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随筆 「全体主義的感性」   文科系

2016年10月15日 | 小説・随筆・詩歌など
 高校時代のある友人と昨日偶然会った時に、孫の教育で悩んでいるらしく、こんな話が出た。同時にそこにいた同期生の一人が教員だったから出た話なのだ。
「近ごろの学校教育はどうなっているのかな。どうも戦後の米国流個人主義が日本人を駄目にしているように感ずる。教育勅語を読んでみたけど、結構いーことが書いてあるよね」
 話はそこからどうも、個人に義務や道徳を強調し、教え込む必要というような話に移っていった。「なんだか、安倍首相と同じだなー」、そう僕は考え込んでいた。
 そうなのだ、社会に不正や不道徳が多くなると、誰かが上からタガを締めるべきというよくある発想なのである。誰が、どのようにタガを・・という視点が不十分なら当然、旧ソ連や北のような全体主義に繋がりかねない発想でもある。社会に不正、不道徳が増えた現実的な原因をきちんと問うていないから心がまず問題になり、ただタガがゆるんだから締め直せという安易な発想が出てくるとも言えるだろう。こういう人は、日本がまだ世界一安全な先進大国だという点や、よってこういう社会悪傾向が世界的なものだということも観えていない訳である。

 さて次に、こういう考え方の人が国と国との関係を考える時には、社会ダーウィニズムに陥りやすいものと僕は色々体験してきた積もりだ。個人同様世界も角突き合わせるように乱れているが、国と国との紛争を調整する国連機関を改めて無視するような動きも増えたりして自然に戦争を想定することになり、国防こそ国の最大事という発想も強調されるのである。

 さて、ここが大事な所なのだが、上の2点のように考える人はほぼ必ず政治的には右の考え方を持つことになると僕は体験してきたつもりだ。つまり僕のような左の人がこういう人に他のどんな現実的政治論議を持ちかけても何の共通項もなくただ平行線に終わると。言い換えればこういうこと。一端上記2点のような相手の土俵に入っていかなければ、他のどんな「現実的」話もすれ違うだけと、上記2点のような話だけが両者の討論になり得るとここの10年で体験したつもりである。増えた個人の悪や不道徳が個人の心の中から生まれると観るなら上から心を変えるしかないのだし、国と国との間ではそういう調整機関は無力なのだから社会悪が多い時代には戦争を覚悟しなければならないと、そうなる理屈だろう。社会悪と、「国同士の悪=いざこざ、戦争」とかがまた、「性悪説的な似たもの同士」である所がまた味噌なのでもあろう。

 この二つ(心のタガと、社会ダーウィニズム的感性)は、いずれもそれぞれの問題、その原因を現実の中に問うて、現実を変えるという道が見えなくなる発想なのでもあると思う。それどころか、現実は悪、心がそれに抗していかねばならないという感じ方、「思想」と述べても良いかも知れない。いずれも、全体主義に結びつく考え方、「思想」だという自覚はないようだが、僕は結びつくと考えている。ヒトラーも東條も、それぞれ優秀な民族が乱れた世界、人類を鍛え直すという思想、意気込みを国民に徹底したと記憶する。そのためにこそこの戦争を聖戦として行うという決意表明、宣伝とともに。ちなみに、あの時代も今もその現実世界は同じこういったものだ。世界恐慌から、弱肉強食競争へ。強食が子供のような弱肉を蹴倒していくのだから、普通の人々は生きるためにどんどん道徳など構っていられなくなっていく。こういう現実的状況が社会悪の主因と観るのか、人の心に何かが新たに起こったことが第一だと観るのか。この分かれ道によって、双方の会話が非常に成り立ちにくくされている時代だと観る。
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10 コメント

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Unknown (neo)
2016-10-16 16:44:27
赤嶺氏のコラムより
http://blog.goo.ne.jp/akamine_2015

コラム(191):日本共産党は生まれ変われ

日本共産党は9月の中央委員会総会で、中国を覇権主義的国家と非難するなど、方針転換が行われています。また、「しんぶん赤旗」の発行部数が大きく下落していることもあり、実情を情報筋に伺ってみました。

昨年あたりから中国からの資金援助が止まりました。
理由は、中国が日本共産党を支援するメリットが無いからです。(ご参照 真相(41) 日本共産党の搾取と貧困)http://blog.goo.ne.jp/akamine_2015/e/59ccc85c3025e4e9b00aa7b5a020244a

実は、日本共産党内では、いま改革のための闘争が繰り広げられています。
物事を達成するためには闘争が必要との考えに基づいて行われています。
根底に暴力的精神があるため民主的な手順とは言えず、やや荒っぽい方法が取られています。

党内では、地方議員や党員から、このままでは共産党の将来は無いとの意見が噴出していました。
中には、共産党綱領の見直しや撤廃論まで出ていました。
時代にそぐわないだけではなく、綱領の歴史認識に誤りがあるとの意見もありました。
実際に歴史認識の間違いを指摘する党員の学者もいて、綱領の変更を余儀なくされているようです。
また、日本共産党の支持が伸び悩んでいる理由に、革命、闘争といった時代錯誤的で暴力的なイメージが付着していることも挙げられています。

こうした流れから、隠然として影響力を持つ不破哲三氏と、現執行部の間で、まさに権力闘争が繰り広げられているのです。
不破氏を幽閉したり、軟禁状態に置くなど、共産党らしい方法もとられています。
大勢は現執行部側にあり、共産党綱領の見直しが行われようとしています。

このような事情から、最近では積極的に民進党など野党各党に対し連帯を呼び掛けています。
また、芸能人や有名スポーツ選手を機関紙に載せるなど、イメージの向上に取り組んでいます。

しかし、課題は多く、綱領の変更に時間がかかるだけではなく、過去の政治活動との間に自己矛盾が生じるため容易ではありません。

日本共産党は長い年月持ち続けてきた歴史認識の誤りを認め、暴力肯定の思想を修正し、共産主義至上の考えを改め、白紙に戻した上で日本国民の幸せや世界の平和について深く考えることが大切です。
従来からの表面的な平和偽装では国民の信頼を得ることはできません。

日本共産党は時代の変化に抗えない状況になっているようです。過去の遺物となった共産主義思想の革命路線を捨て、党名を変え、運営の透明化をはかることが求められています。

また党内においては、議員報酬の天引きなどをせず正当に支払い、無給同然で働く職員に給料を払うようにし、ブラック企業の汚名を返上すべきです。

共産党は誤った歴史観や外交観・国防観を総括した上で、真に国民の幸福のために、社会悪を糾す政党に生まれ変わっていただきたいと思います。

引用おわり

文科系さんが共産党に寄り添った理論を振りかざしてもそれに同調する一般の人々は少なくなっている。その目的は天皇をなくし、自衛隊をなくし、共産党政権を作り、それを守る共産党直属の軍隊を作り、日本という国をなくすことであることに多くの人が気が付いたからであろう。
以前 文科系さんの「まだ天皇は生きているね」という言葉に日本という国や天皇に対する憎しみが表れている。
また最近の統一日報(10/5)にこうある。
http://news.onekoreanews.net/detail.php?number=81511&thread=19
「解放空間で、在日同胞の求心体として登場したのは、不幸にも民族主義を刺激する社会主義者、共産主義者だった。在日朝鮮人は、当時の状況を客観的に判断し、将来を展望することができなかった。無理もない。1960年代になって独立を得るアフリカ大陸のほぼすべての国が社会主義を最も進歩した体制だと信じて受け入れた。自由民主主義と市場経済は、構成員に義務と責任と忍耐を要求するが、社会主義は簡単だった。平等という理念だけで充分だった。だから後に歴史の反動勢力だったと判明する共産主義を支持した。
多くの朝鮮人が日本共産党に入った。共産主義や社会主義が20世紀の人類社会を後退させたという事実は、当時から見れば遠い将来に証明されるものだった。」
在日と共産党は切っても切れない関係であることがこれからわかる。

Unknown (neo)
2016-10-16 17:04:47
断っておくが、僕は特定の政党や、宗教的な思想、組織とは全く無縁であるので誤解なきよう。
自慢ではないが、文科系さんに倣って自分のことを少し述べる。
現在ある法人の長を務めている。2つの大学と2つの大学院を卒業し、一つは修士、もう一つは博士である。(ちなみに何れも国立) なお、以前所属していたT大の研究所ではこの程度の学歴は特別なものではなかった。
Unknown (Unknown)
2016-10-16 18:12:23
そこまで言うなら、コケた方も、ソ連を引き合いに出せばいいのに、何故か、敵対していたハズのナチスに走ってしまう。
偏っているよ、文ちゃん。
neoさんへ (文科系)
2016-10-16 21:13:15
 失礼だが、neoさんの長い文章、ちらっと見ただけでほとんど読まなかった。理由は、以下。

 日本共産党支持者と僕を決め込んでいるのが笑える。そうでないことはここで何回も書いてきたが、調べてもいないのだと分かる。それでいて、長い文章をご苦労様。僕は不破哲三氏が特に大嫌いです。民主集中制でもって、数々の誤りを犯した自らを守って、長期政権にしがみついて来ただけの人と観ている。
 こんなことも調べない態度と構えで、10年ここを僕がやってきて1度か2度?の学歴を書いた10日以上も前の箇所だけを後生大事に読んでこんなお返事とは、お里が知れる。僕が学歴めいたことを書いたのは、親しい人への履歴自己紹介同様の箇所だったはずだ。

 僕は、ここの文章を10年書いてきたとおりのものである。こんな見当違いなどではなく、どれか一つの僕の論点そのものに反論を書いてくるように。よろしく。

 neoさんに、もう一つご注意。
 貴方の過去コメントはすべて判で押したように、題名がない。題名がない文章とは、何を書くつもりかが知らされず、とりとめもなくだらだらと流れる態度をあらかじめ示していると言える。それで読んでくれるだろうと考えているのならば、お坊ちゃんにあるような完全な主観主義態度。
 これは、読者には失礼そのものであって、まー無視されるだけ。お分かりかな? 
このエントリーの意味 (文科系)
2016-10-16 22:05:10
 社会悪、犯罪の増加、戦争などの究極の原因が現実の中にあるのか、人間の心の中にあるのか。この分かれ道で違う選択をした2人が政治討論をしても、ほとんど噛み合えない。それは、こういうことなのだと思う。

 一人は現実問題として話をしようとするが、もう1人は人々の心の中に原因を求めていく。普通はこのことに気付くまでに決裂してしまうのが落ちである。「何でこう噛み合わないのだろう?」ということと、それをすべて訳の分からない相手のせいにしあうだけで。

 こういう場合には、双方のどちらかがこういう討論自身を持ちかけるしかないのだと思う。人間の諸不幸がつまるところ、人間たちの心から起こるのか、現実的原因によって起こるのか。この話自身なら相反する2人としてそれなりに噛み合うと思う。

 以上のことは、討論、対話の伝統を積んだクリスチャンとか新興宗教とかのベテランはよく知っていることだと思う。例えば、クリスチャンの「愛と罪」の展開には、そんな積み上げもあるはずだ。が、左翼政治論者は案外慣れていないことなのではないか。
全体主義は感性や態度の問題ではない (あれまこれま)
2016-10-17 17:57:46
 全体主義は基本的な立場、いわば哲学的にいえばある種の形而上学的世界観によります。
 世の中の森羅万象を、ひとつの要因に還元し、その立場から全てを律すること、その立場からのあくなき運動の推進、それを妨げるものへのテロルの実施、それが全体主義の基本です。
 ナチスは、当時の世界のあらゆる問題を優生学的人種主義やユダヤ人問題に還元し、その殲滅のために世界的な拡大運動を進め、ユダヤ人の殲滅はもちろん、優生学的に劣性と思われるものを抹殺し、それに抵抗するものにはテロルで対応しました。
 また、スターリニズム・ロシアは、「科学的社会主義」というそれ自身科学的でもないイデオロギーに世界のすべてを還元し、それに異議を唱えるのもには人民の敵とのレッテルのもと、粛清というテロルを実施しました。
 これが全体主義の基本です。したがって、右か左かなどは関係ありません。ポルポトは、フランス思想に影響されたいわゆる新左翼でした。それが何をなしたかは明らかです。
 連赤事件も、そうした全体主義的ありようの、ミニカリカチュアでした。人民の敵を粛清したのです。
 繰り返しますが、右であれ、左であれ、世界観に固執する党、そのもとへの独裁は全体主義といえます。
 全体主義に陥らない態度とは、フッサールではないですが、「事象そのものへ」です。

 哲学を専攻された文科系さんには釈迦に説法でしょうか。
イデオロギーの問題 (文科系)
2016-10-17 18:11:20
 全体主義には全体主義の現実的原因があることは、承知しています。僕が上で語ったのは、イデオロギーの問題。全体主義を正当化したり、許容したりするような考え方、感じ方という人間の側面を語ったつもりです。

 ともあれ、ご応答は有り難うございました。
Unknown (Unknown)
2016-10-17 18:41:02
現実にケチつけて、民主党に「やらせてみよ」と言うのが、文ちゃん達サヨのやり口だったのでは?
左翼こそ、全体主義なんだけど、幸い、今、現実からは遠いね。
Unknown (sica)
2016-10-19 04:02:09
文科系さんは違うかもしれませんが、日本の左の人たちは「憲法守れば日本は平和」「防衛費減らせば戦争は起きない」という、とても現実的とは言えないことを主張していますからね
これは信仰の部類の話であて、議論になりませんよ
「9条」は信仰ではない (文科系)
2016-10-20 00:32:51
 sicaさん、ご応答有り難うございました。良い折ですから、長い回答を試みてみます。

 さて、「僕の9条堅持論」は、2016年2月19日拙稿を読んで頂くとして、言われる所の「信仰の部類」という理解については、僕は賛成しかねます。長くなりますが、以下五点に渡って、思いつく所を述べてみます。

 第一に、9条派をこうみなす人に限って、社会ダーウィニズムよろしく、戦争が永遠の人間真理と案外強く信じ込んでいるだけと見ています。それも、以下のような長いスパンで見た世界史状況に不案内のままにそうなっている。
 現代では普通の国家の普通の元首などでは開戦決意などは、なかなか出来なくなっていると認識しています。以下四点はすべて、こういう認識の根拠とも言いたいです。

 これに関連して僕が第二に言いたい事が出てきます。今の中ロなどへの世界大戦級の戦争はなかなか仕掛けられるものではない。こんな国レベルの戦争などしようものなら、世界大恐慌程度では到底済まない大被害が起こる。そんなことは、いざ考えてみれば誰にも分かることだ。なんせ、ムーディーズやフィッチという格付け会社のランク付け取り入れまで含めて、中国も世界経済に組み込まれている時代です。ましてや、日本に攻めてくる国があるなどは多分もう、幻想の世界かと。

 第三に、日本右派は意識して無視していますが、国連というものがあります。国連を利用はするが無視することも多いアメリカでさえ、これに逆らった大々的戦争は出来なくなりつつあると考えています。そんなヒトラー以上の汚名を、今時どんな大統領が覚悟できるでしょうか。
 つまり、人類が初の国際平和組織を20世紀初めに作ってからこれが浸透してきた度合いは、社会ダーウィニズム信奉者と僕には見える日本人が想像するよりも遙かに大きいものがあると考えてきました。
 ここの総会では、アメリカが圧倒的多数で総スカンということに決まった例えばニカラグア決議数本などのようなことも多いんです。だからアメリカは国連嫌いなのだが、アメリカの大失敗・イラク戦争は、もはや世界の戦争を巡る趨勢に決定的だったと思いますね。イラクがくちゃくちゃになって、イスラム国が生まれましたから。これも今や、世界中が知っていることだ。
 ちなみに、アメリカという国は世界からもう半分孤立しているとともに大国から滑り落ちつつあると見ています。今の金融以外の何かがなければ、経済大国としては20年と持たない。アメリカ1国ではもう、BRICSにさえ政治的には対抗できぬ時代になっていきつつある。だからこそBRICSは、「西欧と一緒になって」国連をますます強調するようになったのではないでしょうか。ちなみに、アメリカも国連海洋条約などに入らねば、南シナ海の中国批判など到底説得力を持たない状況とかもありますね。

 第四に、日本人が案外意識していない、この事も強調したい。EUの存在です。第二次大戦まで世界の先頭に立って戦争をしていた国同士が一つの国を形成していこうという流れですよね。そして、このEUがますますBRICSに接近している。アメリカにはこれがまた眼の上のタンコブ。今のドイツを相当意識し、嫌っていますよね。

 第五に、日本には、意識してこういう国連・世界関連ニュース(NGOなどの大々的働きかけも含めて)が入らないようになっている。これは外務省とマスコミが結託して創っている状況だとさえ僕は見ています。外務省が特にアメリカべったりって、ウィキリークスでも何回かすっぱ抜かれましたし。恥ずかしいほどに。
 例えば、以下のような世界の動きを、どれだけの日本人が、特に右の方々がご存知でしょうか。手元にあるのは少し古い資料ですが・・・・。
 2001年のスイス・ダボス会議に対抗した「ブラジルはポルトアレグレの世界フォーラム」には、NGO代表などが世界から6万人も集まっています。これに引き続く2004年「インドのムンバイのフォーラム」では10万人を越えていました。アメリカのNGO参加なども日本人が考えているよりも遙かに多いはずです。これらの動きと、ニューヨーク占拠運動とか、社会民主主義者サンダースの予想外の躍進とかは無関係ではないと理解してきました。

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