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随筆  薄汚れたわが国     文科系    

2017年04月25日 | 国内政治・時事問題
ある日の新聞の記事に関わって腹が立ったことを一つ。まず、夕刊のこんな記事。

『失業率二二年ぶり二%台 二月改善人手不足感強まる』

 総務省発表報道である。内容をよく読むと例によってインチキ臭い「完全失業率」とやらのこと。この数式の分子に「家事手伝い」女子や一定期間に一日でも働いている人などは含まず、分母は、他国と違って公務員や軍隊兵士を含んで多くしてあるという。失業がない公務員を失業可能群に入れてはいけない理屈からだ。こうして日本のこの数式は、当局にのみ都合がよく、当事者国民には極めて不都合なもの。
 因みに、「ポスト真実」が世界でも日本でも政治世界に流行だが、日本の官僚はいつも統計数字にこういう手口を使ってきた。国連に基準がない統計については、世界で最も政府側に都合の良い定義、基準、数式を使っていると見た方がよい。そして、悪い政権の時には、そういう数字ばかりを打ち出し、報道して、政府を擁護して出世していく。
 ところがさて、流石最近の中日新聞。昨夕刊に対して次の日の朝刊で即「訂正記事」を付けている。

『失業率改善二二年ぶり二%台 非正規多く消費は低迷』

 そう、これが正解、次のような最悪事態は何も変わっていないのだから。こちらこそ本当の国民実感であって、総務省の宣伝数字など、これと比べればその価値はどこかに吹っ飛んでしまうチャチなもの。国連発表数字にこんなものがある。
 
 日本国民一人当たりGDPの歴史的推移というものだ。各国比較順位も含めて。一九九五年、二〇〇五年、二〇一五年で、こう推移している。順位は、五位、二三位、三二位と極端に落ちていく。一人当たり金額も、四万三千七七四ドルが三万四千六二九ドルにまで落ちた。この劣化ぶりが、九五年と一五年とそれぞれ十位の国との比率を観てみると、非常によく分かる。日本が三位であった九五年は十位の国の一二六%だったものが、二〇一五年には五七%にまで落ちてしまった。他国がどんどん上がってきた間に、日本GDPだけが急減しているからだ。十位の国はこの二〇年に、三万四千八七一ドルから六万五一四ドルにまで上がったのである。これが「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と呼ばれてアメリカまでを買い漁った当時からの、黄昏れた日本国の末路なのである。

 総務省と国連、どっちの数字が日本国民に密着しているか、誰の目にも明らかだろう。

 世襲政治家が跋扈し、官僚は身内を助け合うだけの互助会のよう。日本の場合いつの日も官僚は政府密着なのであって、今で言えば安倍さんが「好きそうな」数字ばかりを忖度して発表するのだろう。反対に、政権に都合の悪い数字は「破棄しました」と逃げる(よう助言する)のも、また忖度。そして、こんな官僚ばかりが出世して政治家を「指導」するから、若い政治家がまたまた薄汚れていく。するとそれが当たり前になって、次代の人間も余計薄汚れるように育っていく。
 こんな政治の結果が、こうだ。フクシマは誰も責任を取らず、文科省が全省庁官僚を大学教員職などに天下り斡旋をする。田母神を観ても分かるように防衛省の世論誘導、ネット誘導はますます盛んで選挙を動かすほどになっているだろうし、籠池、加計では財務省などが「特例措置」の「忖度」。
 九九%庶民にとってはまことに薄汚れた、みすぼらしい国と言うしかない。

 ちなみに、不安定労働者ばかりで、大人一般のまともな職業や給料がこれだけ増えなければ、若者に希望など全くない国と言うべきだ。結婚できない若者が増え、少子化も止まらない。喧伝されている先進国は皆少子化というのも暴論の嘘。これは、二〇世紀末ごろのこと。英米仏などは真っ当に持ち直して、出生率二を超えた。

 新世紀初めころの日本が後世こう語られるのは必定である。薄汚れた支配者達が、世界一質も高く働き者の庶民がいた国を、若者に希望がない急激な人口減少国などと、ここまで堕としてしまった黄昏れた時代、と。
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9 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-04-25 18:07:53
前にも、そんな事言っていたけど、
其々、必死こいて生きているのを、「薄汚れた」とか言われてもな・・
まあ、民主党時代よりはマシと、多くの人が感じていると思うよ。
・・根拠は、政権支持率。
Unknown (Unknown)
2017-04-25 18:09:04
多くの日本人が・・だね。
Unknown (Unknown)
2017-04-26 18:02:42
サヨって、基本「日本下げ」からだよね。
そんなに嫌なら、サヨが思う「薄汚れていない国」に行けばいいのに。
・・そこが、ドコかは知らないけど。
「民主党政権時よりはマシ」をひっくり返す根拠は、何もないね。
Unknown (Unknown)
2017-04-26 18:32:07
文ちゃん的に、薄汚れていない「清浄な国」て、どこ?
「バチカン」とか言われたら、困るけど・・
Unknown (Unknown)
2017-04-27 18:28:20
陰謀論色々とか、森友とか加計とか、文ちゃんの空振りは色々あるけど、
こと、経済に関しては、文ちゃんの逆張りをしておけば、大概OKだよね。
推奨した、民主党とか、AIIBとか、BRICS開発銀行とか、少し前だと、ベネズエラとか・・
大概、コケている。
逆に、相場が下がって「バブル崩壊ニダー!」とか叫んだ時は、早々に回復。
むしろ、「薄汚れた国」呼ばわりは、安心感あるな。
Unknown (Unknown)
2017-04-28 19:16:01
後世の人も、「民主党政権時の方が、経済は良かった」とは、言わないと思うよ。
・・言う人も、すごく少しは、いるかもしれないけど。
大切なエントリー (文科系)
2017-04-30 02:23:11
 このエントリーは随筆形式ですが、僕にとってはとても大切な、思い入れのあるもの。特に、この二つ、結論とその最大証拠数字が、日本愛国者にとってとても深刻なものかと・・・。

①まず、結論のこの部分。
『新世紀初めころの日本が後世こう語られるのは必定である。薄汚れた支配者達が、世界一質も高く、働き者の庶民がいた国をここまで堕としてしまった時代、と。』

②そして、その最大論拠、証拠がこれ。
『日本国民一人当たりGDPの歴史的推移というものだ。各国比較順位も含めて。一九九五年、二〇〇五年、二〇一五年で、こう推移している。順位は、五位、二三位、三二位と極端に落ちていく。・・・・・・この劣化ぶりが、九五年と一五年とそれぞれ十位の国との比率を観てみると、非常によく分かる。日本が三位であった九五年は十位の国の一二六%だったものが、二〇一五年には五七%にまで落ちてしまった。他国がどんどん上がってきた間に、日本GDPだけが急減しているからだ。・・・・・・これが「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と呼ばれてアメリカまでを買い漁った当時からの、黄昏れた日本国の末路なのである。』

 かくして、右傾化安倍の歴史的任務はこれ。ここから出てくる国民のいろんな不満を、その「歪んだ愛国思想」でもって美化、修飾して、逸らしていくこと。かつての日本に替わってアジアの盟主になりつつある中国に敵愾心を持たせつつ、そうしていくこと。これがここで言う「薄汚れ」の正体なのだと考えています。この50年程のスパンで日本を見ているとそうとしか思えないのです。
日本にチャンスもあったのに (文科系)
2017-04-30 04:36:48
 アジア通貨危機が起こった90年代後半。アジア諸国から出た日本への要望に応えたのが当時の「宮沢構想」。アジア諸国を通貨戦争から救うアジア基金とでも言うべき物を設ける構想だった。これが通っていれば日本はいまでも、アジアの盟主のままでいられたのである。少なくとも、アジア諸国を救った「精神的盟主」では。ところが、この「宮沢構想」を、アメリカに屈服して取り下げてしまった。この事件は、以降の日本急落の象徴、一里塚のようなもの。
 以降の日本は、宮沢喜一のように米国大統領と差しで何時間も話せる政治家が居なくなった。政治としては、自己保身だけの官僚たちの天下になったということだ。

 同じくこの90年代後半には大蔵省関連でかの有名な「ノーパンシャブシャブ事件」が突如として起こった。大蔵官僚数人が処分されるという戦後珍しい事件だったが、この事件にこう思ったもの。
「日本官僚の牙城・大蔵省を沈めるって、アメリカの仕業に違いない。ロッキード事件と同じだな」

 かくて、世紀の移り目における日本沈没の原因は政官界全てがアメリカに屈服したことだ。と、こう述べるのが元外務相国際情報局長・孫崎享。とても骨のある愛国者と観ている。
Unknown (Unknown)
2017-04-30 20:43:08
でも、「民主党政権時の方が、経済は良かった」とは言わないよね。
文ちゃん論じゃない、大概の場合。

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