメ、ホームレスへの言われなき攻撃、
みんな同じように感じるのは私だけだろうか。
他人の弱味につけ込んで言いたい放題、やりたい放題。
しかもほとんどの場合は匿名だ。
他人がどのように痛みを感じ、傷つくのか、
わからずに徹底攻撃をしているのか、
それとも他人を傷つけることを楽しんでいる確信犯なのか。
2ちゃんねるなどを覗き見ていると
書き込んでいる人達の心の根底に流れるものを感じ
空恐ろしくなることすらある。

他人を攻撃する底意地の悪さもそうだけど
ここんとこやたらと他人に厳しい社会になってないかい?
それも表面的なことだけ挙げつらって。
以前も書いたけど、なかなか反論することができない
教師や医師など、社会的責任が重い人達を対象に
まさに言いたい放題だ。
いきおい学校や教委は自分達を守る唯一の方法として
情報の閉鎖化を図るし、
医師達は責任の重い開業医や産婦人科を選ばなくなる。
神経を病む多くの教員の問題も、教委の隠匿体質も
そして地方の医師不足も、みーんな原因はそこにある。
昔は「夕べ先生が酔っぱらって、道路で回転レシーブ」
なーんて話が先生に箔をつける武勇伝だったりしたものだが、
今そんな噂が流れただけでたいへんな処分を受けるよね。
他人にばかり厳しい目を持ち、自分には甘い社会。
何をしても他人は許せず自己チューの社会。
そしてそれは
「ニッポンの伝統的価値観が薄れた結果」当然のことなのか、
あるいは他人を厳しく見ること自体が「美しい国」の
あるべき姿なのか・・・。

強面で強気発言、生意気発言の亀田だが、
時折とても優しい顔つきになることを批判者達は知っているのか。
あのビジュアルと行動は社会に対するポーズ、
例えて言うなら目に見えない鎧のようなものだと思う。
本当の彼は、長男らしく、他人を気遣うことができ、
周囲に気を配る優しい人間だと思うよ。
そして今回の試合へのプレッシャーも相当なものがあったと思う。
それが涙という形になったんだね。
表面的なところで批判している人達にはわからないと思うけどさ。
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ある冬の夜

2006-12-20 | 風屋日記
夕食が終わると自室に閉じこもった。
ストーブをつけ、こたつにもぐり込み、
脇に積み上げた教科書、参考書や、
愛読書のカミュ、ランボー、永島慎二のマンガをかき分けて
聴こうと思っていたカセットテープを探し出す。
今日は秋吉敏子のピアノソロ。
ここのところ聴いていたMJQやエラ・フィッツジェラルドは
あまりに続けて聴いたため、ちと飽きた。
秋吉敏子のピアノは静かな中にも暖かみが感じられ、
どこか懐かしい旋律の優しいタッチだ。

勉強開始と決めている時間は30分後。
イヤホンを通してラジカセから聴こえてくるピアノの音と
パラパラめくって見ているランボーがシンクロする。
数カ月前に小遣いをはたいて買った1万円のランボー全集。
金子光晴の訳した詩がリズム感に欠け、ちと不満だったので
後半の書簡集の頁をめくってみる。
20歳で詩を捨て、灼熱のアフリカを旅し、
人と会い、商売し、いらだち、酔い、笑い、しかめ面をし、
そして病に倒れていったランボーの生の声がそこにあった。

次に手にとったのは新潮文庫の銀色の表紙。
アルベール・カミュの「シーシュポスの神話」。
カミュが考えた思考の断片が並んでいる。
生前の罪を償うために、
自分の体重の何倍もある重い球を手で転がしながら、
果てしない坂道を登っていかなければならないシーシュポス。
終わりなきその労働の不条理さがカミュのテーマだ。
テキトーな頁をめくってみても
それなりに心に響く断片が書いてある。

そろそろ参考書を手にとる時間。
春になれば受験は終わる。
そうしたら待ちに待ったヘッセを手にとろう。
自分にとって「春」とヘッセの「望郷」は同義語。
かの小説のピーター・カーメンチントが
懐かしく故郷の春を思い出したように、
自分もきっと故郷の春を懐かしむために東京へ出る。
受験が終われば春が待っている。
受験が終わればヘッセが待っている。
そう信じてこたつの上の世界史の参考書を取り上げた。

    ◇      ◇      ◇

28年前、高校3年だった私は
年末も近いこの時期をこんな風に過ごしていた。
今の高校生達は1分1秒を惜しんで受験勉強するけれど、
それに比べて随分のんびりした話だね(^^;
でも当時の我々(同じ高校の同級生達)はこんなもんだったと思う。
正直、何とか現役で合格しようって奴は何人いたのかな?

でも、今もこうやって鮮やかにその光景を思い出せる程、
たぶん「その時」を全身で感じ、敏感になっていたんだね。
今、まさに受験勉強も大詰めに差し掛かっているであろう
高校3年生達への応援歌として、今日の記事をUPする。


※昨日「最低予想気温は19度」と書いてしまったことにさっき気づいた。
 ウソだよねぇ(笑)「-9度」です。訂正してお詫びします(^^;
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参った

2006-12-19 | 風屋日記
写真は光原社。
宮沢賢治さんの童話集「注文の多い料理店」の版元で
今は民芸品などを扱っているお店だ。
庭は広く、とてもいい雰囲気の中を散策できる。
写真の珈琲店もその庭先にある。
今日は東京からのお客さまをお連れし
ここで昼食後のコーヒーブレイク。

いや、とにかく忙しい。
忙しいといっても私の立場だと
その分売上に繋がったり、製造できたりするわけではなく、
何か非生産的で無駄に忙しい気がするのだ。
別に年末だからというわけでもなく、
すべてのことが一気に来た感じ。
まぁ、今週がピークなんじゃないかなーと思うけど

そして明日の盛岡の最低気温予想は-9度(^^;
・・・参った。
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電車通勤

2006-12-18 | 風屋日記
今日から電車通勤に切り替えた。
いや、雪はまったくなくて心配になっちゃう程だから
雪道通勤を避けるために通勤方法を変えたわけじゃない。
今朝も昨夜の雪が少し残り、道路は凍っていたけれど、
車でもまったく支障のない程度だったよ。

以前までは、例えば吹雪で電車に切り替えた時
盛岡駅からは路線バスだった。
これが来ないんだよ。
そりゃそーだ、雪が降れば大渋滞だからね。
30分も盛岡駅でバスを待つ覚悟が必要だったので
逆算して、家を出るのは6時半前だった。

それが今年の春、会社のそばに駅が開業。
会社から歩いて5分程のところだよ。
盛岡からはJRじゃなくてIGRいわて銀河鉄道だから
花巻からだと1度乗り換えが必要だけど
それでも断然便利になった。

通勤方法切り替えの理由の第一は健康のため(^^;
電車での通勤だと、それなりに歩くことになるからね。
普段運動する暇がないので、
駅から会社までを早足で歩くだけでも貴重な運動。
駅構内でも乗り換え等で階段の昇り降りがあるしね。

第二の理由は経済面(^^;
花巻から会社そばの新駅まで、1ヶ月定期券が26,000円。
花巻駅前に借りた駐車場が意外に安く、月5,000円。
通勤にかかるお金が合計31,000円だ。
これが車だと、1ヶ月のガソリン代だけで26,000~28,000円かかる。
それにプラスして、朝だけ使う高速料金が18,000円ほど。
なんだ、電車の方が安いじゃん(笑)

・・・ということで、今朝はIGR初体験。
ほとんど高校生しか乗ってないけど(^^;
でも思った以上に快適だし、着くのが早い。
花巻発7時20分の快速に乗り、盛岡で乗り換えてIGRヘ。
会社に着いて時計を見たらまだ8時ちょい過ぎ。
高速使わずに車で行くより速いよー。
便利、便利。
かくして、しばらく続けてみることにした。
車の中でのハーモニカの練習はできなくなるけどね(笑)
コメント (2)
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お知らせ

2006-12-17 | 風屋日記
目に余るTBがここのところ多いため、
TBを承認制にさせていただきました。
ご了承下さい。
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