自国以外全ての国の要求を無視して、パリ協定から離脱したアメリカ。それほど、シェールガスに目鼻が付いた化石燃料だけに、国の望みを託している苦し紛れなのかも知れない。「普通選挙で選んだ」トランプの数々の奇行を見ても、アメリカは終わった国だと、つくづく思うのである。
小さいように見えることだが、22日夕刊のこんな記事二つを紹介したい。70年続いた二超大国の冷戦が終わって30年近く続いた一超大国時代の驕りが、この国をここまで駄目にしてしまったと見る。
①22日夕刊3面には、こんな記事。『軍需産業保護で調査』。この記事には、大統領令の中にあるこんな文面が紹介されてあった。
『2000年以降に米国で6万以上の工場が閉鎖され、約500万人の雇用が失われたことが、米国の軍需産業を脅かしている』
『海軍の潜水艦のスクリューを修理できる企業は国内に1社しかない』
このような事態は、湾岸、アフガン、イラク戦争と続いてしかも双子の赤字を抱えてきたのでは、必然のこと。ここで何回か強調してきたように、アメリカの国家累積赤字は70兆ドルになっている。これは15年に元会計監査院長デイブ・ウオーカーが公表した数字が65兆ドルとあったから、当時公的に発表された数字18兆ドルの4倍を超えていると見て、確かだろう。
②次は、アメリカの人材枯渇、規律の緩みなどのニュースであって、これは10面。ブッシュ時代に重用されたネオコンや、当時の大統領側近ラムズフェルド、チェイニーの劣化を見てもそう思った所だが、22日夕刊の人材劣化証明は、日本関連記事見出しとしてのこれ。
『イージス艦側に過失。衝突で米報道。船接近、認識せず』
記事内容から言っても、途方もない事態だと読んだ。
『米軍当局者は、イージス艦の乗組員は衝突の「最後の瞬間まで何もしなかった」と指摘』
こともあろうに一体、軍艦がこんなことを! 規律が商売のハズの海軍に一体何が起こっているのだろう。こんなことで軍艦の乗組員7人死亡! マスコミも発達した一応は民主主義大国・日本でこんなでは、他の国で同じことを起こしてもみ消す事に務めたと、そんな事は無数に起こっているのではないか。僕はそんな、想像さえしていた。
物作りがすっかりダメになったアメリカのやることは他国の金融搾取しか残っていない。世界一の外貨キープ国中国に金融自由化を迫って急なのである。でもこれは、到底無理筋の話。アジア通貨危機や、リーマンショックでこれの遣り口は既に世界に全て知られている。
アメリカは一体、自国をどう立て直すのだろうか。70兆ドルの国家累積赤字は世界周知の事実である。イラク戦争やイラン敵視に輪をかけてさえ死守してきたドル基軸通貨体制は、BRICS諸国等の離反でどんどん崩されてきた。この国の信用が落ちる時は、あっという間ではないか。
中国がどんどんドルを手放す中で、日本はドルを持っていて大丈夫なのか。日銀がいつか大量株買いから抜ける時、日本保有のドル価値が暴落していれば、日本も沈んでいくしかない。アメリカとの心中は、そろそろご免にすべきではないか。
小さいように見えることだが、22日夕刊のこんな記事二つを紹介したい。70年続いた二超大国の冷戦が終わって30年近く続いた一超大国時代の驕りが、この国をここまで駄目にしてしまったと見る。
①22日夕刊3面には、こんな記事。『軍需産業保護で調査』。この記事には、大統領令の中にあるこんな文面が紹介されてあった。
『2000年以降に米国で6万以上の工場が閉鎖され、約500万人の雇用が失われたことが、米国の軍需産業を脅かしている』
『海軍の潜水艦のスクリューを修理できる企業は国内に1社しかない』
このような事態は、湾岸、アフガン、イラク戦争と続いてしかも双子の赤字を抱えてきたのでは、必然のこと。ここで何回か強調してきたように、アメリカの国家累積赤字は70兆ドルになっている。これは15年に元会計監査院長デイブ・ウオーカーが公表した数字が65兆ドルとあったから、当時公的に発表された数字18兆ドルの4倍を超えていると見て、確かだろう。
②次は、アメリカの人材枯渇、規律の緩みなどのニュースであって、これは10面。ブッシュ時代に重用されたネオコンや、当時の大統領側近ラムズフェルド、チェイニーの劣化を見てもそう思った所だが、22日夕刊の人材劣化証明は、日本関連記事見出しとしてのこれ。
『イージス艦側に過失。衝突で米報道。船接近、認識せず』
記事内容から言っても、途方もない事態だと読んだ。
『米軍当局者は、イージス艦の乗組員は衝突の「最後の瞬間まで何もしなかった」と指摘』
こともあろうに一体、軍艦がこんなことを! 規律が商売のハズの海軍に一体何が起こっているのだろう。こんなことで軍艦の乗組員7人死亡! マスコミも発達した一応は民主主義大国・日本でこんなでは、他の国で同じことを起こしてもみ消す事に務めたと、そんな事は無数に起こっているのではないか。僕はそんな、想像さえしていた。
物作りがすっかりダメになったアメリカのやることは他国の金融搾取しか残っていない。世界一の外貨キープ国中国に金融自由化を迫って急なのである。でもこれは、到底無理筋の話。アジア通貨危機や、リーマンショックでこれの遣り口は既に世界に全て知られている。
アメリカは一体、自国をどう立て直すのだろうか。70兆ドルの国家累積赤字は世界周知の事実である。イラク戦争やイラン敵視に輪をかけてさえ死守してきたドル基軸通貨体制は、BRICS諸国等の離反でどんどん崩されてきた。この国の信用が落ちる時は、あっという間ではないか。
中国がどんどんドルを手放す中で、日本はドルを持っていて大丈夫なのか。日銀がいつか大量株買いから抜ける時、日本保有のドル価値が暴落していれば、日本も沈んでいくしかない。アメリカとの心中は、そろそろご免にすべきではないか。
いい事か悪い事か、それは分からないけど、まだ暫く続きそう。
この、短絡的な感じは、通常なのかも。
「開戦前夜」とか「徴兵制」とか、昔からで、
サヨの基本姿勢ですよね。
「バブル崩壊だぁ!」
これは、リーマンで「100年に一度」が来たでしょ。現在の日本は、日銀とGPIFで日本株を1万円ほど上げた、出口が超難しいバブルね。君には、これらの意味、影響が分からんだけだ。
「オシマイだあ!」
オシマイでしょ。アメリカは。もう何があるの? パリ条約から出て他国に馬鹿にされ始め、以下のニュースも君が分からないだけだ。今日の夕刊ね。
『IMF本部 10年後北京に?』
これ、誰が言ったと思う。IMF専務理事のフランス人、ラガルトが、ワシントンで開かれたあるシンポジウムで語った言葉。ちなみに、国連の世界銀行総裁は米人、IMF専務理事はEUからと決まっているのね。こんな内容もこの夕刊記事には、書いてあったよ。
『ラガルト氏は中国など新興国の経済規模の拡大に伴い、IMFの議決権も新興国の比率を高める必要があると指摘。「こうした議論は十年後にはワシントンでなく、北京本部に座って行われるかも知れない」と述べた。IMF協定には「出資規模が最大の国に本部を設置する」と定めてあるという』
今16・52%出資比率のアメリカは、国連納入金も色々渋っていたりして、どんどん信用が無くなっているのね。一方中国は国連資金を出したくって仕方ないのだ。
アメリカは、パリ協定をただ一国離脱じゃ、もう軽蔑の目で見らている国だよ。麻生財務相もこう言ったね。
「パリ協定離脱は、シェールガスに目鼻が付いた石油をどんどん使いたいんでしょ。アメリカってもう、その程度の国ということ」
まともな国ならば全ての国が米に対しては、品格の欠片もないと見始めている。パリ協定だけじゃなく、「超新自由主義国」のあの保護主義回帰もね! それでいて金融だけは自由主義でどの国にも出かけさせてくれって、終わった国だよ!
「開戦前夜」
昔で言えばこう言う状況は開戦前夜になるとはどこでもいつでも語ってきた。100年に一度の経済破綻。失業者や不安定労働者の大群と、経済の軍事化。だけども、「開戦前夜になった」とか「徴兵制になる」とかは叫んだことはないね。
それどころか僕はこう叫んできた。この100年、民主主義が進んで戦争はどんどん減っている。あとは、アメリカが国連法を守りさえすれば、今の何分の一かに戦争が減るだろう。アメリカが手を引けば静かになる国も含めてね。
今や、君のこれの方がオオカミ少年ね。
「アメリカは大丈夫-!」
『70年続いた二超大国の冷戦が終わって30年近く続いた一超大国時代の驕りが、この国をここまで駄目にしてしまったと見る』
つまり、エントリーに書いたアメリカを巡る諸情勢とは世界史の画期を示している。
1990年から数えて約30年。一強大国アメリカの驕りから、今全米が軋み始めたということだ。なお、全米五大投資銀行が全て潰れたリーマン破綻ですっかり金融に信用がない上に、世界の警察として国の自主権を侵害することも甚だしかった。国際経済や外交上の信頼も崩れているということだ。
IMF専務理事ラガルトの言及をもう一度書いておく。
『ラガルト氏は中国など新興国の経済規模の拡大に伴い、IMFの議決権も新興国の比率を高める必要があると指摘。「こうした議論は十年後にはワシントンでなく、北京本部に座って行われるかも知れない」と述べた。IMF協定には「出資規模が最大の国に本部を設置する」と定めてあるという』
これは、ここで英人政治経済学者・ロナルド・ドーアらがいってきたことと同じ口調、内容である。
確かに世界史上の一つの画期なのである。時代の画期とは、過去にも急変を示したものだったが、今はさらにさらに速くなっているはずだ。この速さは、リーマンショックの意味、イラク戦争、パリ協定による西欧との確執等の意味が分からなければ、理解できないものと愚考してきた。
米国家予算総動員で必死に影響を隠してきたリーマンショックは「100年に1度の危機」と言われながら、その後遺症全貌は隠されていて、嗅ぎ出そうとする者にしか分からないのである。ただなんせ、『全米五大投資銀行が全て潰れた』という世界史的大事件だったのである。
オイラが突っ込む前は、相場がちょっと急落する度に言っていたんじゃない?
その後の日米などの金融緩和って、全部バブルだよ。アメリカの利上げは、その軟着陸という「崩壊」。これをも含んで、日米はまだバブルが続いていると思う。こんなやり方でね。GPIFと日銀とで株価を1万円も上げていれば、それは経済実態とは違うバブルでしょ。この出口作りの時に、崩壊が起こるって識者皆が言っているが? そんな事も知らないの?
なお、もっと小さい国のバブル(仕掛け)・崩壊なら、金融陰謀的に今でもいくらでもやっていると思うね。
月日が流れるのは速いものですね
米国は新型空母ジェラルド・R・フォードを就役させましたね
建造費は1隻約1兆4千億円!(最初の空母なので開発費も含んだ数字)
これで空母11隻体制へと戻りました
ジェラルド・R・フォードは50年間炉心交換が不要と、ミニッツ級と違って炉心交換で長期間作戦不能になるデメリットがなくなり、また整備性が高い電磁式カタパルトにより米空母の稼働率は飛躍的に向上します
さらに艦載機はステルス戦闘機であるF-35が主力となる
1隻で中規模国家の空軍に匹敵する10万トン規模の正規空母を11隻運用とか、アメリカは一体どこと戦う気なんでしょうね
軍事的には超大国の地位はまだまだ続くようです