九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

このブログは、改憲問題に関してひろく意見を述べ合う場。

2017年07月26日 | Weblog
というのが、創始者の考えです。
すくなくとも、この考えに賛同して投稿してくださるのが最低のマナーだと思います。
そこには排除の論理はありません。
                     創始者の遺産相続人・らくせき

 
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僕を追い出そうと、10年の執念   文科系

2017年07月25日 | その他
 なんやかんやさんとの討論を僕からご遠慮した理由を今の時点で改めて、ここの200名ほどの常連の方々にお伝えしておきたい。
 その要点を先に述べさせて頂けば、彼の「討論」が彼の「狙い」達成まで続かざるを得ないと、僕が見たからである。「私的文章は他所で書け」というのは、僕にとっては「出ていけ」も同じことになる。そのことを知っている彼が再三僕にそう語ってきたのは「ここを出て行って欲しい」ということなのだ。僕が最初から「人間的文章なら何でも良いから」という友人の懇願によってここに参加して、成功のために12年努力を重ねて来て、自分なりに貴重な晩年の情熱を注いできた者に対して、出て行って欲しいと申し出ているのである。何の権利、もっと言えば「どういう動機から」こんな無礼なことを執拗に、言ってくるのか。

 今回のやり取りは、6月20日の拙エントリー「僕が政治論以外も書くわけ」における応答の前後に端を発している。この文章の以下は、これになんやかんやさんがつけられたコメントを初めにご紹介して、二人の最後の応答で終わろうと目論んでいる。
 なお、こんな彼の「狙い」が、彼の言葉で言えば、10年以上前からここにいろんな名前で参加してすぐの頃から彼の中に抱かれていて、ちょくちょく述べてきたことであるらしい。
『私は、ハンドルネームは変えていますが、10年近くここを見ています』
 そう言えばあのAさんも「同じ狙いと、やり口だったな!」とか、僕に思い当たる人は居る。名前を変えてまでこんな理不尽なことになぜ、どうして執念を燃やしてきたのか。読者もいろんな想像を働かせて頂きたいところである。

 なんやかんやさんは、6月20日エントリーにこんなコメントを付けて来られた。エントリーをお読み願えればお分かりの通りに、以下のコメントが、最初の出だしの「公的」、「私的」の意味と、それに付けられた丁寧な解説からしてもう、僕のこれらの使い方を誤読されている。


【 公的?私的? (なんやかんや) 2017-06-20 14:44:39
 政治的な事柄を書くのが「公的」で、随筆などを載せるのが「私的」で、両者を並列に載せればトータルになると言うのはいささか違うのでは。
 政治的なことを書いてもそれがかたくなで現実性や一般性をもち得ず、相互のディベイトの対象にならない場合には、私的なつぶやきにしか過ぎません。
 一見、私的な随想でも、それらが現実を撃つ内容を備えていればじゅうぶん公的なわけです。
 まあ、一般論はともかく、問題は、文科系氏のお載せになる、随筆類がまったく読まれていなくて、その意味ではここのメンバーに全く共有されていないということにあります。
 ここがまったく私的なブログならばそれでもいいのですが、IDもパスワードも公表されていて、誰もがトビ主になることができる公共の場であるとしたら、随筆類やお孫さんのご自慢はとても場違いな気がするのです。
 もちろん、それらをお書きになりたいお気持ちは分かりますし、お書きになることは自由です。
 そこでいかがでしょう、文科系氏の個人のブログをお持ちになって、そうした随筆類はそちらへお書きになり、その都度、「ブログ更新しました」ということでそのブログのアドレスのみをこちらへお載せになるというのは。
 そうなされば、文科系氏の個人のブログも充実し、それに興味をもつ方はこことそちらを自由に往還できるわけです。
 正直いって現状のベネズエラ論議と、ハーちゃんの話の並列は、文科系氏の「これがトータルな自分だ」との言明にかかわらず、なにか木と竹を継ぎ合わせたようで、ひどくブキッチョな自己顕示を押し付けられているな気がしてならないのです。】

 このコメントを読んだ僕の方は、お返事コメントを出さなかった。ちなみに、上の後半の言葉は「出てけ!」と語っているのであるから、出しようが無く、無視したのである。言い分の性質上言い方は柔らかいが、この文章を誰が読んでも、そうとしか読めないだろう。他人にどうしても何事かをさせようという時に使う飴と鞭の前者の「形」なのである。現に、この言い分に僕が無視を返すと、たちまち言葉激しくなって、こんな鞭、捨て台詞を飛ばして来られた。最後の『討論』をご紹介しておこう。

【 やっぱり (なんやかんや) 2017-07-24 16:35:33
 噛み合いませんねぇ。
 こちらはあなたの書いたテキストに沿って実証的に書いているのに、「こんな風にまともにとられても」とか、そんなつもりで書いたのではない(1970さんがいうところの「誤読」)と言われてしまえば、それでおしまいですよね。
 相撲でいったら、あなたに合わせて立ち会おうとしているのに、あなただけさっさと別の土俵へいってしまっているようなものです。
 こうした場でのまともなディベイトというのは、あくまでの相互のテキストに寄り添った記述のはずです。それに即して話をしているのに、それ自身を否定したり、ただ一方的にお前は間違っていると断定するだけなら、これは俺のおもちゃだと抱え込んで駄々をこねている幼児と一緒です。
 安倍氏のいう「こんな人たちに負けるわけに行かないんです」を地で行ったいるのが文科系さんの現状です。この言い方のアポリアは、それ自身が「こんな人たち」を拡大再生産してゆくということです。】

『 Unknown (文科系) 2017-07-24 21:53:30
「相撲でいったら、あなたに合わせて立ち会おうとしているのに、あなただけさっさと別の土俵へいってしまっているようなものです」 
 貴方のお返事がこのようなものだとは、僕には読めませんでした。それは僕の二つのお返事そのもの、特にその冒頭に書いてきたとおりです。
 それでもあなたは土俵に上がりたいと申し出ておられるのですが、これだけ噛み合わない話には、もう僕は上がりません。悪しからず。』

【 どうしようもないですね (なんやかんや) 2017-07-24 22:27:25
 やっぱりまた覗いたのが間違いのようでいた。
 ここはまともに話し合える場ではないことがよくわかりました。
 もうお邪魔しませんから、どうぞ独りよがりのマスターベーションをお続け下さい。】


 最後に、これは事実だから申し上げておきますが、この「出て行け」「止めろ」と、そのための「鞭」には、1970さんと、名無し君がさんざん加勢のコメントを書かれていました。唯物論を自称されるやのなんやさんと、熱烈与党支持者の後2者が期せずして共闘されたというのは、僕には極めて興味深かったです。なんやさんにはこんな共闘の意識など皆無だったでしょうが、熱烈な右の方々の彼への「加勢」には、僕は吹き出してしまったものです。
「敵の敵は、味方」
 面白すぎました。他方なんやさんは、この一方的加勢を今はどう理解されているのでしょうか。他人事ながら、僕には大変興味深いことです。
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随筆紹介 「見ぬふり」   文科系

2017年07月24日 | 小説・随筆・詩歌など
  見ぬふり   S・Yさんの作品です


 がん検診に行った。検査センターなので様々の会社の健康診断の人々で混雑している。中にはどんな職業だろうと首を傾げたくなるような、大柄で強面の態度の大きいオジサンもいる。目を合わせないように遠巻きに眺めていたら、思わず噴き出してしまった。見た目怖いこのオジサンが、ピンクの制服が似合う若いナースの指示に、はい、はい、と実に素直に小学生のように受け答えしているのだ。こういう人に限って注射とかが怖いのだろうなと、勝手に想像が膨らんでしまう。
 失礼の無いように見ぬふりをしながら、ついつい人間観察をしてしまう悪い癖のある私。そういう私もどこかで誰かに観察されているのかもしれないが。

 そういえば見ぬふりをするで思い出したことがある。
私は日頃から困った人には出来る範囲で手助けをし、正義感はまあまああると思っていたが、それでもまだまだだなあと最近痛感したことがあった。

 ある日のプールでのできごと。三十年もブランクがあって始めた水泳は思うようには泳げない。当然、私はフリーコース(自由練習ができる)専用だ。日によっては午後三時くらいから小学生が来る。決まって数人で来るのでフリーコースでふざけて遊び始める。泳ぐ練習をしている私たちのような人は非常に迷惑するのだが、監視員は一切注意をしない。フリーコースだから何をしてもいいということなのか。釈然としないまま我慢をしていると、年配の女性が「あんたたち、プールに来たんだから泳ぎなさいよ」と注意をした。確かに今日の小学校高学年の女の子たちは悪ふざけが過ぎていた。六人ほどいた女子は一斉にプールから出て行った。しばらくしてシャワー室に行くとこの女子たちがシャワーを占領して遊んでいる。待っていると、奥の一つだけがカーテンが開き、太った中年のオバサンが私を手招きし、「早くここ使いなさい」と譲ってくれた。
 シャワーを済ませてロッカールームへ行くと、今度は更衣室を占領している。と、一人の女の子がみんなの水着やタオルを受け取っては洗い、脱水機とのあいだを走り回っている。私はしかたなくロッカーの前で着替えを始めた。その途端「いいかげんにしなさいよ!」怒鳴り声が部屋中に響いた。さっきの太ったオバサンだ。驚いて更衣室から顔を出した子たちに「あんたら、この子に何もかもやらせて楽しいのかい? 自分の水着は自分で洗いなよ!」すごい剣幕だ。更衣室から出てきた子たちはみな着替えが済み、我先に出て行ってしまった。残された一人の女の子はまだ濡れた水着のままだ。オバサンの話ではどうやらこの子はずうっと苛められていたようだ。「あんたねえ、世界は広いからね。意地悪いやつもいるけど、いい人もいっぱいいるからね。負けるんじゃないよ」そう女の子に話しかけている。可愛い女の子だった。私も「大丈夫?」と声をかけると「はい」とにっこりしたが、後ろを向いたときベソをかいたのがわかった。さっきの子らに仕返しされないかなと不安になる。苛めに気づいたとして、私は見て見ぬふりはしない。だが、あのオバサンのように子どもたちを叱ることができるだろうか。
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アメリカに一喜一憂しても無意味という話 1970

2017年07月24日 | Weblog
何か個人的な怨みでもあるなら別だが。
なんやかんやさんではないが、正義は勝つだのといった勝ち負けの話はまるで意味がない。
というより次元が違う。

そういう切り口だけで見れば、例えばアメリカがシリアから手を引く→丸く収まるになるのかも知れないが、現実は全く違う。
中東はアメリカひとつでどうのこうの世界ではない。アメリカが手を突っ込んだだけでどうのこうの世界でもない。こう書くと、イラク戦争は~が始まるかも知れないが、そもそも中東はそこらじゅう火薬庫なんで。
今もイエメンやリビアは悲惨な内戦中。
アメリカの勢力が弱まれば嬉しいのは分かるが(分かるっても理解は出来ないよw)、それは喧嘩が強くて声が大きい人間の負けるところを見れるのが嬉しい感覚と変わらないんじゃないか 笑

シリアにしてもオバマがロシアによる空爆を容認した時点からアメリカの動きは変わらない。つまり、ロシアに任せるということ。しかし、これはシリアの一般国民の多くには地獄になる。アメリカが抜ければ嬉しいって結論付ける話じゃないだろう?
だからシリアからの難民流出は止まらない。
アメリカの動きに一喜一憂して他のこと見ないのでは無意味じゃない。

そして、アメリカはシリアを離れるが中東を離れる訳ではない。
サウジ、クエート、カタール、イラク、イラン、イスラエルの対立が燻る中東からアメリカが離れることは無い。
それこそシリアよりもはるかに昔からアメリカが関わってきた国の問題だから。
ロシアやトルコ、フランス等も同じだけどね。
力が強いから首突っ込んで弱くなったから手を引いてなんて問題じゃないんだよ。

アメリカだけウォッチャーでは分からないと思うけど。
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超大国としては終わったアメリカ   文科系

2017年07月23日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)
 自国以外全ての国の要求を無視して、パリ協定から離脱したアメリカ。それほど、シェールガスに目鼻が付いた化石燃料だけに、国の望みを託している苦し紛れなのかも知れない。「普通選挙で選んだ」トランプの数々の奇行を見ても、アメリカは終わった国だと、つくづく思うのである。
 小さいように見えることだが、22日夕刊のこんな記事二つを紹介したい。70年続いた二超大国の冷戦が終わって30年近く続いた一超大国時代の驕りが、この国をここまで駄目にしてしまったと見る。

①22日夕刊3面には、こんな記事。『軍需産業保護で調査』。この記事には、大統領令の中にあるこんな文面が紹介されてあった。
『2000年以降に米国で6万以上の工場が閉鎖され、約500万人の雇用が失われたことが、米国の軍需産業を脅かしている』
『海軍の潜水艦のスクリューを修理できる企業は国内に1社しかない』
 このような事態は、湾岸、アフガン、イラク戦争と続いてしかも双子の赤字を抱えてきたのでは、必然のこと。ここで何回か強調してきたように、アメリカの国家累積赤字は70兆ドルになっている。これは15年に元会計監査院長デイブ・ウオーカーが公表した数字が65兆ドルとあったから、当時公的に発表された数字18兆ドルの4倍を超えていると見て、確かだろう。

②次は、アメリカの人材枯渇、規律の緩みなどのニュースであって、これは10面。ブッシュ時代に重用されたネオコンや、当時の大統領側近ラムズフェルド、チェイニーの劣化を見てもそう思った所だが、22日夕刊の人材劣化証明は、日本関連記事見出しとしてのこれ。
『イージス艦側に過失。衝突で米報道。船接近、認識せず』
 記事内容から言っても、途方もない事態だと読んだ。
『米軍当局者は、イージス艦の乗組員は衝突の「最後の瞬間まで何もしなかった」と指摘』
 こともあろうに一体、軍艦がこんなことを! 規律が商売のハズの海軍に一体何が起こっているのだろう。こんなことで軍艦の乗組員7人死亡! マスコミも発達した一応は民主主義大国・日本でこんなでは、他の国で同じことを起こしてもみ消す事に務めたと、そんな事は無数に起こっているのではないか。僕はそんな、想像さえしていた。

 物作りがすっかりダメになったアメリカのやることは他国の金融搾取しか残っていない。世界一の外貨キープ国中国に金融自由化を迫って急なのである。でもこれは、到底無理筋の話。アジア通貨危機や、リーマンショックでこれの遣り口は既に世界に全て知られている。

 アメリカは一体、自国をどう立て直すのだろうか。70兆ドルの国家累積赤字は世界周知の事実である。イラク戦争やイラン敵視に輪をかけてさえ死守してきたドル基軸通貨体制は、BRICS諸国等の離反でどんどん崩されてきた。この国の信用が落ちる時は、あっという間ではないか。
 中国がどんどんドルを手放す中で、日本はドルを持っていて大丈夫なのか。日銀がいつか大量株買いから抜ける時、日本保有のドル価値が暴落していれば、日本も沈んでいくしかない。アメリカとの心中は、そろそろご免にすべきではないか。
 
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中東 ロシアの軍事プレゼンスの拡大

2017年07月23日 | Weblog
ロシアとサウジの武器供給の契約について触れたが、昨日のアルアラビアネットでは、ロシアとイランの武器契約を報じた。
イランがロシアの戦車数百台を購入する契約を結んだというもの。額にして10億ドルにのぼる巨額契約。サウジとの契約も35億ドルという巨額なものになる。
又、シリアとは空、海の基地の使用契約を新たに49年結んだので、中東に於けるロシアの軍事プレゼンスは一気に拡大した。

面白くないのはイスラエルだろうね。
特にイランに対しては更に警戒するはず。
暫くの間、中東の軍事バランスを握るのは、ロシアとトルコになるようだな。
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今、「戦争を無くしたい」に関わって   文科系

2017年07月22日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)
コメントに書いたことを、エントリーに再掲します。「書評 シリア情勢 4」でのSICAさんへのコメントです。地上から戦争を無くしていくことに関して、不可欠の知識と愚考しているからです。

【 sicaさん (文科系)2017-07-21 20:11:12
 精いっぱい20年先ぐらいは見て下さいと僕が語ってきたのは、こういう理由です。
 あなたが、歴史から観れば今のこの瞬間に等しいようなここ5年ほどの具体例をあげて、「戦争が無くならぬことに関わる大きな矛盾の一方の例」のように語ってきたからです。その具体例が20年増え続けて行くというような証明はいつも、どこにもありませんよね。だから僕はこう批判しました。形式論理的矛盾数例をを語っているだけだ、と。人類の未来は、このどっちかが引っ込んで反対側のどっちかを優勢になるよう、人間同士が振る舞いあっていって、「形式論理矛盾」に見えたものもやがて解消していくと、何度も述べてきました。アフガン、イラク戦争のように、僕らの「方向」への反対例へと歴史が進むことも当然あるのですけどね。

 対するに、以下のようなこれは、もっと長いスパンの歴史方向関連です。言葉にしか過ぎませんが、大統領の反省言辞だ。
『関与すべきでない外国政権の打倒に奔走することはやめる』
 これに加えて、本日エントリー。
『米 反アサド派支援中止』

 アメリカがアフガン、イラク、シリアをこう反省したということだから、現在世界の反戦論者にとってはとても大きな未来への政策言葉になります。ただ、言葉ですから、これをまた裏切ることも当然あり得る。でもまた、こういう反省の背後には70兆ドルの米国家累積赤字が、それによる「内向き国家」があることも、何度も指摘してきた重要な事実。つまり、イラク戦争、シリア内戦工作のようなことは当分できなくなった。アメリカでさえこうなら、他の大国はもう、同じようなことはなかなかできませんよ。

 アメリカがこうなったのは、兵器に金がかかるようになった今の歴史で極めて大きいですよ。20世紀前半までの戦争王国は、皆EUの仲間になったしね。
 アメリカがこうなったら、アフリカなど中小国の内戦、紛争にも、国連がもっと厳しく臨むようになるでしょう。
 
 さて、こういうこと一つ一つが重なって、ジグザグはありながら歴史は作られていくのでしょう。
 ただし何度も言いますが、未来は決定している訳ではありません。今と、これからの人間たちが決めていくもの。その点「(戦争はあるという)現実」(だけ)を語る人のほうが、討論としては有利に決まってます。だからこそ僕は貴男にこう要求してきた訳です。

①形式論理的反論のようなことを上げて反論になる訳ではない。その具体例がせめて20年増え続けると証明してみて下さい。対する僕の方は既に、戦争、人殺しは歴史上随分減ってきたと、ここで書評「サピエンス全史」(この5月1,3,7日など)で観てきたとおりです。

②また、「人の命は平等」などの形式民主主義が200年かかって一定世界史に定着したように、そういう人類史方向を語れない論議など、人類史の議論としては、お話にならないでしょう。

③人類実践の歴史論では、こんな法則もあります。
「世界の多くの人々が要望として持ったものは、やがて実現する」
「要望として持つということは、単なる夢ではなくなって、一定実現方向も見えてきたということなのだ」
「無くせるものなら、地球から戦争を無くしたい」というのは、多分人類100%が思っていることになっていると言えます。「サピエンス全史」にあるように、昔のような「戦争は善」などと言える人はもういませんよね。国際連盟と国際連合ができて、違法戦争基準が生まれたというのも、歴史的議論としてはそんな事を語っているわけです。】


【 改めて「戦争なくせる」論 (文科系)2017-07-21 21:41:07
 今後も以下への紆余曲折はあるでしょうが、「戦争なくす」は、人類史ここ150年ほどでここまで来ました。改めて・・・
① 第一次世界大戦後に国際連盟が、第二次大戦で国際連合が出来ました。戦争違法化が、人類史上初めて国際組織化されたわけです。イラク戦争開戦、パリ協定などを観ても分かるように、国連を無視してきたのはアメリカだけです。そんなことができたのも、以下の④に観るように、冷戦が終わって一強になった驕りからで、歴史から見たらほんの一時だと思いますね。

② 機関銃、飛行機、核兵器など兵器の一大発展から、①の二つの戦争は国の総力を挙げた「総力戦」となってしまった。そのことが、①を生み出したと言えます。被害が大きすぎて懲りたということでしょう。

③ 第二次大戦後などには特に、民主主義も人類史に定着してきて、先進国では特に、人の命(の価値)が高くなった。中後進国でも今後次第にそうなっていくでしょう。そういう意味でも、戦争は凄く高く付くように、さらにどんどんなっていくことでしょう。世界大戦も、核兵器使用も以降はなかったですね。

④ アメリカが「反乱軍育成は止める」とか「ある政権打倒に奔走するのは止める」と語ったのが、以上の歴史の現時点なのだと愚考します。米国家累積赤字70兆ドル! 米ネオコンを中心に、冷戦に勝ち残った国のおごりが国をすっかり疲弊させたという反省でもあるのでしょう。イラク戦争の超下手な後始末を見ると、一強超大国としてのアメリカは、それ故に「人類史的視野を持つ」人材も枯渇しているのか、それともヒラメなだけの無能な出世主義者しか登用されないのか、とにかくそんなふうに思われます。この反省が長く続く事を望みたいものです。】
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シリア情勢 アメリカ ロシア トルコ 1970

2017年07月21日 | Weblog
シリアはそもそもロシアとの関係が深い。40年来に渡る。
アメリカは全然シリアには関心無かったが、アサドの暴走と対ISで活躍するクルド族の支援の為シリアに介入した。
今回の反政府組織への支援撤退はまだ不透明な部分が多く先行きは不明だが、トランププーチン対談の前に決定が為されたとCNNが報じてるので、ロシアと停戦合意地域を決めた時からこのシナリオで進んでいたのだろう。
因みにロシアは既にアサド排除を念頭に動いてるので(停戦合意地域決定の条件のひとつだから当然だが)、今後もシリアに関してはロシア主導で日程が進んでいく。

さてそこで問題なのが、アメリカのクルド族への支援がどうなるかなんだよな。対ISの戦いはまだ終わらない。ラッカがあるので。当然クルド族が主力になる。
しかし、これに関してはトルコの反発は強硬。とうとうトルコは昨日、シリア国内にあるアメリカ軍の拠点をマスコミに公開した。
これには軍の安全を脅かすとアメリカが反発。トルコ、アメリカの溝は更に深まった。
但し、トルコ軍はNATO軍の主力。中々微妙な所。

サウジ始め湾岸6ヵ国とカタールの対立は予定通りサウジの腰砕けで終息しそうな流れなのでw、エルドアンとトランプの動向は注目される。
今の時点でどの方向に行くかはさっぱり分からない。
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シリア・イラクから、米が学んだこと  文科系

2017年07月21日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)
 この間のここ「9条バトル」で、僕はシリア問題を最も多く取り上げてきた。日本も参戦したイラク戦争によって起こされたとも言えるシリア「内戦」。このシリア「内戦」にも、ホワイトヘルメットに資金を出すという形で、日本がやはり関わっている。そのシリア「内戦」が、とうとう終わる! これをここまで扇動してきたとも言えるアメリカが刀折れ、矢尽きて、とうとうギブアップ、諸手を上げた!

 このシリア内戦をアメリカが放棄したことによって、アメリカはもう戦争を、それなりの規模ではできなくなったと思う。9・11理由のアフガン戦争と、「大量破壊兵器がある」との嘘の理由で開戦したイラク戦争によって、アメリカがすっかり疲弊してしまったからだ。国家財政に70兆ドルの累積赤字!

 7月20日、中日新聞夕刊3面最下段の小さな記事だが、この記事が今後の世界史に向けて持つ意味は、もの凄く大きいと愚考する。
「米 反アサド派支援中止」

 アメリカが入れ込んできた、シリア反政府派支援。これがとうとう効果なし、取りやめと報道しているのである。
「天網恢々、粗にして漏らさず」
「正義は勝ち、悪は滅びる」
(この場合の「悪」とは、国連が認めたある独立国家に戦争をしかけるというのは、どういう理由でも悪であるということだ)

 シリア「内戦」。死者47万人、難民311万人、負傷者190万人。この犠牲が、以上のことをそれなりの国に教えたということになって欲しいものだ。
 ちなみにシリア内戦に関わって、アメリカ新大統領トランプはこう述べたと報道されている。
『「関与すべきでない外国政権の打倒に奔走することはやめる」』

 これで戦争勢力は、世界史的に、少少後景に退いていくだろう。アメリカが、世界史上70年続いた冷戦に勝ったということで、少少のぼせ上がった時代が終わったのだと思う。今や、中進国でも相当の兵器を持つことができるようになって、核兵器以外ではなかなか手に負えなくなってきたが、その核兵器は世界が使わせなくなったということなのだろうか。

 世界にかなり大きく平和が到来したということなのかな。だとしたら、9条にとってこんな嬉しいことはない。
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「よたよたランナーの手記」(199) 90分で13キロ   文科系

2017年07月20日 | スポーツ
 前回書いたのは7月2日で、30分2回を8・9キロまで行った。以降こう走った。以下、断りがない場合は全て、マシン30分2回の走行距離である。

 5日9キロ、8日には30分3回で12・5キロ、11日と15日が各8・2キロと8・6キロのLSDをやって、本日20日は30分3回、13キロジャスト。絶好調が続いている。今日などは、腰の違和感のせいで中4日置きと自重した後だから不安だったのだが、13キロ走って後の方1時間が8・8キロとあって、喜んで帰って来た。ちなみに僕は29歳の時、椎間板ヘルニアの手術をしていて、その後度々腰痛再発に悩んできた身。逆を言えば、こういう弱点があったから、腹筋背筋を鍛えねばならず、今なお走れる身体が出来たと言えるのである。つまり、76歳の僕が走れるのも、ほとんど偶然の賜物ということである。

 前立腺癌治療の女性ホルモン長期注入などで60キロ超まで増えた体重が、57キロほどに戻り、15%を越えた体脂肪率も、本日12・2%になった。なんせ今日13キロ走った事前事後で体重を1・5キロ減らせたのだから、何度も言うようにランナーは身体脂肪を御しやすいということである。これだけ体脂肪を減らせる手段は、他にはサイクリングぐらいだろう。サイクリングは疲れが少なく、ランニングよりも長くできるので脂肪を減らすのに最高のスポーツと言えるのだ。

 さて、これから徐々にスピードを上げてみよう。僕の持続出来る最高心拍数は160で、今日辺り時速10キロでもこの範囲に納まるようになったから、スピードアップが望めるのである。
ラン再開後の最好調、15年春の1時間10・3キロはもう無理だと思うが、どこまで回復できるか。こんな希望を持てるから、76歳でもランナーは幸せなのである。

 身体の若さを保つって、一般に考えられているよりは遙かに、可能性の大きいことなのである。先日の中日新聞に85歳でオーストラリア鉄人レースに出ている人のことが載っていたが、これからの時代にはレアなケースというわけでもないと思う。それにしても、自転車180キロ、プラス、フルマラソンに、水泳って、そんな85歳は確かに凄い。
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書評「シリア情勢」(4)  文科系

2017年07月19日 | 文化一般
 この本は、2016年12月末に国連がイニシアを取ったシリア全土停戦にも言及して、この3月22日に第一刷発刊となったもの。イスラム国などの敗勢から、「シリア内戦の『終わりの始まり』」に触れている。この部分が今回紹介する「第6章 真の『ゲームチェンジャー』」と「おわりに」である。ついては、政権復活の下で、部外者らの誰が事態を複雑にし、どういう思惑でこの国の平和に抗ってきたのかが、鮮やかに示された箇所とも言えるのではないか。この本の結論を言えば以下のようになるだろう。

 15年9月末に始まったロシアの大々的爆撃が長年の戦乱を鎮めたのである。ロシアは、トルコがギュレン・クーデターの背後にアメリカを疑っている状況を生かしてトルコを懐柔し、合わせて欧米をも説得して、対アサド最強硬派とも言えたサウジ・カタールを疎外しつつ、その支援を受けた過激派反政府勢力にも「穏健派反政府勢力」にも、無差別に爆撃を加えて、鎮圧していった。ただし、この両派は戦闘員の流出入が激しく、団体同士も合従連衡を繰り返すなどと入り乱れて変化していて、どれがどういう性格なのかさえ、分からなくなっている。
 ロシアは、長距離大型爆撃機を派遣したし、カスピ海の潜水艦から巡航ミサイルを打ち出した。巡航ミサイル発射は、ロシアにとって史上初という出来事である。また、イランは、西部航空基地をロシアに提供し、16年4月、ファトフ軍に対して正規軍を派遣している。正規軍派遣も、共和制イラン国初の出来事だ。
 欧米諸国がこれらの攻撃に対してフリーハンドを認めたのは、「テロとの戦い」「難民問題」で、悩み抜いてきたからであると述べられている

 ロシア空爆開始の直後15年10月に、ジュネーブ三平和協議がウィーンに17か国が集まって開かれた。ここでは、イスラム国以外のアルカイダ勢力をどう処遇するかで最後まで紛糾した。結局、サウジが、支援してきたシャーム自由人イスラム運動、イスラーム軍(イスラム国ではない)等とともに、この協議内容に反対して協議そのものから脱退していく。なお、このシャーム自由人イスラム運動には、人道的救命救急団体と称してきたホワイト・ヘルメット(この団体には日本の資金も出ているとは、前々回に述べた)が行動を共にしている。
 また、これらの「解決」方向に関わっては、国連シリア問題担当特別代表デミストラの仲介も大きかった述べられてあった。

 なお、米国が支援し、トルコが長年の敵としてきたシリア内クルド人勢力は、極めて複雑な立場に置かれることになった。例えば、こんな混乱した諸状況も起こったのである。イスラム国の拠点・ラッカ陥落を目指したクルドには米国は支援し、バーブ市におけるクルドはトルコばかりではなくアメリカからも攻められたのだった。
 かくて就任直前の米大統領トランプはシリアについてこんなことを語ることになる。
「関与すべきでない外国政権の打倒に奔走することはやめる」

 今回のまとめの最後を、この本の帯にも付けられた「おわりに」の中の言葉で締めくくりたい。この言葉は、この本全体のまとめでもあり、世界の今後への教訓ともなるものだろう。
「シリア内戦における混乱を再生産しているのは、シリアにとって異質な部外者であり、シリアの人々は彼らが繰り広げるゲームの駒になりさがってしまった」


 今回でもってこの書評、要約を終わります。ここまでお読み下さった方々、有り難うございました。
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ハリルジャパン(101) 柴崎岳、ヘタフェと4年契約!  文科系

2017年07月18日 | Weblog
 柴﨑岳の1部チーム行く先が、ついに決まった。前所属テネリフェが1部昇格プレーオフ決勝を戦って敗れた相手、ヘタフェに行くことになった。3対2で生死をかけた激闘に生き残ったばかりのチームだからこそ、相手チームのエース柴﨑の実力が分かり、良い条件を出したということだろう。その契約年数も4年とあって、期待の大きさが分かる。

 柴﨑の青森山田高校時代の名監督は、この移籍の感想をこう語っていた。
「あれだけの天才肌選手はなかなかいない。出来るだけ早く世界最高レベルで戦って欲しかったし、そこからすぐに日本代表に戻って欲しい。あーいう天才肌こそ、今の代表に必要と思う」

 日本スポーツマスコミが、プレーするチームも決まっていないような若手ばかりをもてはやしてきたのはなぜなのか。何か作為的意図があってのこととさえ、僕は推察してきた。森本、宮市そして久保建英。逆に、若い頃はダメだった選手の方がサッカーでは大成すると言えるほどなのである。中村俊輔、中村憲剛、本田圭佑、長友佑都、そして僕が大贔屓の岡崎慎司とライオネル・メッシ。高校高学年代になるまでは年代代表の身体がないと言われた選手たちばかりである。大人の身体になるのが遅ければ遅いほど技術を高く延ばせる期間が長くなって、筋力などは高校時代以降でもいくらでも付いてくるものだという、そんな身体発達生理学原理を踏まえていると言って良い選手たちである。
 この柴﨑は今評判の大迫と同様に、高校時代に名が轟いて、鹿島に入って1年目にレギュラーになったというコースも同じ。

 柴﨑岳。代表に定着させれば、日本をしょって立つ選手になるだろう。とにかく視野が広いから、プレーに幅が生まれる選手なのだ。自ボールにアタックしてくる選手をいち早く全て見えているような、のらりくらりのボールキープ。危険を察知した走りや、遠くからでも相手の穴が見えて、それを踏まえた凄まじいパス力。テネリフェの監督はこれが全て見えていて、柴﨑をこう評したのである。
「攻撃の最後に力を発揮する、ラストパスをこそ期待できる名手である」
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書評「シリア情勢」(3)   文科系

2017年07月18日 | 書評・番組・映画・演劇・美術展・講演など
 今回は「第5章シリアの友グループの多重基準」を要約する。2011年3月にシリアにも波及した「アラブの春」が、「軍事化」、「国際問題化」を経て、「アル=カーイダ化」からさらには「テロとの戦い」へと進展していく様が描かれる。この展開は、シリア内の反政府軍勢力と、このそれぞれを支えてきた「シリアの友」諸国の離合集散、合従連衡の過程と言って良い。

 化学兵器問題によってアメリカ開戦寸前まで行った動向が英仏の消極姿勢によって回避されたのが、2013年夏。2014年6月までには、国連の努力でシリアの化学兵器も国外に撤去された。これはシリア政権の後ろに付いていたロシアがアメリカに持ちかけて実現したものであった。
 これらの動きから、シリア政権は言わば、国連、その他関係諸国によって国の代表と認められたに等しくなっていった。この時点から、米国の戦争介入を期待しつつアサド政権を認めないと言い続けたシリア国民連合は、急速に力を無くしていく。2014年1月に国連主催の下にジュネーブに40か国が参加した第2回シリア和平会議では、こんなことも起こっている。アメリカに支えられたシリア国民連合は反政府側の唯一の代表と認めさせることには成功したが、シリア政権の出席を認めないとあくまでも言い張って破れたのである。このことによってシリア国民連合の幹部半分が一時脱会するという大事件にまで発展している。

 さてこれ以降は言わば三つ巴の戦争となる。政権軍、イスラム国、後にファトフ軍となるその他無数の勢力と。ただし、イスラム国とその他勢力との間にさえいつも流出入があるし、その他勢力にもヌスラ戦線などアルカーイダ系過激派が大勢力であったから、反政府軍と言ってもいわゆる「穏健派」などとは言えない。アメリカなどが訓練までして何度も育成を繰り返した、シリア国民連合と関わりが深い自由シリア軍などはむしろ弱小勢力と言って良かった。百戦錬磨のイスラム国、アル=カーイダ系列軍に比べれば現に弱かったし、他軍への集団逃亡も絶えなかったからである。

 さて、2012年夏頃から激しくなっ戦いには、サウジ、トルコ、カタールが金も人も武器も出してきた。ただ、彼等が頑張るほどに、ロシア、イラン、レバノンのヒズブッラーの政権側支援も膨らんでいった。諸外国の経済制裁によって政権支配地域を縮小せざるを得なくなっていたから、余計にそうなって行った。が、イスラム国の台頭により、事態はさらに変化していく。

 シリアのイスラム国が他との違いをはっきりさせ始めたのは、シリア最大のアル=カーイダ・ヌスラ戦線と決裂した2013年ごろからで、アメリカはこのイラク・シャーム・イスラム国をイラク・アルカーイダの別名と見ていた。特にイラク・モスルでバクダーティーが、2014年6月にカリフ制イスラム国を建国宣言した後にはアメリカは、これを「
最大の脅威」と観て「テロとの戦い」の真っ正面に据えることになった。この8月にはイラクで、9月にはシリアで、イスラム国への米軍による爆撃が始っている。
 なお米軍によるシリア人軍事訓練キャンプは、以下のものが有名である。一つは、2013年3月の英米仏によるヨルダンキャンプ。2015年1月にはトルコで15000人の長期訓練を行っている。同じ年11月には、またヨルダンにおいて「新シリア軍」なるものの育成、編成に務めた。このようにして訓練した兵士が過激派部隊へ武器諸共に逃亡していくことが多かったとは、前にも述べたとおりである。なお、CIAが独自に行う反政府軍兵士育成キャンプも存在した。

 イスラム国の台頭の結果、サウジとトルコが手を結ぶようになる。2015年1月にサウジに新国王が生まれると、その3月には両国支援のシリア反政府軍の統一が行われて、これがファトフ軍と名付けられた。対シリアで最も強硬姿勢を取っていたカタールもこのファトフ軍を支え始めて、以降しばらくファトフ軍とイスラム国との相互支援的挟撃によって、政権軍はまたまた後退を続けて行くことになった。

(続く)
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イスラム革命総本家   文科系

2017年07月17日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)
 シリア情勢を学んでいて、サウジアラビアのことで驚いている。別エントリーで書いて、名著『「対テロ戦争」とイスラム世界』からの抜粋を冒頭に掲げたコメントをここに再掲して、若干の言葉を付け加えたい。

【 こんな国でも・・・ (文科系)2017-07-16 16:52:32
『そもそも犯罪者の公開処刑、女性の外出禁止、女性教育の制限、異教徒の宗教活動の禁止など、・・・・・・サウジアラビアの首都リアドでは、中央モスクの前の広場で金曜集合礼拝の後に公開処刑が実行されており、女性には運転免許証は発行されず、親族の同行なしには旅行も許されず、男女共学の中等・高等教育機関は存在せず、国内には一軒の教会、シナゴーグ、仏教・ヒンドゥー教寺院の存在も認められず、聖書や十字架を持ち込んだだけでも国外退去処分になる』

 知ってはいたが、こういうサウジアラビアは、現代世界の化石国に見える。アメリカが唱える「自由と民主主義の抑圧」の典型国もかくやと、こんな国でもと言ってはなんだが、国家主権は保証されているのである。国家主権は侵害されてはならないのだ。例え北でも、これを侵害したら国民が塗炭の苦しみを舐めるのである。イラクを見よ、シリアを見よ! 
 ただし、こういう国が大金持ちとして存在し、その金とアメリカの支援とを受けて有形無形周囲各国に干渉するのでは、まるで「憎まれっ子、世にはばかる」ではないか。イスラム原理主義騒動が止まないわけである。アルカイーダの創始者ビンラディン自身がサウジの王族で、彼には多大なサウジ資金も流れていたらしいのだが。

 とこう考えてさえ、こんな国の主権も守られねばならないのである。ただし、ある国の防衛問題にサウジが公然と触れた時には、集団安保体制ということで、国連公認の対サウジ自衛権発動はありうるのだろうか。】


 サウジ王族出身のビン・ラディンを匿ったとしてもたらされたアフガニスタン現在の惨状も、連載中のシリアの人道危機も、上記のような今のサウジが無かったら起こらなかったと思う。それほどに、この国の原理主義は強烈である。それでもって、有形無形の革命の輸出にも励んでいるんじゃないかと思われるほどに。この国が王制であって、世界第2位の原油埋蔵量を誇って英米資本と結びついているのだから、シリアやイラン、過去のエジプトなど周辺共和制国などは目の敵にされるはずなのだ。「自由と民主主義の輸出」に励んでいるはずのアメリカは、この国をこそ開放しなければならないのではないか。こんなことは僕は反対だが、アメリカの日頃の主張からすればということである。
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書評 「シリア情勢」(2)  文科系   

2017年07月17日 | 書評・番組・映画・演劇・美術展・講演など
 今回は「第2章『独裁政権』の素顔」、「第3章『人権』からの逸脱」、「第4章『反体制派』のスペクトラ」の要約をする。

 アサドの父ハーフィズはバース党の若手士官として政権を掌握し、長く共和制首長として君臨してきた。その次男がこれを世襲したから、シリア政体は世襲共和制と呼ばれる。アサドはイギリスで学んだ眼科医で、その妻も英国生まれの元JPモルガン銀行幹部行員である。父の時代のいわば強権安定政権に対して、37歳で世襲後は一定の政治自由化に努めた。政治犯を認めて恩赦をなし、メディア規制を緩和したなどである。
 政体を支える組織は強力で、このようなものがある。政権の蔭の金庫役「ビジネスマン」。数万人の武装部隊にも成り代わることが出来る「シャッビーア」と呼ばれる裏組織。及び、国防隊などの予備軍事組織である。つまり、血族を中心に大きな参加型独裁ともいうべき政体ということだ。

 これに対する「人権派」諸組織はシリアの友グループと呼ばれる外国勢力によって支えられていた。米英、サウジ、カタール、トルコである。彼らは、アサド政権の背後にいたイラン、ロシア、レバノン・ヒズブッラーをも、人権抑圧派として当然批判した。

 シリアの友グループのデモなどが過剰弾圧されたというのは事実である。樽爆弾やクラスター爆弾などが、解放区などにも使用されているからだ。ただし、両勢力のどちらがこれを使ったかは、判明していないものが多い。シリア人権ネットワークの発表は解放区のみの映像などであって明らかに偏向があるし、シリア人権監視団も「民間人」というのはまやかしの側面がある。
 また、アサド政権が難民を作ったというのも、おかしい。難民が急増した時期がイスラム国やヌスラ戦線などの台頭によってアルカーイダ化が進み、国民の命が脅かされる事態が進んだ時期と重なるからである。

 初め、英米はシリアに経済制裁をしようとしたが、国連ではすべてロ中の拒否権にあって有志国としてやっている。ただし、欧米は初め「政権崩壊」を楽観視していて、アルカーイダ化が進み、テロが激化して国際問題になるにつれて、アサド政権の「化学兵器使用」を強調し始め、オバマによる制裁戦争寸前の地点まで行った。が、政権側の化学兵器全廃、引き渡しがロシア・国連の努力で成功すると、戦争は遠のいた。シリア国民連合はこれに反対したが、他二つの反体制派政治団体はこれを歓迎した。
 なお、2014年のマスタードガス使用がイスラム国によってなされたことは、はっきりと分かっている。

 いわゆる「反体制派」「自由・民主派」がいかにも強大なように語るのは、実力で政権を挫いたイスラム国やヌスラ戦線の拡大、残酷な仕業を隠すやり方でもある。それこそ無数の「穏健派」武装勢力が、イスラム国やアルカーイダと、外国人も含めた戦闘員の相互流出入を絶えず繰り返していたことでもあるし。欧米などシリアの友グループは、シリアのアルカーイダなら、政権抵抗勢力として支持していたと言って良い。現に、イラクで14年6月にカリフを名乗ったバグダーティーと、シリア・イスラーム国のジャウラーニーとは、仲違いをしている。イラクとシリアのイスラム国は別組織になったとも言えるのである。米英サウジなどシリアの友グループは当初、シリアのイスラム国を「民主化闘争勢力」と扱っていたことさえとも言える。

 ホワイト・ヘルメットとよばれ、ノーベル賞候補にも上がった「中立、不偏、人道」の救助・救命・治療団体が存在した。2016年には8県にまたがる114のセンターを有し、2850人を擁する大きな組織だ。が、これが不偏というのは偽りであろう。「解放区」でしか活動していないから、イスラム国、アルカーイダ、その他諸団体のいずれからも認められてきた一方で、政府軍地区ではなにもやっていないのだから。この組織を作ったのは、英国人ジェームズ・ルムジュリアー、元NATOの諜報員であり、国連英国代表部にも在籍し、2000年代半ばからはUAEの危機管理会社に移っている。このルムジュリアーが、2013年にトルコのイスタンブールでシリア人の教練を始めたのがホワイト・ヘルメットの発足であった。この組織には、米英独日の資金が流れ込んでいる。アメリカは13年に2300万ドル、イギリスも12~15年で1500万ポンドをここに支出している。


(もう一回は、続きます)

 
 
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